スヴァールバル世界種子貯蔵庫



ノルウェーのスヴァールバル諸島スピッツベルゲン島にあるシードバンク。

概説


正式名称は「あらゆる危機に耐えうるように設計された終末の日に備える北極種子貯蔵庫」。名前の通り、核戦争などで人類が絶滅に瀕した際、あらかじめ種子などを安全な場所に保管することで絶滅を防ぐことが主な目的となっている。現代の「ノアの箱舟」ともいえる役割をもっている。

解説から10年以上経過した今、貯蔵庫内には100万種をこえる種子やGitHubのアクティブな公開リポジトリー(ファイルや変更履歴などを置いておく場所)のスナップショット(ある時点でのソースコードや、ファイル、ディレクトリ、データベースファイルなどの状態を抜き出したもの)を記録したフィルムが収容されている。

スウェーデンの研究者であるベント・スコウマンにより提唱され、2008年によりアメリカの実業家ビル・ゲイツが主導となり、プロジェクトが本格的に始動した。

補足


イギリスの新聞社「ガーディアン」によると、スヴァールバル世界種子貯蔵庫の建てられた永久凍土が、地球温暖化の影響で溶けだしているらしいという。また、冷凍保存された種子の完全な成育が可能なのかなどといった課題が残っており、解決が急がれている。

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最終更新:2021年08月03日 18:14