哲学的ゾンビ
あらゆる反応は人間と同じであるが、意識(クオリア)をまったくもっていない人間、と心の哲学で定義されるもの。
概説
はじめに、心の哲学では二つのゾンビが登場することを紹介しておく。
行動的ゾンビ
外面は普通の人間だが、それ以外は違うゾンビ(解剖などによって違いが分かる可能性がある)。
哲学的ゾンビ
内臓などを含む、全ての物質や形状などの物理的要素が人間と同一であるゾンビ。
例えば、貴方と会話している人間がいたと仮定する。その人間が笑うなどしたとき、その人に感情が全く無いものとした場合(相手が「笑う」という行動のみを起こしている場合)、心の哲学ではそれを哲学的ゾンビと呼ぶと定義されている。
しかし、そんなことは誰も証明のしようがないので存在しないと考えられるため、あくまで仮想の存在としての位置づけとなっている。
補足
哲学的ゾンビについて、次の二点を補足しておく。
- 冷徹な人や感情表現の薄い人を指すものではない。
- 精神疾患を意味するものではない。また、その疾患に罹っている人を指すものでもない。
最終更新:2021年08月21日 18:20