◆SCENE 2 ~ブラックブラッシュ停留所~
モモディから依頼を受けた冒険者一行は、テレポストーンを利用し、ウルダハの北にあるブラックブラッシュ停留所に到着した。
パタタ:さて、ウォーリンを探すのだ!
GM:…ということで、皆さんがキョロキョロしていると、一人の男性が声をかけてきます。
パタタ:探さなくても向こうから来たのだ!!(一度爆笑)
???:あんたら、冒険者だな? 見たところ、モモディさんから紹介受けたっていうのはあんたたちか?
レナ:何よ、アンタ誰よ。気安く話しかけないで。
ナゴ:当たり強いなー(苦笑)
???:気が強い姉ちゃんだな。声かけただけじゃねえか。で、どうなんだ?
パタタ:そうなのだ。 僕はパタタなのだ。
???:話が早いね、お兄さん。……お兄さん?
パタタ:お姉ちゃんかもしれないのだ(ニッコリ)
ウォーリン:……まあいい。話はモモディさんから聞いてるぜ。俺はウォーリン。今回の襲撃事件の現場監督を任されている。早速で悪いが、どこまで話を聞いてる?
ローランド:どこまでも何も、ほとんど知らないですね。
パタタ:クリスタルが奪われたって話だったけど?
ウォーリン:その通り。――事件が起きたのは昨日の夕方。ブラックブラッシュ停留所の南で荷車が襲撃を受けて積み荷のクリスタルが奪われた。護衛と御者はみんなやられている。
ローランド:襲われるような心当たりは何かあるんですか?
ウォーリン:まあ、この辺も物騒だからな。クリスタルなんか運んでりゃ野盗グループの1つや2つは襲ってきても不思議じゃねぇ。だからこそ護衛をつけてたわけだしな。
パタタ:なるほど。ちなみに前にもこういった事件はあったのだ?
ウォーリン:野盗やモンスターによる襲撃はちょこちょこあるが、ここまで酷いのは珍しいな。あんたたちほどじゃないが、それなりに腕利きの冒険者4人を護衛につけていたんだが、全員倒されちまった。
レナ:Lv10ぐらいだったのかしら。
ナゴ: 恥さらし……(小声)
ローランド:えぇ……辛辣ぅ…
ウォーリン:そういう事情もあって、腕利きの冒険者を募ったってわけだ。ただ、犠牲者の遺体の回収とか身元確認を優先してるんで現場調査がまだ進んでねえ。手間をかけて悪いが、あんたらには依頼の一環として現場調査を頼みたいんだ。
ローランド:じゃあ、期待に沿えるようにまずは現場から見に行きましょうか。
ウォーリン:あー、そうだ。お前ら何かあったら、このリンクパールで連絡をしてくれ。
パタタ:もしもし? 聞こえる? (みゆきちボイス)
ナゴ:はいはい、聞こえてますよ(適当)。
ウォーリン:奪われたクリスタルを発見したら、そのリンクパールで俺に連絡してくれ。回収は俺達でやるからよ。
ローランド:りょーかいです。
パタタ:わかったのだ。
レナ:1個2個もらってもいいんじゃないの?
ナゴ:しーーーっ(小声)
パタタ:そういうのは黙ってやるべきなのだ(小声)
GM:これ、正式なギルドからの依頼なんで、ちゃんとやらないと冒険者の名に傷がついちゃうのでそのつもりで。
レナ:クリスタルの元々の数をちゃんと把握してんのかしら(ブツブツ)
ローランド:そりゃちゃんと把握してるでしょ。(コソコソ)
パタタ:まあでも、途中で落ちたって言っても分かんないと思うのだ(ヒソヒソ)
GM:こいつら……(呆れ)
ローランド:さて、と。冗談はさておき現場に行きますか。この停留所から南ですね?
ウォーリン: そうだ。この停留所から少し南に行った街道の脇が襲撃現場だ。俺の仲間たちが現場を管理してるから、そいつらにまた話を聞いてくれ。
パタタ:依頼を受けた冒険者って言えば話が通るようになってるのだ?
ウォーリン:もちろんだ。モモディさんからの依頼の件は共有しているし、俺の方からも奴らには連絡を入れておく。
パタタ:わかったのだ。
ウォーリン:よろしく頼むぜ!
ナゴ:めちゃくちゃ社会人してる……(一同爆笑)
GM:確かに、昔と比べて質問とか確認のポイントがしっかりしてきたよな(笑)
パタタ:大人になるって悲しいのだ……
なぜか少し悲哀に満ちた雰囲気を纏い、冒険者たちは襲撃現場へ向かうのだった。
◆SCENE 3 ~襲撃現場~
GM:では、皆さんはブラックブラッシュ停留所の南に位置する街道の脇に到着しました。 襲撃のあった現場には、護衛や御者のものと思われる血痕があり、積み荷のクリスタルが収められていたであろう木箱の一部なども散乱しています。周囲には鎧を着た鉄灯団の見張りが数人おり、現場に近づいた君たちに気づき、声をかけてきます。
レナ:「ターン・アンデッド*!!」
パタタ:なんで!?
ナゴ:急に攻撃すんな(笑)
※ターン・アンデット
アンデット系のモンスターを成仏させる聖なる魔法。多分どこかの聖職者が乗り移ったと思われる。普通の人には効かないからってむやみに撃っちゃダメ。
見張りA:何者だ? 関係者以外は現場に近づくんじゃない。
パタタ:依頼で来た冒険者なのだ。
見張りA:あぁ、あんたたちが……。これは失礼した。ウォーリンから話は聞いてる。人手が足りなくて調査も進んでないんだ。助かるよ。
パタタ:まだ現場は誰も触ってないのだ?
見張りA:被害者の遺体を回収した以外は、俺たちが駆けつけた時のままだ。俺たちは野次馬とかモンスターがここに近づいて現場を荒らさないように警備をしているんだ。
ローランド:じゃあ、どっかその辺で光ってるところを探していきましょう!(一同爆笑)
ナゴ:ヒカセンにしか見えない、こういうマーク(*)を探してくださぁい!
GM:そうやって君たちが襲撃現場を調べようと近づくと、突然岩陰から巨大なアリの魔獣、アントリングが数体飛び出してきた!
