11-38

11-38 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/22(木) 17:32:24 ID:fgpZMW4t0

相変わらずの秋シリーズ。今回は長め。

私とした事が。油断した。
発端は秋だ。秋の所業だ。他の季節ならこんな事は有り得ない。おのれ秋め。
いつかお前の恥ずかしい写真をばらまいてやる。捏造記事で信用落としてやる。
女子アナとの密会現場を抑えてやる。ペンはBC兵器よりも強いのだ。頚椎洗って待っていろ。

ああ。くそう。このやろう。ちくしょう。だるい。あつい。さむい。のどいたい
。おなかすいた。のどかわいた。たべたくない。ばかやろー。あう。
それもこれも窓を開けっ放しで寝たからだ。半端な気温しやがって。閉めきった
ら暑かったからだ。断じて私の自業自得なんかじゃないのだ。布団がかかっていなかったからだ。
夜は想定の範囲外に寒かったのだ。

…あれ。さよちゃん。何処行ったのかな…?


走る。脚は無いけど全力で走る。
転びそうになる。転んだ。脚が無いくせに。怪我をしないのは不幸中の幸いです。
と、思っておく。
私のこの躯を恨む。この躯では愛しい人を助けるどころか手を握る事も出来ない。
しかるべき所に連絡も取れない。役立たずにも程がある。
脚がちぎれんばかりに走る。ちぎれたって構うもんですか。元々無い脚が失くなる
事は無いんですから。
開けた場所に出た。
周りを森に囲まれた素敵なろぐはうす。血を吸う頼れる可愛いお姫様のお城。
この人なら、朝倉さんを?
11-39 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/22(木) 17:40:32 ID:fgpZMW4t0

「帰れ。」
…予想していなかった訳ではないですけど。でも。
「唯の風邪だろうが。寝てりゃ治る。」
見てるだけなんて出来ません。看病してあげたい。手を握ってあげたい!彼女の
不安を辛さを分かち合いたいんです。その為に私に身体をくださ
「黙れ怨霊。お前も死人なら死人らしく愛した生人を殺したらどうだ。永劫一緒に
居られるぞ。病にもかからん。」
。何、を。
「ああ、それは良い。我ながら良い考えだ。お前も何故この結論に至らなかった?
正しく理想の結末だ。想像してみろ。このまま過ごしてもズレは拡大していくだけだ。
歳を取れぬ自分と老い衰える思い人。二束三文の悲劇の完成だな。しかしどうだ。
ここらで自らの仲間へ昇華してやれば安売りの大団円に変更が効くんじゃないか。ん?」
そんな、こ。と出来る。わけが、
「元来お前はそういう存在だ。救うのではなく陥れる。己を視覚的に認識してく
れる存在が傍に居るから勘違いしているのかもしれんな。確認作業だ。聞けよ。
 お 前 は 死 人 だ 。」

?息が、止まった。
解ってる。解ってた。でも、と思ってた。どうにか成ると思ってた。

     嘘です。考えないようにしていました。

涙が止まってくれない。とめどなく溢れる、とはこういう事を言うのだ、と再認識した。

「自己がどれだけ異常であるか解れよ。霊体が肉体を得るは蘇るとほぼ同義だ。
最上級の魔法でも難しい。お前は生き返りたいのか?そんな幻想はウチの地下にでも棄てろ。」
反論は許さないといった口調で断じる。
「さて、後は知らん。どうするかは自分で選べ。」
選択肢が在るかは解らんがな。と言い残して10歳の少女は音も無く戸を閉めた。
11-66 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/23(金) 00:46:09 ID:UWQygvGW0

…私は。何を目的にここまで来たんでしたっけ。
ああ、これからの私達の為にあの人をころ

、何を。考えたのだ。私は。今、の思考は。
もう駄目だもう駄目だ。女朗蜘蛛だ私は、何処か山奥へ行こう。一人で永遠を死
のう。それが最善。友達募集何て他者を食い物にする口実だったんだ。この化け物。
歩こう、取り敢えず、何処かへ、考えては駄目だ、考えたら萎えてしまう、停止
してしまう、頭を停止だ、歩こう、
「さよちゃん!」
  。朝倉、さん?
何故、ここに。寝間着のまま。息を切らして、
「エヴァちゃんがね。見当違いの方向を捜してる私に教えてくれたのよ。
…あー本気で運動不足だね、こりゃ。うひゃひゃ。」
何、が。
「あいつは今へこんでいるから元気付けてやれってさ。へこました本人が言うなっての?。」

