黒い仏

作品情報

作品形式 小説
著者 殊能将之
出版社 講談社
初版発行日 2001/1/10
探偵の主人公は、九世紀の中頃に天台僧によって唐から持ち込まれたとされる秘宝探しの依頼を引き受ける。
同時期に福岡市のアパートで身元不明の男性が絞殺死体で発見され、福岡県警が捜査を始める。

クトゥルー神話要素

H・P・ラヴクラフトが創作したクトゥルー神話、ナイアーラトテップが言及される。
各章冒頭に、ラヴクラフト小説を参考とした漢文が記されている。
第三章の章題「黄の印」。
James Blishの“More Light”から独自邦訳の『黄衣の王』第二幕の引用。
参考・引用文献に『ラヴクラフト全集』、『クトゥルー』、『アーカム計画』、『クトゥルー神話辞典』が記載。

喫茶店〈銀の鍵〉、ファッションヘルス店〈イエロー・サイン〉。
大蛇が住み着いていたという伝説の残る九頭龍池。
朱誅龍(しゆちゆりゆう)と呼ばれる地獄の悪龍について記した経典『妙法蟲聲經』。
「安らぎと知恵」を説く僧侶の言葉。

+ ...
妖魔から無貌の神、這い寄る混沌〈くろみさま〉と呼ばれる顔のない仏像、黒智爾観世音菩薩が登場。

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作品 小説 2001年
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最終更新:2024年02月28日 22:54