見張りA:やばい! 血の匂いに惹かれて集まってきやがったのか…!? こいつらを倒さないと現場が荒らされちまう!
ナゴ:うわぁ、FF14本編の初期って感じ。
見張りがアントリングたちに向かっていくが、数が多く、すべてを相手取ることが出来なかったようだ……!
見張りA:すまん! そっちに2体抜けた! 頼む!!
レナ:えぇ……だいたい見張りの人たちって本編じゃ結構強いんじゃん!
パタタ:いつもいい感じに粘ってくれるのだ。いい勝負してる。
GM:そう言っている間に、見張りをすり抜けた2体のアントリングが君たちに襲いかかってくる! ……ということで、戦闘だ!!
◆BATTLE 1 ~襲撃現場での襲撃~ VS.アントリング×2
GM:スターターセット、ちゃんとこういうマップとかコマもありまして…(ゴソゴソ)
ローランド:へー!ちゃんと用意されてんのね。
GM:身体のサイズの概念もありましてですね……皆さんは1マス分ですが、アントリングはこれ。
一同:デカっ!!
GM::さて、皆さんのスタート位置ですが、アントリングの向かい側の2×4マス(図の青いエリア)の中で、好きなところに配置してもらってOKです。
プレイヤーたちが相談の結果、以下のような配置に決まった。
●ローランド(戦士):HP 35/35 ●レナ:(竜騎士):HP 26/26
●ナゴ(黒魔道士):HP 21/21 ●パタタ(白魔道士):HP 24/24
パタタ:とりあえずこんな感じになるんじゃない?
ローランド:そうね。
GM:では、戦闘に関する説明をします!
☆戦闘の基本☆
■1ラウンドは以下の順番で行われる。
1)[冒険者たちのターン処理]
2)[敵のターン処理]
3)ラウンド終了 → 1)に戻る
※味方の行動順は、ラウンドの最初に自由に決めてよい。
■自分のターンで出来ることは、大きく分けて以下の3つ!
これらは好きな順番で使用してOK!
●メインアクション
〈メイン〉と記載されたアビリティやアイテムの使用、《スプリント》の使用、サブアクションを1回行う…のいずれかを行うことが出来る。
※《スプリント》:このターン中、【移動速度】が2倍になる。
●サブアクション
〈サブ〉と記載されたアビリティやアイテムを使用出来る。
●通常移動 or 集中
自分のターン内であれば、【移動速度】を超えない範囲でいつでも自由に移動可能。移動は アビリティの合間に分割して使用してもOK。
*【移動速度】が5マスの場合の例:
2マス移動→メインアビリティ→1マス移動 →サブアビリティ→2マス移動
※〈インスタント〉と記載されたスキルは、指定が無い限りいつ使ってもよい。
GM:基本的なところはざっとこんな感じかな。行動順だけど、もし決めにくかったら、戦士→竜騎士→黒魔道士→白魔道士っていう順番がおすすめです。
ローランド:むぅ……一旦それでやってみます?
ナゴ:そうしますか。
パタタ:はいはい!(挙手) 『フェーズ』って何?
GM:『フェーズ』っていうのは、まぁ1回の戦闘時間と考えてくれていいです。僕らに馴染みのある言い方だと『シーン』だね。
パタタ:なるほど。いや、スキル見てたら結構『1フェーズ1回』ってスキル多いからさ。それに全体的に使用MPが重いな! 《ルーシットドリーム》もちょろっとしか回復しないのだ!(笑)
レナ: 結構シビアね……
GM:MPは冒険者全員のターン終了時に2点自動回復しますが、ご利用は計画的に。あと〈リミットブレイク〉ですが、指定された戦闘の時しか使えません。今回の戦闘では使えませんので悪しからず。
レナ:最初から全力は出せないのが定番!
GM:最後ですが、自分たちのジョブの立ち回りについては、配布したルールサマリーの裏にガイドが載ってるので参考にしてくださいな。
一同:はーい!
GM:では、いざ戦闘開始!!
◆ROUND 1‐冒険者のターン① ローランド
GM:まずは冒険者たちのターンですね。最初はローランドかな。
ローランド:じゃあ、まずは移動して……あ、これ斜めの移動はアリ?
GM:縦横は当然、斜めも1マスって考えてオッケーです。ついでに移動に関するルールですが、自分より体の大きい相手をすり抜けることはできませんが、大きいやつは小さいやつをすり抜けて移動が可能です。あとは、他のキャラがいるマスに止まることは出来ません。
パタタ:重なったらバッティングしてダメージ受けちゃうのだ! 《危機回避》で無効にしなきゃ!
GM:それは怪異と戦うときのルール!(笑)
ローランド:よし、じゃあ3マス移動!
ローランド:続いてサブアクションで《バーサク》! 「ターン中に与えるダメージを+2点する」。そしてメインアクションで《オーバーパワー》かな。
GM:範囲攻撃だね。ローランドを中心に5×5マスが攻撃範囲だから、アントリング2体とも射程圏内だ。そして判定が[STR+d20]で、敵の【物理防御力】を超えれば『ダイレクトヒット』と呼ばれる追加効果が発生します。防御力を超えなくても『基本効果』は必ず発生しますのでご安心を。
ローランド:そうなのか。じゃあいくぞ!(ダイスを振る)……12! STRが+4だから、合計16!
GM:そうすると、基本効果でアントリングに〈敵視〉を付与して、アントリングたちの【物理防御力】を超えたのでダイレクトヒットも追加されるので2点ダメージだね。
パタタ:《バーサク》の効果は?
GM:おっと忘れてた……! さらにダメージに2点追加されるので、合計4点ダメージだ!
一足飛びに前に出たローランドは、豪快かつ華麗に武器を振り回し、アントリングたちを叩く! 脅威を感じたアントリングたちは、狙いをローランドに定める――!
レナ:「ローランドの美貌に惹きつけられている――!!」(一同爆笑)
ナゴ:そうだった。美貌で惹きつけるんだった(笑)
ローランド:「俺様の美技に酔いな!」
GM:さて、あと2マス移動できるけど、どうする?