は。
「いや?さよちゃん居なくなってびびったわ?。風邪なんて吹っ飛んだわよ。」
あはは。と。何もなかった様に。否。何もなかったんだ。実際。
「思う所があったんでしょ?看病出来ない自分の身体が嫌いだ?とかさ。」
はい。その通りです。
…本当、この人には敵わない。
「良いのよ、そんなん。私だってさよちゃんの看病出来ないよ?あいこじゃん。
まあ、凄く、嬉しいけど、さ。そういう気持ち。」
太陽の笑顔で。
少し、照れた様に。
「さ、帰ろう?私達の城にさ。」
11-67 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/23(金) 00:46:52 ID:UWQygvGW0

暖かく血の通った手を。差し出し。
結局は、私が一人で突っ走っただけなのです。ただそれだけ。
その手を掴む事は出来ないけど。
笑ってしまう。私がどんな存在であってもお構い無しにこの人は…愛してくれる。
その手から、離れる事はない。
本当に、強い。

今回の件は熱に浮かされていただけ。恋と風邪の熱。良い教訓だと思う様にします。

だって。
まだ暫くは、この関係は変わらないんですから。

11-46

11-46 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/22(木) 19:04:36 ID:PD1NfXQk0

秋、それは読書の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋

私はよく運動する。早朝から夕方まで、毎日欠かしたことはない
だから大丈夫だと思っていた、それがこんなことになっているなんて・・

悪魔の機械が私の体重を嘲笑う

亜子 「ま、まき絵・・そんな・・うそやん・・」
まき絵 「ち、違うのよ!こ、これは・・その・・お風呂上りで体が水分含んじゃって・・」
亜子 「そんなわけあるはずないやん!太ったんやな・・」
まき絵 「はぅっ!そんなはっきり言わなくても・・」
亜子 「ほれ、ほならこれはなんや?」
そう言って亜子は私のおなかをつまむ

むにゅぅ

厚さ3センチくらいの肉の塊ができた、グラムいくらだろう?
まき絵 「い、いやぁぁぁぁぁ!!!」
まき絵の絶叫が寮内にこだました

お風呂上り、たまたま体重計に乗った、ただそれだけのことで
もうお嫁にいけないかも・・

11-51

11-51 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 21:19:22 ID:Nnwikb3L0

「あ、あのネギ先生」
帰りのHRの後、職員室に帰るネギの後姿を追いかけ、話かけた。
「え…。あ、長谷川さん。どうかしました?」
「…明日、一緒にお出かけしませんか。といっても、私の服を買いに行くだけなんですけど…」
胸の動悸が早くなる。ネギの愛らしい顔を見ていると、やっぱり自分は彼の事が好きなのだなと思う。
「え…。それは良いですけど。なぜ、ボクが?」
「い、いや…。私の周りは女子しかいない環境ですし、だから、男性の視点から見てどうなのかって気になる部分があって」
「なるほど?。そういうことでしたら、ボクでよければお手伝いしますよ」
「じゃあ、明日の10時に世界樹広場で」
「はい。わかりました」
「あ、神楽坂さんとかには絶対に云わないでください。その…クラスメイトに知られると恥ずかしいですし…」
「あはは。それもそうですね。じゃあ、こっそりと抜け出してきます」
と、子供の無邪気な笑顔。
職員室に向かうネギの後姿を見た後に、周りをキョロキョロと振り返り、目撃者はいないか確認する。
「どうやら見られてはねーようだな…」
幸い、目撃者はいないようだ。危ない。
もし、朝倉や早乙女はもとより、神楽坂や近衛といったネギの同室者に目撃されると、
当日ストーキングされるかもわからないという恐怖がある。少なくとも、噂は間違いなく寮全体に広まるだろう。
何ら問題が無かったのは僥倖か。ほっと、胸を撫で下ろす。
しかし、次は、明日本当に彼に自分の気持ちを告白出来るのか。そして、彼は果たして受け入れてくれるだろうか。
という難問に心を悩ませなくてはならなかった。
「これを見よ うへはつれなき夏草も 下はかくこそ思ひみだるれ」と清少納言は詠ったが、かくも恋とは辛いものだ。
11-52 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 21:20:42 ID:Nnwikb3L0

