年の瀬も迫った金曜日、クリスマスも近いのからと高校生組はハルカの家でプチパーティを行う予定になっていた(ちなみに保坂とナツキは来ない)
「それじゃ、やっぱりマキは来れないんだ」
「うん、熱が38℃も出たんだって」
南家の玄関を開け、中に入るハルカとアツコ。
話題の渦中にいるマキはというと昨日の夜に風呂に入ったまま寝てしまい、大風邪をひいたとのことだ。
「あ」
「速水先輩もう来てるね」
玄関には速水先輩の靴が。
何はともあれ、来れなかったマキの分も楽しもうと決心する二人だった。
「それじゃ、やっぱりマキは来れないんだ」
「うん、熱が38℃も出たんだって」
南家の玄関を開け、中に入るハルカとアツコ。
話題の渦中にいるマキはというと昨日の夜に風呂に入ったまま寝てしまい、大風邪をひいたとのことだ。
「あ」
「速水先輩もう来てるね」
玄関には速水先輩の靴が。
何はともあれ、来れなかったマキの分も楽しもうと決心する二人だった。
「お帰りー、おじゃましてるよ」
先に着いていた速水先輩は自分の家にいるようかに軽く挨拶をする。
いかにも待ち侘びていたような雰囲気は全くださず、いつも通りの自然体だ。
「お待たせしちゃって」
「出先で会ったんで一緒に買い物してたんです」
同じようにハルカとアツコも挨拶を返すが、そこでハルカが異変に気付く。
チアキと―遊びに来たのであろう―吉野がぐでっと寝ているのである、それも衣服が乱れた状態で。
「あら、チアキったらこんなところで」
この季節、風邪でもひくと大変だというのに、世話焼きさん…もとい姉としてほおっては置けない。
もっとも、この二人がこんなところで寝ている原因は速水先輩その人なのだが。
先に着いていた速水先輩は自分の家にいるようかに軽く挨拶をする。
いかにも待ち侘びていたような雰囲気は全くださず、いつも通りの自然体だ。
「お待たせしちゃって」
「出先で会ったんで一緒に買い物してたんです」
同じようにハルカとアツコも挨拶を返すが、そこでハルカが異変に気付く。
チアキと―遊びに来たのであろう―吉野がぐでっと寝ているのである、それも衣服が乱れた状態で。
「あら、チアキったらこんなところで」
この季節、風邪でもひくと大変だというのに、世話焼きさん…もとい姉としてほおっては置けない。
もっとも、この二人がこんなところで寝ている原因は速水先輩その人なのだが。
「なんだか今日は学校で球技大会があったらしくて疲れてるみたいだったよ」
速水先輩の口からはすらすらと嘘が出てくる、この人は本当に悪い人だ。
「そうだったんですか、チアキったら言っておいてくれればいいのに」
小さく呟く、そのような行事があるときは必ずといっていいほどチアキは教えてくれたのに今回に限って、という疑問を持ちつつ。
速水先輩の口からはすらすらと嘘が出てくる、この人は本当に悪い人だ。
「そうだったんですか、チアキったら言っておいてくれればいいのに」
小さく呟く、そのような行事があるときは必ずといっていいほどチアキは教えてくれたのに今回に限って、という疑問を持ちつつ。
「そうそうハルカ、コレ」
手にジュースの入ったビニール袋を掲げる。
「あら、ありがとうございます」
受け止ろうとするハルカだったが、速水先輩はそれを制して言う。
「あー、いいよいいよ。 ハルカは着替えてきなさい」
帰ってすぐに買い物にでたのだろう、確かにハルカは制服のままだった。
「そうですか?じゃあキッチンは自由に使って下さい」
「おっけー、アツコお手伝いよろしくー」
「あ、はい先輩」
二人はキッチンへパーティの準備をするために入って行く。
手にジュースの入ったビニール袋を掲げる。
「あら、ありがとうございます」
受け止ろうとするハルカだったが、速水先輩はそれを制して言う。
「あー、いいよいいよ。 ハルカは着替えてきなさい」
帰ってすぐに買い物にでたのだろう、確かにハルカは制服のままだった。
「そうですか?じゃあキッチンは自由に使って下さい」
「おっけー、アツコお手伝いよろしくー」
「あ、はい先輩」
二人はキッチンへパーティの準備をするために入って行く。
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