ローランド:うーん……下がったとしても「範囲攻撃!」とかなったら困るし、このままで。
◆ROUND 1‐冒険者のターン② レナ
レナ:はいはい。じゃあ次は私ね。華麗なOLさばき……見せてあげるッ!!
パタタ:……あれ? OLさばかれてるよ?(一同爆笑)
ナゴ:あのOL、良いように転がされてるんだけど(笑)
レナ:裁きのOLッ!(赤面) とにかくまずは接敵しないと何も出来ないのよ。3マス進んで、アントリングAの前へ移動するわ!
レナ:サブアクションは……まだ早いかな。まずは〈竜槍〉を得ないとね。サブは使わずに、メインアビリティ《トゥルースラスト》!
パタタ:お、コンボの起点になる技なのだ?
レナ:Yes!(ダイスを振る)……11! そこにSTRが+5だから、合計16!
GM:うん、ダイレクトヒット発生します。
レナ:基本効果で3点ダメージで、追加で+2d6ダメージね。(ダイスを振る)……6点なので、合計9点ダメージよ!
パタタ: ……からのコンボ? アビリティ繋げていいのだ?
GM:指定されたアビリティに繋げてOKです!
レナ:では、《ディセムボウル》! (ダイスを振る)…
GM:えっと、合計17なので、ダイレクトヒット追加!
レナ:基本効果で3点ダメージと〈竜槍〉を得るのね。さらに追加で+1d6ダメージね!(ダイスを振る)……あぁん、3点かー。
パタタ:いや、つよくなーい?
GM:3点+3点で、〈竜槍〉分の+2点も入るから全部で8点だね。
巨大な蟻と瞬時に距離を詰めたレナは、自分の身体と同じくらいの大きさの槍を素早く振るいアントリングに斬りつける。体勢を崩したところに、遠心力も加えた強力な2撃目を放つ――!
GM:初撃と合わせて全部で17点も持ってかれた……。〈竜槍〉、すべてのダメージに+2点か。強い(確信)。 さてレナさん、あと1マス移動できるけどどうする?
レナ:離れたほうがいいのかしら。でも範囲攻撃とかされたら困るし、あんまり後衛の近くにいない方がいい気がするのでこのままでいいわ。
◆ROUND 1‐冒険者のターン③ ナゴ
GM:さて、次はナゴだ。
ローランド::黒魔〜!
ナゴ::うーん、ここは範囲攻撃で全部巻き込んだ方がいいよね?
パタタ:そこから攻撃届くのだ?
ナゴ:たぶん、届くと思う。
GM:黒魔道士の攻撃範囲だと、この狭いステージは全部射程圏内だね。
パタタ:えぇ! 凄っ!
GM:範囲攻撃は『君から10マス以内の5×5マス』だからね。絶対届くでしょ。
ナゴ:嘘でしょ?(笑) 攻撃範囲デカすぎないじゃない?
レナ:DOT! DOT!
ナゴ:そうね。じゃ《サンダラ》撃つわ。(ダイスを手に持ちながら)
GM:あ、《サンダラ》は判定ありませんのでダイス振らなくて大丈夫です! これでアントリングたちにDOT3が入ります。あと〈プロック〉っていう追加効果もあるけど、それはDOTダメージが入った時に処理しますので。
ナゴ:これでMP2点減るのか。2点って結構キツイな。
パタタ:まだサブアクション残ってるけど、何をするのだ?
ナゴ:そしたら《コラプス》を撃ちます。『対象に3点のダメージを与える』ってことなんで、レナさんが攻撃していたアントリングに追加攻撃!
ナゴの杖が怪しく光ると、轟音と共にアントリングの上空から雷が降り注ぐ。 蟻たちが怯んだところに追撃の《コラプス》が貫く!
パタタ:さすがDPS!
ローランド:まだ死なないかな。
GM:まだ倒れませんが、追撃されてる方はだいぶ効いてますね。さて、ナゴは移動してないのでサブアクションもう1回使うこともできます。
ローランド:MPがあんまり無いんだよね?
ナゴ:そうっすね。ラウンド終わりに自動回復しても2点だけだしなぁ。
レナ:MPって何ぃ〜?(煽)
パタタ:物理勢は黙ってろなのだ。
ナゴ:じゃあもう1回《コラプス》かな。
パタタ:ターンの中で同じアビリティって複数回使えるのだ?
GM:あ、どうなんだろ……(ルルブをめくる)……うん、特に指定がない限りは使えますね!
ナゴ:じゃ3点ダメージ入りまーす。……うわぁこれでMPを4/5使っちゃったよ。
ローランド:MP管理が結構難しいね。
◆ROUND 1‐冒険者のターン④ パタタ
GM:冒険者側の最後はパタタだね。どうぞ!
パタタ:ようやくボクの番なのだ。まず《エアロ》をアントリングそれぞれに撃つのだ。
ローランド:《エアロ》も範囲攻撃なの?
パタタ:単体魔法だけど、サブアクション2回分ってことで。蟻たちに判定無しでDOT3を与えるのだ! そんでメインアクションで、ダメージ嵩んでる方のアントリングに《ストンラ》! (ダイスを振る)……うわ、低い! 【MND】+5なので、10!
GM:それだとアントリングの【魔法防御力】の方が上なのでダイレクトヒットは発生しません。
パタタ:むぅ……じゃあ2点ダメージだけか…
パタタが素早く杖を振ると、小さな竜巻がアントリングたちを包みこむ。続けて《ストンラ》を放つが、アントリングの硬い表皮に阻まれ、思うようなダメージにはならないーー。
ローランド:そろそろ弱ってる方は倒れたりしないの?
パタタ:DOTが2つ溜まってるしそろそろ死ぬ気がするけど…
GM:今アントリングはどっちもDOTが6溜まってるね。片方のアントリングはちょっとよろけてる風に見えます。
ローランド:まだ体力ありそうね…
◆ROUND 1‐敵のターン① アントリングA
GM:では冒険者たちのターンが終わったので、次はアントリングのターンに入ります。じゃあまずはボコボコにやられてるアントリングAからいきましょうか。ローランドに近づいて《連続行動》。まず始めに《トラップジョーズ》!
レナ:サメなの?!