―その日の夜半

「云っちゃったはいいけど、店長。ど?すっかなぁ。いや、マジで困ってんだよ」
行きつけの中華屋台、「超包子」のカウンターで半ばうなだれつつつ、超に話しかける。
わけぎと木くらげの和え物と青鱒の塩焼きを箸で摘み、口の中へと運ぶ。
木くらげの食感に、わけぎの酢味が花を添えた。
青鱒の塩焼きも塩の振り加減が絶妙で、口にしたとき、思わず「うまい」を連呼した。
―鱒は他の調理方も好いが、焼きとの相性が特に好い。
日本の湖畔でネロ皇帝の如く、暴威を振るっているという外来魚ブラックバスも鱒科であるが、
皆、肉に臭味があり喰えた物ではないと口を揃えて云う。
しかし、焼き物にすると独特の臭味が抜け、抜群に美味いということは万人には余り知られていない。
これは、実に残念なことであると思う。
ここ「超包子」で一週間に一度はここで夕餉をとることにしている。
訪れると、五月が自分の為にわざわざ日本料理を用意してくれる。
ノンアルコールのビールを一瓶飲みながら、肴をひととおり平らげた後、
辛いおこうこ(沢庵)と、熱い番茶をかけただけの茶漬けで、簡素に締めるのが、
「超包子」に於ける最近の食事パターンである。
なぜ、中華料理屋で質素な日本料理を食するのか以前、自分でも奇妙な行動に思え、考えてみたことがあった、
しかるに、B型という血液型の人間は、「他人とは違うように見られたい」という傾向があるからではないかと思った。
周りのB型をよく観察してみると、寮の同室で、無二の親友でもあるザジ・レイニーデイも、私生活においては寡黙ながら、
奇抜な格好をしているし、神楽坂明日菜もクラス全体から見れば、異端とも云える程、自我と個性の強い女である。
自分のどこか屈折した部分も、彼女達と元を同じくする部分があるのではないだろうか。
無論、血液型が全てとは云えぬ。そして、オカルトじみてもいる。が、何か共通点が感ぜられる。
11-53 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 21:22:02 ID:Nnwikb3L0

「そうネ。いいじゃない。頑張れば好いネ。ネギ老師可愛いからワタシも気持ちわかるヨ」
超は屈託の無い笑顔で、仕上がった料理を古菲や茶々丸に渡しながらそう云う。
しかし、そんな発言は本人に取っては毒にも薬にもならない。
「そうかな…。自分を否定されるのがやっぱり怖いな…。自分でも情けねーとは思うんだけど…」
「天下のネットアイドルちうが、そんな事でなよなよしてどうするヨ。元気出すネ。いつもの毒舌はどうしたネ」
「ううう…。それを云うな。まぁ、ちょっと、この話は内密にな…」
「クライアントの個人情報を流出するほど、ウチは安売りしないヨ。客商売は信用第一ネ」
「…どうだか? おめーの云うことはイマイチ信用できねー」
「アイアイアー!? ワタシのコト信じてないようネ! …中国人嘘ツカナイヨ。インディアンと同じネ」
「やっぱうさんくせー。話さなきゃよかったか」
少しだけ笑いながら超に云う。
もちろん二人とも冗談半分である。今の心は確かに苦しいが、別段機嫌が悪いわけでは無い。
超との関係は、云うなればバーの店主と常連の客の間柄であり、余り付き合いの無いクラスメイトの中においては、
意外にも、学祭以降、多少気が知れる仲にはなっている。無論、超の全てを未だ持って信用しているわけではないが。
それに、今は一人で悩むよりは人と会話をしている方が、幾分かは気が紛れる。
「しかし、ほんっと、自分で云っといてなんだけど大丈夫かな…」
「そんなに気にしてるアルか。そうだネ…何か名案は…」
超は少し考える仕草を見せた後、何かピンと来るものがあったらしく。
「信頼のしるしにコレ、挙げるヨ」
と調味料の棚の奥をゴソゴソと暫く漁った後、何かが包まれた白い紙を差し出した。

