アットウィキロゴ

【七月序盤―First_event―】平和な日常?

「まあ考えていてもわからないのならば、この話は一旦おいておこうではないか!!難しい事はまずは後回しって言うだろ?」
純也を助けたのは一体誰なのか、考えてわからないのならば一旦考えるのはやめようという響の案だった
決して考えるのがめんどくさいというのではない、そう決してだ
「う~ん、そうなんだな……わからないことを考えていても意味ないんだな、純平君」
「ということだ!解散ということで、私は純奈ちゃんと遊んでくるよ!!じゃあね!」
そういい響は走ってこの場からどこかへ行ってしまった、茫然と三人は響が行ってしまったのを見ていたのだが
「って天音さん!逃げないで!!」
「ふはははは!!私から逃げられると思っていてか!?」
そのままそう言い残して、響はどこかへと走って行ってしまった、海船はと言うとその響の逃さないようにしようとしたのだが
一瞬の隙をついて走って逃げてしまったので追いかけようにも追いかけることができなかった
「天音さん!まだ仕事あるのに……」
「さあな、多分あいつの事だ途中で逃げようとして失敗して捕まるんじゃないのか?ずっと前一つ上の先輩に捕まっていたの見たぞ」
「じゃあ僕は仕事の途中だなと言いたいんだな、僕は」
そういい海は自分は仕事の途中だったため、自分のやるべき場所へと帰って行った、そしてその場には純也と海船の二人だけになってしまった。

「さてと、これからどうするんだ、海船は?」
「え…私は、その……もう風紀委員の仕事も何もないので…帰ろうと……や、闇神君は何かあるのですか?」
「今から買い物とかするけど、晩御飯の支度とかあるし」
「そうなんですか……?不安ですよ、先ほどまで追われていたんですし」
先ほど確かに人がいたため何とかはなったのかもしれなかったが、もし襲われていた時に誰もいなかったら大変な事になっていただろうと思う
もし買い物が終わった時に狙われたりなんかしたら今度は誰も助けてくれない可能性だってあると思い海船は心配そうに尋ねた
「いや…でもなぁ、買い物しないと今日の晩御飯とか作れないぞ」
「じゃあ、途中まで付いていきますから、それで…いいですか?」
風紀委員としては一緒に帰るとかではなくあくまで付き添ったほうがいいと思い海船は純也にそう言った
「い…いや、さすがにそこまでは」
「駄目です!いいですね!!」
「わかったよ…」
海船の気迫に押された純也はしょうがなく途中まで一緒について行くことになってしまった、だが…まだ海船にはわかっていなかった、自分のとった行動の愚かさを…。


夏の日差しが暑く照っている中、海船と純也の二人は一緒に学園都市にあるスーパーへと向かっていた、途中で風紀委員に出会ったとしても仕事が終わったのと同時に
無能力者の純也を家まで送ると言えば何とかごまかす事は出来たのだが
「(え…え~と……闇神君と一緒にいるけど……今そういえば…二人だけだよね…私と闇神君だけで……は…はたから見たら……もしかして…)」
そう今さら気が付いたのだが男女二人っきり、二人の関係を知らない人が見てみればデートをしているようである
「おい、海船!?なんか暑いが、大丈夫か?」
「え!?いや…その大丈夫だよ!」
「ならいいけど、本当に日射病にかかったら大変だからな」
「う…うん…」
ぎこちなく歩いており自分のとった行動にやや後悔しながら歩いていた、とりあえず今は夏特有の暑さなど全くもって感じていなかった
逆に今の自分の体温のほうがより夏の暑さより熱くなっているだろうと
「ほ…ほら!スーパーに着いたよ!」
「スーパーは向こうだぞ(やばいな、本当に暑さで思考回路がどうかしている…無理もないか、風紀委員の仕事もあってこっちにわざわざついて行ってもらっているんだ)」
「ご……ごめんなさい!!(あああああ…何やっているんだろ私…)」
指をさしてスーパーについたと思っていたのだが、自分の今の熱さのせいでスーパーとは全く違う場所の『蕎麦屋地中海風Italian』を指差していたのであった
果たしてその『蕎麦屋地中海風Italian』は一体どんな店なのかはわからないが、一応客はいたため繁盛はしていた
「じゃあ行くか」
「は…はい!」
そう言い二人はスーパーの中に入って行った――。

「え~と、今日はカレーにするかヒビキも多分くるから量をやや多めにしておくから、多めに食材を買っておくか」
手際良くカレーに必要な物を買い物カゴの中に入れて行く、その姿はまるでどこぞの主婦のように見えるのは当り前だろうと思う
「天音さん来るんですか?」
「ん?ああ、時々ジュンナが連れてくることが多いからな」
「そうなんですか」
「ああ、それと……ちょっと待ってくれ」
純也はふと自分の携帯電話を取り出して時間を見た、そしてその場に買い物かごを持ったままどこかへ走って行った、一体どうしたのだろうか
もしかするとまだ何か買うものがあったのかもしれないと思っていた
しばらく待っていると純也はすぐに帰ってきた、何か足りない物をすぐに買い物かごに入れて会計を済ますことにした
会計を済ましてすぐに二人はスーパーから出て行った、やはり日差しは暑く照っておりやや海船は暑そうな表情をしていた
「食べるか?」
そういい純也は先ほど出たスーパーで短時間だけ海船を待たせた時にアイスを二個ほど買っておいてそれを会計の時にすぐに出せるようにしておいた
そのアイスを一人海船に手渡そうとした
「え…そ、そんな!そこまで気を使わなくても…」
「いいから、ヒビキと純奈も少しは我慢という言葉を知っていたほうがいいと思ったんでな、あと…ありがとな、ついてきてくれて」
そう言うとより顔面を赤面して海船は純也から手渡されたアイスを一口食べた、冷たく夏には救世主と呼べるほど甘くおいしかった
「ありがとう…ございます……」
下を俯いてあまりアイスの味がわからなかったが今ここにいるだけでもう海船は今はもう幸せすぎてどこかへ行ってしまいそうなくらいだった
まさかこういう風に隣には気になる人からこうやって一緒に…一緒に……
「ここらへんぐらいでいいよ、もうマンションの入り口だし」
その声を聞いてふと我に返り海船は気を取り直して純也のほうを見た、もう目の前にはマンションがありそこの入口近くに二人は来ていた
入口に着くまでずっと黙ってうつむいていたため幸せな時間はすぐに過ぎてしまうというのが実感できてしまった
「あ…はい、じゃあ何かありましたらまた連絡してくださいね (出来れば…その……私のほうに………」
「なんか言ったか?」
「い…いえ!では!アイスありがとうございました!さようなら!」
小声で何か喋っていたため聞こえなかったが、すぐに礼を言って走って行ってしまった
純也は唖然としたような様子で海船の後ろ姿をじっと見ていた…
「(ありがとうございましたか…礼を言いたいのはこっちなのになぁ)」
そう思い彼女の姿が見えなくなったのを見て純也もマンションの中へと入って行った、今から夕食の支度をして家事全般をしなければならない
ある意味戦闘開始であった。


執筆:亜白夜さん

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年11月12日 20:37