GM:判定は、っと…(ダイスを振る)……18! 合計で23だね。
ローランド:無理無理! 【物理防御力】超えるわ!
GM:じゃあダイレクトヒットも発生します。基本効果で対象に5点のダメージで、ダイレクトヒットで2d6追加じゃ!
パタタ:2d6!? 結構痛いな!
ローランド:ゴリゴリに削られるんですけど……!
GM:(ダイスを振る)……9点追加なので、ローランドに合計14点ダメージ!
目の前の戦士の雰囲気が何だか気に入らない……! アントリングは巨大な顎でローランドを両断しようとするが、噛み切れないまま頭を振り回し、ローランドを地面に叩きつける!
ナゴ:大丈夫か?
ローランド:痛ったぁ……まだHP21点あるけども…
レナ:大丈夫! ヒーラーがいるから!
パタタ:いるけどさぁ…
GM:《連続行動》なのでこれで終わりじゃないぞ! 固定予兆の攻撃、《アシッドスプレー》! えっと、『なるべく多くの敵を巻き込むように予兆を設置しろ』って書いてあるから、予兆範囲はこんな感じかな……
ローランド:ちょ、広い広い!!
GM:これは『固定予兆』なので、発動前に移動して予兆範囲から抜ければ回避できます。そして、このアントリングの次のターンが来た時にダメージが発生します!
パタタ:逃げるのだ! 避けるのだ!
レナ::《レッグスウィープ》とかあるけど、インスタントアビリティじゃないから今出来ないわね〜
◆ROUND 1‐敵のターン② アントリングB
GM:続きましてもう1匹! そしたらちょっと移動して……やることは同じだね。ローランドにまずは《トラップジョーズ》!(ダイスを振る)……おぉ、今日は出目が走るぞ! 14だから、合計19!
ローランド:普通にダイレクトヒット入るよ! 死ぬのでは!?(焦)
{GM:ダメージは5点+2d6だから……
ローランド:ちょっと待った! ダメージ軽減アビリティの『ダメージを受ける直前』っていうのはダメージが分かってから?
GM:あー、それでいこう。(ダイスを振る)……7だから、合計で12点ダメージ!
※『ダメージを受ける直前』は、たぶんダメージ算出する前が正解。
アントリングに吹き飛ばされるも体勢を立て直したローランドだが、続けざまにもう1体が襲いかかる! 辛うじて盾で防いだものの、このままではジリ貧だ……!
ローランド:OK、OK。生きてるよ。残りHP 9点。フラフラですが(笑)
パタタ:あとでちゃんと《ケアルラ》あげるのだ。
GM:そんで2体目の《アシッドスプレー》! 同じ場所に予兆を置いて……
レナ:またぁ?!
ナゴ:固定予兆だから動いて避けよう!
GM:さて、これでラウンド終了なので、アントリングたちにはナゴとパタタの《サンダラ》と《エアロ》によるDOTダメージ6点が入ります。
ローランド::1匹は倒れてくれるといいが…
GM::(ダメージ計算中)……んーと、アントリングAはまだ倒れませんが、かなりふらついてますね。アントリングBはまだまだ余力がある感じですね。
パタタ::あれ!? 蟻Aはまだ生きてるのだ? もう逝ったかと思ったのに……
蟻とはいえ、さすがは魔獣。冒険者たちの連撃も硬い表皮に阻まれ、決定打には至らないーー。冒険者たちは初戦を無事に突破出来るのか!?
◆ROUND 2 ~再び順番決め~
●ローランド:(戦士):HP 9/35 ●レナ:(竜騎士):HP 26/26
●ナゴ:(黒魔道士):HP 21/21 ●ナゴ:(白魔道士):HP 24/24
レナ:ローランド、スカした感じだけど髪ボッサボサなってるわよ(一同爆笑)
パタタ:サングラスもヒビ入ってるのだ(笑)
ローランド:《ケアル》されたらキューティクルとか治ってトゥルトゥルに(笑)
ナゴ:なかなか面白いことになってんな(笑)
現状、ローランドがボサボサになるだけで済んでいる冒険者一行。
2周目の行動順も先ほどと同様、ローランド→レナ→ナゴ→パタタの順となった。
◆ROUND 2‐冒険者のターン① ローランド
GM::じゃあローランドさん、どうぞ!
ローランド::とりあえず移動! こっちの方に2マス……
パタタ:また範囲攻撃か?
ローランド:いや、《オーバーパワー》してもそんなにダメージ入らないし、出来ればHP回復がしたいから単体攻撃の《WSコンボ(ヘビィスウィング+メイム)》と《シュトルムヴィント》のコンボで行こうかと。
GM:おっけい!
ローランド:じゃあアントリングAの方に攻撃! (ダイスを振る)……19! STR+4だから23!
パタタ:おぉ!出目すげえ!
GM::ダイレクトヒット全然入りますね。
ローランド::《WSコンボ》は『対象に2点のダメージと敵視を与える』! 加えてダイレクトヒットなので1d6点の追加ダメージ! (ダイスを振る)……5点! ということで合計7点ダメージ!
ローランドが武器を振りかぶり、動きが鈍くなっているアントリングの頭部を横から吹っ飛ばした! 巨大な身体は弧を描き、大きな音を立てて地面に落ちるーー。
GM:えー、残りHPが7点だったのでアントリングAはちょうど死にました。
一同:やったーー!!
レナ:♫テ⤴️ーテテテテテー⤵️テーテテー♪(星のカービィのBGM)
ローランド:でもこれ、コンボが繋がらなくなるのでは?!
GM:コンボは別の対象に使ってもいいから大丈夫よ!
ローランド:お、そうなんだ。じゃあ今度はアントリングBに《シュトルムヴィント》! まずは判定だね(ダイスを振る)……14にSTR+4で合計17!
GM:ダイレクトヒット発生します!
ローランド:2点のダメージを与えて、2点のHP回復します。これでHPが11に回復。あと〈敵視〉ね。おまけにダイレクトヒットなので1d6点追加!(ダイスを振る)……4点だから、合計6点ダメージ!
敵を吹き飛ばした勢いを利用して素早く切り返した2撃目が、残ったアントリングに直撃する!