「なんだ。これ」
「いいから、中身を見ればわかるヨ」
受け取った白い包装紙を、少しづつあけようとしたが、その時。
「ゲッ! なんだこれ…」
紙のすき間から、ちらりと見えた黒い異形のものに驚き、ガタリと音を立て、カウンターから離れた。
「だいじょぶ。何も怖くないネ」
笑っている。
11-54 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 21:23:26 ID:Nnwikb3L0

深呼吸し、落ち着いた後、少し怯えながらも席に座り、
後ろにのけぞりながら白い紙をもう一度ゆっくりと開き、直視してみる。
黒こげになった蜥蜴らしき物が、包装紙の上に載っている。
「な、なんだこりゃ…。と、蜥蜴? なんか悪趣味だな」
「いやいや、ヤモリヨ」
続ける。
「惚れ薬ネ」
両目をつむり、にやけ口調でチャオは云う。

―ヤモリの黒焼き。
この真に奇ッ怪きわまる薬は、大正年間まで極めて少数の店に於いて市販が行われていた。
中国に於いては、このヤモリという媒体を使用した惚れ薬に実に幾千年の歳月を掛け、研究している。
それほどまでに、ヤモリという生物は、一度くっついた相手とまず離れぬ情愛の深い生き物であり、
人もその愛にあやかろうとするのであろう。
ちなみに、このヤモリの黒焼きを作るには、まず、情交を結んでいるツガイのヤモリ夫婦を無理矢理引き離し、
割った竹の中に入れ、節で二匹を分け、蓋をする。
しばらく放置し、幾日か後に中を覗くと、ヤモリ夫妻は節を食い破り、情交を交わした状態のまま死んでいる。
―それを黒焼きにするというものである。
なぜ、そんなことを知っているのかと云うと、クラスで話題になったことがあるからである
事の発端は、委員長やまき絵がネギの心をどう掴むかかで騒ぎたて、
その騒ぎに早乙女が惚れ薬に関する怪しいオカルト知識を披露し、火に油を注いだ。
しかし、火種が燃えるのが早ければ、それが沈静化するのも、また早い。
案の定、次の日には皆ケロリと忘れ、またネギに関する別の話題で騒いでいるという按配だった。
その事を思い出しながら、眼前の包装紙に乗っているケシズミに視線を移すと、
ただの悪趣味な形をした花梨糖か、道端に落ちている犬の糞のような物体が、
実に怪しげな香気さえも漂ってきそうな物体に見えるのに苦笑する。
11-55 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 21:24:34 ID:Nnwikb3L0

しかし、である。
「効くのか? これ」
やはりうさんくさい。自分も怪訝そうな顔をするが、超は顔色ひとつ変えずに。
「ここだけの話。うちの料理にも、依頼があたとき、こっそりと仕込むネ。効果はバツグンヨ」
と、こそこそ耳元で囁いた。
「マジかよ…ちょっ、おま…」
慌ててVIP口調で話してしまうほど、何かヤバイことを聞いてしまった気がするが、
今の話が本当だとすると、確かにこれを使えば彼は自分を好きになってくれるだろう。
―問題はどうやって仕込むかだ。はてさて、どうするか。
そんな思考が頭を駆け巡っている最中に、横の席から声がした。
「なんだ長谷川。お前、坊やのことが好きなのか?」
クククという笑い声。横を向くと先刻まで、空席だったはずの席にエヴァが座っていた。
「な、なんでもない…」
「そうか? それにしては顔が真っ赤だぞ?」
何もかも見透かしたような顔で云う。
―このクソガキがっ…。なんでこんなに偉そうなんだ。と内心ムッとするが。
顔には出さず、少し抑えて話を聞くことにする。
エヴァは、カウンターの上の黒焼きを見ながら話を続けた。
「ヤモリの黒焼きか…。確かにそれを使えば坊やをメロメロにするくらい造作も無い事だろうな」
「まさか、本当に効くのか…?」
彼女までそんなことを云うとは思っても見なかったので、驚き尋ねる。
「ああ。それに西洋魔術師ではわからんだろうが、微かに中国妖術の匂いがする。ということは、然るべき製法の後に、
何らかの儀式によって、呪術契約が成されている品だ。恐らく本物の惚れ薬だろう」
そして、席を立ち、彼女は自宅の方向へとゆっくり歩を進めながら、
「ま、どう使うかはお前の自由さ。好きにすれば好かろう。あ、チャオ。食事代はつけておいてくれ」
と、にやりとしていたが、去り際に地面につまずいたのか、びたーんと音を立て豪快にすっ転び、あうあう云いながら去っていった。

