Soul Hackers The Movie

(GEAR/第3回TRPGの日/2000年) 
 翌年から実行されるリンクキャンペーン"Soul Hackers"のプロモーションイベント。
シナリオは単純で、アルゴンソフトの所有する"バーテックスビル"に閉じ込められた一般人とアルゴンソフトの社員(PCグループ1/2)を、デビルバスター(PCグループ3)が助けに行くというもの。

 開発期間の短さ(2週間程)をものともせず、完成度の高いリンクイベントだったと思う。
 リンクキャンペーンイベントと、リンクイベントはGEARの内部では別物として認識されている。

 これはリンクキャンペーンはタイムサイクルが長いために、方向修正や、不整合の調整、はてはプレイヤー=GMのミスマッチにいたるまで調整が容易なのに対し。
 リンクイベントではサイクルが短いために、ほぼいかなる調整も(それでも多少は可能なのだが)困難で、初期の設計の良し悪しがセッションの結果に大きな影響を与えるからである。

 そしてそれは、今回の事例であるソウルハッカーズ・ザ・ムービーの事例を見てもその点は感じられるであろう。


このイベントの成功は要素は主に以下の2点



単純なリンク構造


 リンク構造が単純であり、リンクを成立させるための制限事項や条件(プレイヤーがどう感じれば、次の場面でこうなるはずだ!とか、マスターがこの場面では巧くミスリードしなくてはならない!など)が少なかった点がこのリンクイベントを成功へと導いた。


最良のマスター陣


 マスターはタクヤ・ヨシユキ・義巨と良くも悪くもリンクイベントを理解しているマスター3名で実施された。
 また、3名ともキャリアの差はあるが、毎週末TRPGイベントという時代を体験しており、テーマが決まったシナリオ作成が早かったという点もある。


問題点



死にそうなマスター陣


 なんにせよ突貫作業だったので、それでもマスター陣の疲労は色濃く、3部目でイベントの取り違えが発生している(巻き戻してやり直すことで対応)これは致命的なミスであろう。

TRPGの日執行部との確執


 イベントの実施について最後までもつれたのがしんどかった。

 ま、考えが異なる人と集まるのは大変やねー。っつーことで。


ソウルハッカーズ・ザ・ムービーのリンク構造

ソウルハッカーズ・ザ・ムービーは2つの仕掛けで実現されている。

a.3種類のPCグループ

G1)一般人グループ 能力低、状況も知らない
G2)アルゴン社員グループ 能力ほどほど、アルゴン社のインサイダー
G3)デビルバスターグループ 能力高、情報も豊富、ただしアルゴン社内部情報は別

b.3段階のシナリオ

1)全グループ混合のシナリオ/役割:キャラクター間でのつながりを作る
 簡易なシナリオを行い、3グループのキャラクター間での個人的なつながりを作る

2)グループ毎のシナリオ/役割:それぞれのグループの情報や立ち位置を作る
 バーテックスビルでの事件への助走、一般人は、一般人グループ内での関係を構築し、事件への予兆に接させる。アルゴン社員は、社内で起こっている不審な事件に接する。デビルバスターはアルゴン社を調査する事になる。

3)バーテックスビル内でのシナリオ/役割:クライマックス
ビル内に閉じ込められる一般人とアルゴン社員(G1/G2)を救出しようとするデビルバスターグループ、最終的には3者は合流し、協力してマニトゥを倒す。
目標は3つあり、同時攻撃が条件、顕在化したマニトゥ・ビル内を管理しているコンピュータールーム、マニトゥのエネルギー源である地下施設をほぼ同時陥落させる必要がある。
最終戦闘前にグループの再編成が可能

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最終更新:2006年09月08日 16:24