レナ:♫テーテテテテテーテーテテー♪(星のカービィの曲)
GM:さっきからいちいち何なのwww(ツボに入る)
レナ:いちいち入れてこうかなと(笑)
GM:世界観合わなさ過ぎるwwwww
ローランド:そして《ランパート》使っとこう! 出し惜しみする理由も無い! 次のターンまで全てのダメージを−2点します。
◆ROUND 2‐冒険者のターン② レナ
GM:はい、お次は一行のメインウェポンです。どうぞ〜
レナ:そう! ワタシ!! まずは2マス移動して……
パタタ:そこだと《アシッドスプレー》当たっちゃうのだ。あ、攻撃してから動けばいいのか。
レナ:そうそう。じゃあ何しようかしら…(ストラテジーガイドを見ながら)……『大ダメージを一気に与えたい。サブアクションで《ライフサージ》を使用して、メインアクションで《ジャンプ》を使用しよう』って書いてあるから、そうしようかしら。
ローランド:《ライフサージ》ってHP回復?
レナ:そう。〈ドレイン〉付与出来て攻撃すると回復するの。おまけにボーナスダイスが一個貰えるらしい。 ボーナスダイスって何? ダメージ増えるの?
GM:ボーナスダイスっていうのは、その分もダイスを振ってどちらか好きな結果を選べるって効果です。
パタタ:あーなるほど!
レナ:ふぅん、それじゃとりあえず《ライフサージ》使うわ。これで〈ドレイン〉とボーナスダイスを得るわ。攻撃するたび回復よ! そして《ジャンプ》! (ダイスを降る)……
GM:おぉ、良い出目。じゃあダイレクトヒットも発生するんで、それも合わせてダメージよろしく。
ナゴ:やったれ、ウチの最大火力。
レナ:ダイレクトヒットも入れて4d6+3点って感じね。(ダイスを振る)……あっ、低い!
パタタ:ボーナスダイスは?
レナ:それよ! (ダイスを振る)……16点+3点に〈竜槍〉分の2点追加で21点ダメージ!
※ボーナスダイスをダメージに適用しているが、本来は判定の時のみ適用だ。間違いだが気にしなーい。
レナが槍を撫でると、槍先が怪しく光を帯びる。そして深く体勢を沈み込ませ、次の瞬間にはレナの身体はアントリングの真上にあった。そのままレナの槍が、雷の如く一直線にアントリングを貫く――!
GM:強えぇ…
ナゴ:結構HP持っていったのでは?
GM:だいぶ効いてますね~。辛うじて動いているって感じです。
ローランド:忘れず離れて~!
レナ:はいはーい(華麗なステップで距離を取る)
◆ROUND 2‐冒険者のターン③ ナゴ
パタタ:ナゴ、やったるのだ!
ナゴ:《ブリザド》撃ちまーす。
レナ:《ファイア》撃って~? 《ファイア》の方が強いでしょ、ふつう!
ナゴ:まぁ《ファイア》はMP消費が重いんで一応ね。(ダイスを振る)……14だから、合計で19!
GM:はい、ダイレクトヒットも発生します!
ナゴ:3点ダメージに1d6の追加ダメージっと…(ダイスを振る)……5だから、合計8点ダメージだ。
ナゴが杖を降るとアントリングの周囲に冷気が漂う。そしてレナの攻撃で揺らぐ巨体の下から氷の柱が突き出した!
突き上げられたアントリングはそのまま仰向けにひっくり返り、地面に倒れた――。
GM:8点ダメージですが、残りHPは3だったので、落ちます!
一同:イェーーイ!!
レナ:♪テーーテレテテテーテーテテー♫ (星のカービィBGM)
GM:その音楽何とかしろwwwww
パタタ:僕、回復やってないのだ。ヒーラーとは何なのだ……?
GM:戦闘が終了したので、基本的にすべてのバフやデバフは解除されて、HP・MPは全回復します。
レナ:(ローランドを見ながら)よかったね。髪も元に戻るって(一同爆笑)
ローランド:どういう仕組み?(笑)
ナゴ:髪の状態はバフでもデバフでもねぇよ(笑)
GM:ちなみにこのタイミングでアイテムも使えたりはするんですが、まぁ今回はいいk…
レナ:ドロップロールある!?
パタタ:《目利き》取ってる? 《手探り》は??
GM:無いですっ!! アイテムデータまだ無いって言ってんでしょうが!(笑)
◆SCENE 4 ~襲撃現場の調査~
冒険者たちがアントリングを倒し、目の色を変えてドロップ品が無いか探し回っている頃、鉄灯団たちも他のアントリングを片付けたところのようだ。
見張りA:あんたたち助かったぜ……!やっぱりモモディさんが寄越しただけあって腕はかなり立つようだな。
パタタ:当然なのだ(即答)
ローランド:髪ボサボサである(一同爆笑)
見張りA:さっきの話の途中だけど、見張りは俺等が引き続きやるんで、あんたたちは現場の調査をお願いしてもいいか?
ローランド:光るマークを探すぞぉ!
GM:じゃ、全員調べるってことでいいのかな?
一同:はーい!
GM:では、全員【INT】判定を。達成値は10です。
〈結果〉
●ローランド: → 15(INT+0) 【成功】
●パタタ: → 4(INT+4) 【失敗】
●レナ: → 3(INT+1) 【失敗】
●ナゴ: → 10(INT+5) 【成功】
ローランド:成功したよ!! 【INT+0】なのに!(笑)
ナゴ:地頭が良い(笑)
レナ:OL、難しいことわかんないけど、この辺じゃなぁーい?(適当)
ナゴ:あとさりげなく知識人サイド、1人失敗してますけど(笑)
パタタ:なんもわかんないのだぁ(白目)
GM:2人成功ですね。そしたら、まず全員分かることとして、 皆さんが周りを見ると、周囲の足跡や荷物への攻撃の痕跡から、襲撃者がアマルジャ族であることと、ドレークを連れていただろうということが分かります。
ローランド:あ、やっぱりそうか。このエリアだしなぁ。
レナ:ドレークって、マウントになってるやつね。
GM:そして、ドレークが荷車を引きずっていった跡があり、その跡はブラックブラッシュ停留所の東側へと続いていることが分かります。
パタタ:とりあえず追っかけていくしかないのだ。
GM::そして判定に成功したお二人は先程の情報に加えて、襲撃してきたのはドレイクが1体にアマルジャ族が5体ほどいただろうということが分かります。
一同:ええええええええ!!!