11-71

11-71 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/23(金) 01:40:50 ID:m7BomMMF0

相坂さよ 口づけ

1/3
私が死んだのは15歳のときらしいです
でも、そのときのことは覚えていません
それから60年、このクラスでいろいろな人たちを見てきました

どんな時代であっても、必ず女の子達の話題にのぼるのは恋のお話です
誰が好き、誰に告白した、フラれた、いろいろあります
正直そんなお話ができるなんてうらやましいです

私は生前のことを覚えていません
だから自分が恋をしたのか、もしかして恋人がいたのか、それもわからないのです
それに私はあまり積極的な性格ではないから、恋とかしたことはないと思います
11-72 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/23(金) 01:41:39 ID:m7BomMMF0

2/3
私はダメ幽霊です
人に触ることができません。こちらから話し掛けても相手に聞こえてないです。存在を感じてもらうことすらできません
せめて、友達でもと思ったことはありますが、60年間一人ぼっちでした
当然、好きな人ができても話し掛けることすらできません
しょうがありません、私幽霊なんですから

そんな私にもやっとお友達ができました
名前は朝倉和美さんとネギ先生です
どうして彼女達とお話できるようになったのかはわかりません
私は60年ぶりに人とお話しました
思わず涙が出ました、幽霊ですけど

どうやら朝倉さんとなら遠くまで行動できるみたいです
最近、夜は朝倉さんの部屋にいます
部屋には朝倉さんのほうから誘ってくれました
幽霊が部屋にいるのは嫌だろうと思い、はじめはお断りしましたが、朝倉さんに何度も誘われたので行くことにしました
朝倉さんとのお話、とっても楽しいです

朝倉さんは同じ女性ですから恋をしたというわけではないと思います
でも、朝倉さんがとっても好きになりました
おそらくは私を見てくれるただ一人の女性、その人を失いたくないという思いが錯覚させているのかもしれません
そういう理由があったとしても、私は朝倉さんが好きです。だから・・
11-73 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/23(金) 01:42:13 ID:m7BomMMF0

3/3
口づけ・・してみたいです

実は夜中に朝倉さんに口づけをしてみました
でも私は幽霊でした、朝倉さんに触れることはできません
すこし残念に思っていたとき、あることを思い出しました

あの人なら・・
あの時、私が入り込めたあの人なら・・


数日後、キス魔とかした裕奈が3?Aを騒がせた、裕奈はそのときのことを覚えていないと言う

嬉しかったもので・・つい

11-84

11-84 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/23(金) 09:42:54 ID:sy1p1bS9O

(なんでこのちゃんって呼んでくれへんの…)
木乃香は夕暮れの公園で溜め息をつく
悩みは刹那の事
幼い頃からずっと一緒、幼い頃は気さくに『このちゃん』『せっちゃん』と呼び合っていたのに
今では護衛だからと『お嬢様』と呼び京都言葉も使わない
守る事にこだわる意味はだいたい解る、でも
「せめて二人っきりの時ぐらい…」
思わず口から漏れる言葉、京都言葉が聞きたくてわざといたずらしたり脅かしたり、でもすぐ戻ってしまう
「悲しいわ、うち悲しい…せっちゃん!」
泣き出す木乃香、その背後の物陰で同じように涙を流す少女がいた
「ごめん、ごめんな!このちゃん…」
出そうになる声を噛み殺し震える刹那だった
今すぐ飛び出して抱きしめたい、このちゃんと呼びたい、好きと言いたい
でも今は女ながら彼女を守る侍、あの時誓った想いと共に今を過ごさなければならない
(このちゃん、うちはこのちゃんだけの侍なんや、ごめんな!)
背中合わせの二人
互いに思っていても繋がらない想い
でもそれもまた愛の形、いつかきっと繋がる
それを信じる愛

