ご主人様とオレ☆【執筆者/藍奈】
「ねぇ俊樹」
「な、何だよ」
恐る恐る呼び掛けに応じる。
「僕のこと、ご主人様って読んでよv」
今、花月は俺に何て言った?
ご主人様?
「花月、何でご主人様なわけ??」
俺の問いに花月は厳しい目つきで答える。
「違うでしょ?俊樹。花月じゃなくて、ご主人様!」
早速、花月からそんなことを言われる。俺は少しビクつきながらも言い直す。
「あの・・・ご主人様?//」
「それでいいんだよ、俊樹v」
花月は一人満足顔をしている。
「どうしてご主人様なんですか?」
自然と敬語になるのは何でだ?
恥ずかしさで顔が赤くなるのが分かる。
「どうしてって、俊樹はメイドでしょ?僕は君の主人。そう呼ぶのは当たり前じゃない」
当たり前と言われればそれまでなんだけど、問題は花月が言うと妙に納得してしまうという事。
この時点で俺はメイドなのかもしれない。
「でも・・・」
それでもご主人様と呼ぶには、やっぱり抵抗がある。
「でもじゃない。ちゃんと呼ぶんだよ?」
真剣な目で見られると何も言い返せなくなった。
「はぃ。ご主人様」
「うん、それでいいよ。良い子だね、俊樹は」
不意に頭を優しく撫でられドキッとした。
「うん?どうしたの、俊樹」
呼び掛けられて花月を見つめていたことに気付く。
「//何でも・・・なぃ」
恥ずかしさで俺は目をそらした。
それにしても、メイドなんて何すればいいんだ?
俺は言葉に気を付けながら花月に問掛ける。
「あの、ご主人・・様?」
呼んだだけなのに、花月はすごく嬉しそうな顔をして俺を見る。
「何?俊樹v」
「あの、俺は何をすればいいんですか?」
俺の問掛けに花月は?マークを頭上にとばす。
その様子から何も考えてないということが分かる。
「そうだね、メイドなんだから何かしてもらわなきゃね」
なんて呑気な事を言っている。
どこか抜けてる花月。
「そうだなぁ、何か飲み物を持ってきてくれない?」
俺は頷くと台所に向かった。
+ + + +
飲み物と言われても冷蔵庫の中にはなにも入ってなかった。
「何もない・・・水でもいいよな」
食器棚からコップを一つとり、その中に水を入れた。
コップを片手に俺は台所をでた。
「こんな格好、筧にだけは見られたくねぇな」
微かに・・・いや、強く思ってると肩を誰かに叩かれた。
「何してるんだ?そんな格好で」
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最終更新:2006年03月29日 13:51