ローランド:めちゃくちゃ多いんですけど?!(笑)
GM:おまけに2人は観察力が鋭かったため、現場の痕跡からさらに、襲撃の際に周囲を警戒するアマルジャ族たちもいたのではないかと気づきます。
ナゴ:逃げましょう! 報酬なんか要らないッ!(キリッ)(一同爆笑)
パタタ:ナゴが侍になる前に死んでしまうのだ(笑)
ローランド:あと調べられそうなところはないです?
GM:そうですねぇ……。まぁ現場から分かることはこんなところでしょうか。あとはこの近くに酒房があります。『コッファー&コフィン』というお店ですね。行くか行かないかはお任せします。
レナ:給湯室!?(難聴)
ナゴ:情報を仕入れたいなぁ。さすがに相手が6体オーバーだもんな。
ローランド:さすがにキツイよねぇ。
パタタ:どうにかして敵を分断とかしたいのだ。アマルジャ族は1体1体が結構強かったはずなのだ……
レナ:地球に戻ることは出来ますか?(一同爆笑)
ナゴ:どういうこと?(笑)
レナ:2重生活って出来るかなって……(遠い目)
GM:OL捨ててこい!!(笑)
パタタ:とりあえず暑いし、聞き込みがてらビールなのだ。
ローランド:(地図を確認して)酒房は結構近くだな。襲撃時に何か見た人がいないかとか聞きこみといこう。
◆SCENE 5 ~酒房『コッファー&コフィン』~
カランカラン――。
扉を開くと同時に乾いた音が鳴る。冒険者たちがやってきたのは、襲撃現場から西に少し行ったところにある酒房『コッファー&コフィン』。ブラックブラッシュ停留所近くに建てられたこの大衆酒場は、鉱山夫や冒険者たちの憩いの場となっている。
マスター:いらっしゃい。
パタタ:ビール冷えてるか~?
ナゴ:侍について聞きに来ました。
ローランド:違うだろ。
GM::さて、まだ明るい時間帯なのでお客さんは少なめです。あれですね、イベントマークが頭についてる人が3人ほど居るって感じです。
ナゴ:分かりやすいな!(笑)
GM:話が聞けるのは、飲みに来ているお客と店員さん、あとテーブルに突っ伏しているおじいちゃんだね。
ローランド:誰から聞く?
パタタ:おじいちゃん! おじいちゃん、元気出してなのだ!
ローランド:……ということで、おじいちゃんに話しかけてます(笑)
おじいさん:……んー? なんじゃぁお前さんは……うぃー……ヒック! お前さんも聞きたいか? よーし、よく聞きなさい……わしゃ、黒いのを見たんじゃ!
ローランド:え?
パタタ:……G?
ナゴ:やだ汚い。
おじいさん:違うわ!! もっと大きくて……うっぷ……黒い人影を見たんじゃぁ!
ローランド::アマルジャ族ですかね……?
おじいさん:(ローランドに掴みかかって)おぉ若いの! 聞いてくれるか?!……ヒック。
レナ::おじいちゃんにも美貌が通用している……!
ローランド::うわっ、ちょ、おじいさん……! キューティクルがっ!(一同爆笑)
おじいさん:黒い人影をたしかに見たんじゃぁ……! 信じてくれぇ!
レナ:お”に”い”さぁ”ん”! 人影を見たんだニ”ャ”ぁ”ん“!(ニャ●ちゅう風)
ナゴ::うめぇwww
ローランド::わ、分かりましたから……とりあえずお水を……
おじいさん:その影がなぁ!……ヒック……川に、入っていったんじゃ……
パタタ:「川に入っていったのかぁい?」(●レフィセント風)
レナ:「黙れっ!!」(ミッ●ー風)
ナゴ:やめてwwww
GM:君らも飲んでんの!?(笑) あ、おじいさんはそこまで話すとまた机に突っ伏して寝息を立て始めてしまいます。
ローランド::アマルジャ族が川に入って行った……ってこと?
レナ::水浴び?
ナゴ::この辺に川ってあったっけ?
GM::じゃあ周辺の地図を見てみましょうか。
GM:地図の中央がブラックブラッシュ停留所ですね。で、そこから南にあるバツ印が襲撃現場。そこからすぐ西にあるのが、皆さんが今いる『コッファー&コフィン』です。
パタタ:地図の青い部分が水場だけど……どこの川なのだ? というか、川に行ったってだけじゃなぁ……
ナゴ:ひとまず情報だけGETってことで。
ローランド:黒い人影ってのも、そもそも襲撃犯なのか…
レナ:(録音機器に向かってささやく)私たちは、ひとまず黒い影を追いかけようと思いまぁす(ヒソヒソ)
GM:……何してんの。
レナ:よしのくん用ASMR(笑)
GM:直接聞かせる機会があるといいね……
たぶんそんな機会はない。
ローランド:じゃあ次は、飲んでるお客さんに聞いてみるか。……じゃあほら、OLさん。出番だよ。
レナ:(男性客の隣に座りながら)ちょっと、私にもちょうだいよ。
男性客:ん? どうしたんだお姉ちゃん。……見た感じ、冒険者か?
レナ:見た感じ、OL?(難聴) 分かってるわねぇ~!
ナゴ:OL知らないだろ、この世界の人(笑)
男性客:おーえる……? 何だ? 冒険者のランクか何かか?
レナ::ま、そんなものかしら。女のステータスってところ。……ちなみに、脚立って分かる?
一同:ショムニ!?(一同爆笑)
男性客:それは知らんが……お姉ちゃんも飲みに来たのか? せっかくだし一緒に飲もうぜ~?
レナ:飲んでないとやってらんないわよね。合コンよ、合コン!
ローランド:合コンしている場合ではないぞ。
男性客:何だ、何か嫌なことでもあったのかい?
レナ:もーーなんかね……あっち行ったりこっち行ったり、2重生活で疲れちゃった!