11-90

11-90 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/23(金) 13:28:37 ID:8nlDRL5m0

どっかで聞いた話を元ネタに。うろ覚えだけど。

朝倉「今度富士登山してみたいなー」
さよ「じゃあ向こうは暑いですから薄着で行きませんとね」
朝倉「え?暑いの?」
さよ「だって太陽に近いじゃないですか」
朝倉「……いや、登れば登るほど寒くなるよ」
さよ「いくら私でもそんな嘘は騙されませんよ」
朝倉「嘘じゃないって」
さよ「その証拠に頂上では水が百度になる前に沸騰するんですよ」
朝倉「いやそれは気圧が……。じゃあさよちゃん、麓より先に暑い筈の頂上に雪が積もるのは何でかな?」
さよ「そんなのおてんと様に近いからに決まってるじゃないですか」
朝倉「……どう説明したらいいやら」

11-95

11-95 名前:以下、ザジにかわりまして日替わりキャラがお送りします[] 投稿日:2005/09/23(金) 16:47:27 ID:8nlDRL5m0

22日は鳴滝風香。双子だから一遍に投下、けっして昨日投下出来なかったわけでは無いですよ?

風香「おーす、長谷川じゃーん!今帰り?」
千雨「あぁ、どうせ部活もしてないしな」
風香「ふーん、だったら一緒に散歩しようよ」
千雨「なんでそんな面倒な事しなけりゃ」
風香「そんな事言ってるから引き篭もりになるんだよー」
千雨「引き……!?いいだろう、そこまで言うなら散歩に付き合ってやるよ」
風香「ふふーん、そうこなくっちゃ」

風香「おーい、置いてくよー」
千雨「ちょ……ま……」
風香「本当に体力ないなー」
千雨「歩く距離が……長すぎるんだよ……!」
風香「とりあえず座れば?」
千雨「あぁ……ゴホゴホ!」
風香「やっぱり疲れすぎだって、部活入って体力つけたら?」
千雨「今更、何処に入部しろって、言うんだよ」
風香「散歩部だったら部員募集中だよー」
11-96 名前:以下、ザジにかわりまして日替わりキャラがお送りします[] 投稿日:2005/09/23(金) 16:47:55 ID:8nlDRL5m0

千雨「今散歩で倒れかけてるのに、無理に決まってるだろ」
風香「じゃあ長谷川のペースに合わせるからさー」
千雨「いいよ私は、部活なんて」
風香「んー、でも僕は長谷川に入部して欲しいけど」
千雨「なんでだよ」
風香「今長谷川と散歩してみて楽しかったからね」
千雨「ろくに話もしなかっただろ」
風香「一緒に居るだけで楽しいんだよー、恋人みたいな感じ?」
千雨「恋人ってお前……」
風香「長谷川と僕なんかピッタリだと思うけどなー」
千雨「十年早いよ、ガキ」
風香「ガキじゃなーい!キスだって出来るんだから!」
千雨「うわよせ!私にしようとするなー!」

11-97

11-97 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/23(金) 16:49:14 ID:8nlDRL5m0

そして今日は鳴滝史伽の日。もうラブラブじゃなくてツッコミに走ろうかな……。

史伽「あ、長谷川さーん!」
千雨「お、双子の……。何食ってんだ?」
史伽「食堂棟の新作のチョコマンゴーアイスクレープパフェですー」
千雨「そりゃなんつーか、甘そうだな」
史伽「甘いの大好きなんですよ」
千雨「……(味覚が子供並みなんだろうな)」
史伽「長谷川さんも食べますか?」
千雨「いいよ、太るし」
史伽「大丈夫ですよ、私も太ってませんし」
千雨「……(その分背もでかくないよな)」
史伽「あの、何か言いたそうな顔してますけど?」
千雨「え、あぁいや、なんでもない」
史伽「ひょっとして、やっぱり食べたいんですか?」
千雨「それは違うって」
史伽「はい、あーん」
千雨「だから別に食べたいわけじゃ」
史伽「食べて……くれないですか?」
千雨「何故泣く!?分かったよ、食べたい!食べたいから」
史伽「じゃあ、あーん♪」
千雨「何で私が……あ、あーん」
史伽「ふふ、こうしてると恋人みたいですねー」
千雨「いや、どっちかというと姉妹だけどな」
史伽「え、そんなに親しく見えますか!?」
千雨「そうじゃねぇよ!なんてポジティブなヤツだ」
史伽「えへへー、そうですか?」
千雨「褒めてるわけでもないんだけどな……」

11-125

11-125 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/23(金) 23:38:43 ID:m7BomMMF0

桜崎刹那 開放

1/3
何故このようなことをしたのかわからない
自分の意志とは関係なく引き寄せられるようにソレを取った
そしてソレをもって自分の部屋に駆け込む
胸がドキドキしている、どっと冷や汗が出てきた
こんなことがばれたら軽蔑されるかもしれない
そう思うとだんだん怖くなってきた。でも、もうどうすればいいのかわからない

それを机の上においてみる
お嬢様の下着、ショーツだ
使用済みではない、洗濯して干してあったものを持ってきた

鼻を近づけてみる
洗剤のいい香りがする、その他の臭いはしない
なんだか変態っぽい

ちょっと触ってみた、私の使っているものの触感は大して変わらない
それなのにドキドキする、やはりお嬢様のものだからだろうか
11-126 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/23(金) 23:39:18 ID:m7BomMMF0

2/3
ふと気がついた。触っている指先から得体の知れない力が流れ込んでくる
何かとても熱い感じだ
その力は私の中に流れ込んできて、心を酷く加熱させる

手にとってみた
手の触れている部分すべてから、力は流れ込んでくる
腕だけ体温が2度ほど上昇したような感じになってきた
私はだんだん興奮状態になり、頭がぼーっとしてくる
ふと我に返った、あわててショーツを手から離し、荒くなった息を整える

危険だ
お嬢様のショーツを持っていると、ある行為をしてしまいそうになる
それはもう変態だ
それだけはやってはいけない


机の上に置かれたショーツを見た
意志と体とが別々に行動し始める、意志では拒否しながらも体は正反対の行動に出た
ダメだ、もう目が離せない
私は魅入られたようにお嬢様のショーツを見つめつづける
今度は見ているだけで、力が眼から流れ込んでくる
もう…我慢…できない

何者かに操られるように、私はお嬢様のショーツを顔にかぶった
11-127 名前:前々スレ748[] 投稿日:2005/09/23(金) 23:39:46 ID:m7BomMMF0

3/3
フオオオオオオォォォォォォォォッ!!!!!!


かぶった瞬間絶叫し、私とショーツは一体化した
力がみなぎってくる
いや、すべての力が解放されたと言ったほうがいいだろう
気持ちいい
なんと言うか・・全裸で草原を走ったときのような気分だ
今、私は私を縛るすべてのものから開放され、自由となった

ふと気がついた、背中の翼が出現している
力の解放とともに出現してしまったのだろう
色は黒になっている、だがそんなことはどうでもいい
今、大空へ羽ばたくべくその翼を大きく広げた

私は・・私は変態堕天使 刹那!!思うが侭に行動するもの・・痴情最自由の存在!!!


ハルナ 「さてと、だいぶんできたかな。後は後半をどうするかだけれども・・」
いつものようにハルナは部屋にこもり、創作系同人誌のネタを作っていた
しかし、ハルナは気がつかなかった。背後に迫る虐殺者の影に・・
ハルナの聞いた最後の言葉はこうであった

刹那 「3秒やる、その間にお祈りを済ませろ・・後は塵も残さず消し去ってやる・・」

11-130

11-130 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[長編クギミーで行く] 投稿日:2005/09/23(金) 23:44:27 ID:sy1p1bS9O