ナゴ:中の人バナシ……(笑)
ローランド:ちょっと待て。このままだと世間話しかしなくなるから。ちゃんと聞き込みしてくれ…!(ヒソヒソ)
レナ:分かってるわよ(ヒソヒソ)……で、最近なんか楽しいこととか面白いことなかったわけ?
男性客:楽しいことか……。こうやってここで酒飲んでるのが楽しいなぁ!
レナ:面白いことを聞いてんのよあんた! 分かんない人ねぇ!(一同爆笑)
男性客:えぇ…? 面白いことって何だい?
レナ:なんかゴシップネタみたいなのないわけ?
ローランド:クリスタルがどっかに持ってかれたとか…!(ヒソヒソ)
男性客:ゴシップかぁ……そういえば、同じ職場のアンドリューがな、酒場に来てたかわいい姉ちゃんにこの前こっぴどく振られてたぜ!
レナ:ダメね。この男はダメ。チェンジ!!(一同爆笑)
男性客:そもそも、姉ちゃんはこの辺に何しに来たんだ?
レナ:息抜きしたっていいじゃないのよォ!!(机を叩く)
GM:おいぃ!! こいつただ飲みに来ただけだぞ!!(一同爆笑)
パタタ:しゃあない、助け船を出すか……。お兄さんお兄さん、この辺りで最近変わったこととかなかったのだ?
男性客:変わったこと?
レナ:川ならそこにあるぜぇ?(ドヤァ)(一同爆笑)
GM:この酔っ払いめwwwww
パタタ::ごほん! そこで寝てるおじいちゃんは、昨日川の方に黒い人影を見たって言ってたのだ。なんか襲撃犯の手がかりになることとか知ってたら教えてほしいのだ。
男性客:襲撃って……あー、あれか! 昨日貨物が襲われて、死人が出たっていう…
パタタ:そうなのだ。僕たちはその調査をしに来たのだ。
GM:おー、そういやな、昨日もここで飲んでたらよ、ブラックブラッシュ停留所の東の方から、モンスターの吠え声が聞こえた気がしたな。
レナ:なんでそういうこと早く言わないかなぁ!?
パタタ:聞かないからなのだっ!!(一同爆笑) ……ちなみに、モンスターの声ってどんな感じだったのだ? あんぎゃー、とか、ふんぎゃーとか。
男性客:そうだなァ……具体的にはちょっとわからんが、 少なくともその辺で見るようなちっこいモンスターのもんじゃなかったな。ここまで聞こえてくるくらいだしな。
パタタ:なるほど……今回のボスは強敵なのだ。逃げるのだ(キリッ)
ぽつぽつと情報はあるものの、冒険者たちが調べた以上の有益なものはなかなか出てこない。
ローランド:じゃあ最後の一人、店員さんに聞いてみますか(チラッ)
ナゴ:…………?
ローランド::さっきから君は一言も喋ってないんだよぉ!! 侍関係ないと話さんのか!!頑張って喋ってこぉい!!
ナゴ:え、あ、はい……。あの、すみません。ちょっとお話を聞きたいんですけど、よろしいですか?
店員:いらっしゃいませ。どうかしましたか?
ナゴ:あの、お金……お金いりますか?(一同爆笑)
パタタ:急にどうした!?
ローランド:不審者だよ!!(笑)
店員:まぁ、注文されるんであれば……
ナゴ::あの、情報がほしいんですけど……(小声)
店員:情報? ……あ、お客さん、あれですか? 昨日の襲撃事件の件ですか?
パタタ::助けてくれたのだ(笑)
店員:そうですねぇ……事件があったっていう夕方頃なんですが、この辺霧が出ていまして、見通しが悪くて何も見えなかったんですよね。晴れてる時は現場のほうまでよく見えるんですけど。
ナゴ::そこのおじいさんが黒い影見たって言ってましたけど、なんか……空飛んでたりしました?
店員:あぁ、そこで飲んだくれてる爺さんですね。私は特に見てませんし、爺さんもいつもあんな感じなんで、言ってることもどこまで本当かどうか……。
ナゴ:そうですか……。おじいさん正気に戻す方法ってありますか?(一同爆笑)
店員:し、正気に……? はぁ、どうですかねぇ。いつも私たちが声かけてもなかなか起きないので。試しに声かけてみてもいいと思いますが、まぁあんまり期待しないほうが良いと思いますよ。
ナゴ:《エスナ》かけるしかないっすね!(一同爆笑)
パタタ:《エスナ》でいいの? 《レイズ》の方が良くない?
店員:あ、すいません。そろそろ仕事あるんで失礼しますね。ごゆっくりどうぞ~。
ナゴ:はい、どうもどうもです~。
ローランド:うーん、あんまり目新しい情報はなかったなぁ…
パタタ:あと、あえて霧がどうこうとか言ってるのがちょっと気になるのだ。そういえば足跡は現場から東の方だったのだ?
ナゴ:そう。で、おじいさんが川で人影を見たと。東側の川って言うと、この辺か?
ローランド:ドレークに、アマルジャ族がいっぱいか…。そいつらが川の方に行ったってことだよな。
レナ:じゃあとりあえず東の川の方にコソコソ行きましょうよ~
多勢に無勢な状況を警戒して腰が引けながらも、ひとまずアマルジャ族たちの痕跡を追うことにした一行。その先に待ち受けるのは――。
そして、話がまとまって店を出る際の一幕。
ナゴ:やっぱ肉壁がほしい……おじいさんを盾には出来ませんか?(一同爆笑)
GM:えぇっ、いや、その……まぁ声かけてみてもらって……(困惑)
パタタ::あの飲んだくれを連れてくのが大変なのだ。
ナゴ::道中《レイズ》かけていけば……(鬼畜)
そんな会話をしながら冒険者たちが店を出ていった後、店内のBGMと化していた酔っ払いのイビキがいつの間にか消え、建付けの悪い椅子と机がカタカタ鳴る音に変わっていたことに周囲が気づいたのは、その少し後になってからだった。
◆SCENE 6 ~荷車の痕跡~
襲撃現場から続く荷車を引きずった跡は、ブラックブラッシュ停留所の東にある、ブラックブラッシュとクラッチ狭間の間の川まで続いていた。
この川は北から南に流れており、上流と下流はそれぞれ洞窟へと繋がっている。
川には橋が架かっているが、荷車の跡はこの橋の上ではなく、川に入ったところで消えていた。
GM:……というわけで、皆さんは痕跡をたどって川まで来ました。
パタタ:今、僕らは橋のところにいると思うけど、ここから洞窟って見えるのだ?