プロローグ
アクセサリー

日曜日
久しぶりに釘宮円は都内に買い物に出掛けていた
まほらチアリーディングのまとめ役、と言うか他の二人が尋常でないからそう見えるのか
ともあれそんな彼女のストレスの発散はシルバーアクセのコレクションと洋楽を聞く事
「いいのが無いなあ」
円はショップ巡りをするが今日に限っていい物が無い、もちろん円の予算の範囲内での話である
ただ円にもこだわりがある、お気に入りのブランドでも、高くても自分が惹かれる物しか買わない、その逆もしかり
そんな円が露店の前で足を止める
「すごいカッコイイ!」
黒い台に並んだシルバーアクセ、そのなかで一際目を引くバングル
細かい細工がされていて中央に十字架がデザイン、輝きは円の心を奪う
「これ、いくらですか?」
黒ずくめのファッションの店主は円をちらっと見て
「そっちの好きな額で」
ボソッと呟いた
「えっ、マジいいの?」
円は怪しむ、だが店主は
「あんたはこれに惹かれた、俺はそれで十分だ。安心しろちゃんとしたシルバーだ」
円は余計に怪しむがバングルが呼んでいるかのような気持ちに駆られ、ほんの気持ち程度の金額で買った
円が去った後、店主はニヤリと笑い店は忽然と姿を消した

11-141

11-141 名前:時計[] 投稿日:2005/09/24(土) 01:36:19 ID:npxPDXzj0

保守?

綾瀬夕映 秘密


私はお風呂が好きです
とても気持ちいいし、きれいになるです。それにみんなでお風呂に入るのは楽しいです

そんなお風呂ですが、私にはみんなに言えない秘密があるです
10分ほど湯船につかっていると、おしっこがしたくなるのです
尿道の筋肉が緩むのかわかりませんが、それはもう耐えられないです

だからこっそりおもらしするです
これがまたとても気持ちいいです
極楽、極楽なんていうのは、この時のことを言うです
いけないこととはわかっているのですがもうたまりません

こんな言葉があるです

わかっちゃいるけどやめられない
これを考えた人は最高の哲学者だと思います


ああ、ハルナ、湯船で泳いではいけないです
なんだかちょっと恥ずかしくなるです

11-144 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/24(土) 02:13:47 ID:aFKMwgGkO

141
夕映:ぶるぶるっ…
のどか:?
夕映(あぁ…また私としたことが、やってしまいましたです)
のどか「夕映?寒いの?」
夕映:Σ(°Д°)ノノ
「い…いいえ、大丈夫です。なんでもないです。」
のどか「それならいいんだけど…」
夕映(ごめんなさいです、のどか…)






「「あぶぶ…お姉ちゃんが笑わすから、お湯飲んじゃったですー」」
「「おやおや、水中で息止め勝負でござるか?拙者は負けないでござるよ」」
「「よぉし!楓姉、勝負だ!」」

夕映:(;;・・)あわわわ…

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11-159 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/24(土) 03:58:50 ID:pnpr3WLU0

「ザジ、何やってんだ? ん? ファミコン!? これまたずいぶん古いハードだな」
「…うん。エヴァさんから借りたの」
「エヴァンジェリンから? あいつもゲームなんてやるんだな」
「…すごい数のソフト持ってるんだよ」
「へぇー。今ザジがやってるのは何てゲームなんだ?」
「…『スターフォース』っていうの」
「ずいぶんチープな画面だなぁ。かなり初期のゲームなんだな」
「…『この私が未だにクリアできないゲームのひとつだ。よかったらかわりにプレイして結末を教えてくれないか』…だって」
「そ、そんなに難しいのか。クリアできる?」
「…がんばる」

?数十分後?
「やったなザジ! 最終エリア・オメガをクリアだ」
「…がんばった」
「…あれ? まだゲーム続いてるぞ?」
「…エリア・I?」
「…な!! エリア・インフィニティーだと!?」

?数時間後?
「…うう、いつまで経っても終わらない…」
「…もうだめ(パタッ)」
「エヴァンジェリンのやつ、知っててやらせたんじゃないだろな…?」


次の日
「そうか…まさかエンディングがないとはな。よし、じゃあお詫びにこのゲームを貸してやる」
「…『スペランカー』…」
「…なんかイヤな予感がするから遠慮しとくよ」

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最終更新:2007年08月03日 04:34