GM:さすがに見えはしないけど、みんなある程度地理は分かってると思うので、一応基本情報だけお伝えしますね。 上流の洞窟の中はロストホープ流民街*で、その先はナナワ銀山に続いています。下流の洞窟の先はフェスカ冒険者キャンプ*に続いています。どちらも歩いて向かうにはある程度距離がありますし、荷車なんか引いてれば、まず間違いなく気づかれるでしょうね。
*ロストホープ流民街
文字通り「希望を失った者」が流れ着く流民街。
*フェスカ冒険者キャンプ
フェスカ展望台と呼ばれる大岩の下に作られた冒険者たちのキャンプ地。都市内での滞在費が何かと高く付くため、節約の手段として野宿している者が多い。
ローランド:ナナワ銀山ってクリスタルを採取したとこだよな。そう考えると、そこに戻すことはないわな。
パタタ:冒険者キャンプの方もコソコソ行きづらいのだ。どっちなんだろう?
GM:ちなみに目の前の川について。見て分かりますが、川はすごい浅くて流れも緩やかなので移動するのに問題はありません。
パタタ:釣り出来ますか?! 釣り!
GM:釣りは出来ませんっ! 釣り道具持ってません!
ナゴ:ギャザクラが始まっちまう……(笑)
パタタ:くっ……しゃあない……
遊びたい気持ちを抑えて調査を続行する一行。話し合いの結果、荷車の跡が続く川と、目の前に架かっている橋を調査することになった。
GM:では、川を調べる場合は難易度12の【MND】判定です。
パタタ:魔職の出番なのだ!
ナゴ:おっす。
〈結果〉
●パタタ: → 17+【MND】+5 = 22〈成功〉
●ナゴ: → 5+【MND】+4 = 9 〈失敗〉
パタタ:大成功なのだ! あっ! お魚かわいいのだ!
ナゴ:失敗なのだ……あ、ほんとだお魚かわいいのだ…(白目)
GM:パタタが成功ですね。そうすると、下流側の川底の石がその上を何かが通ったように乱れて痕跡が続いている事がわかります。
パタタ:お、行き先は下流側なのだ。ついてくるのだ!
ローランド:もう良さそうだけど、橋はどうしようか。難易度だけでも聞いとくか。
GM:橋ですか? 橋は判定なしでわかります。
レナ:何が分かるのよ?
GM:橋の上に荷車の跡はありません。そして橋の先は東ザナラーンに道が続いています。
レナ:あ、お魚がいるのだ。
GM:質問したんだから聞いて??
ローランド:じゃあ南(下流)だね。
パタタ:敵の数は気になるけど、全滅したらそれまでよ。行くしかないのだ。時間は命よりも重いのだ!
◆SCENE 7 ~痕跡の先~
一行が急いで痕跡をたどっていくと、川の下流に洞窟が見えてくる。まだ距離があるが、その洞窟の入り口で商人風の人物とアマルジャ族が何事か会話をして、別れる場面を目にする――。
パタタ:あれが黒幕なのだ(ヒソヒソ)
レナ:家政婦は見た!(ヒソヒソ)
GM:OLでしょ君は……。 さて、商人風の男はフードを被っていて顔はよく見えず、何を話していたかも分かりません。そうしていると商人風の人物は東方面に歩いていって、アマルジャ族は洞窟の中に入って行きました。
パタタ:あのフード男はきっとCV:池田秀一なのだ(一同爆笑)
レナ:(モノマネ)「究極魔法……!」
ナゴ:ラハブレアさん……(笑)
ローランド:さて、どっちに行きます?
ナゴ:商人風の男を追いかけるのが鉄則な気はするんすけど……
ローランド:事件の全貌が知りたいなら商人風の男、クリスタル奪還を優先するならアマルジャ族って感じかな。
パタタ:僕も商人の方を追うのがいいと思うのだ。コテンパンにして連れてけば、アマルジャ族の動揺を誘って不意打ち出来るかもしれないのだ(悪い顔)
ローランド:まあ、確かにあの数相手じゃちょっとね……。このままいきなり殴り込みに行くよりはいいかも。
パタタ:じゃ商人追いかけるのだ!
◆SCENE 8 ~怪しい男を追って~
GM:商人風の男を追跡していると、周囲は岩場があるエリアになってきました。しかし、一瞬男が岩の向こうに入ったところで見失ってしまいます。足跡もそこで忽然と消えています。
ローランド:気づかれたか?
GM:……というわけで皆さん、難易度20の【MND】判定お願いします!
一同:20ぅ!?
〈結果〉
●ローランド: → 10+【MND】+5 = 15 〈失敗〉
●パタタ: → 1+【MND】+5 = 6〈失敗〉
●レナ: → 8+【MND】+1 = 9〈失敗〉
●ナゴ: → 15+【MND】+4 = 19〈失敗〉
パタタ:ナゴ、惜しい!!
ナゴ::あんた、1って(笑)
パタタ:(目をそらす)20はさすがに厳しいのだー。
ローランド:全員失敗だね……
GM:皆さんは消えた足跡以外何も痕跡を見つけることが出来ず、完全に男を見失ってしまいました。
ローランド:逃げられちゃいましたね……どっかで気づかれたか。
パタタ:うまく巻かれてしまったのだ。
レナ:あぁ、真相は闇の中……。酒場のおじいさんを連れてきていればッ…!
GM:何に使う気だ(笑)
ローランド:仕方ない、洞窟に戻りますか。
アマルジャ族と話していた怪しい雰囲気の男を追ってきた一行だったが、見失ってしまった。諦めて洞窟に戻る彼らの背中に、冷たい視線が注がれていたことに、彼らは気づかなかった――。
→To Be Continued…
最終更新:2024年08月29日 12:41