深淵を歩くもの

作品情報

作品形式 小説
作者 小中千昭
出版社 徳間書店
初版発行日 2001/4/30
幻想譚、怪奇譚を多く集めた短編集。

神話要素のあるエピソード

  • ダゴン
初出:宇宙船 VOL.88?
マンションのどこかから響く水漏れの音に悩まされていた主人公。
やがてマンションの外でも水音と「だごん……」という何者かの囁き声を耳にするようになる。

「おおおおおんんんん」という汽笛のような音。頸の無い死体が「深淵を歩くもの」に通じる部分がある。

  • 深淵を歩くもの
初出:ホラーウェイヴ 創刊号
深海洋リサーチ社の嘱託研究員の主人公は、スポンサーの総合商社の依頼で海底からタブレットを回収する任務を遂行した。
以降、意味不明な言葉を無意識に口にしたり海竜の幻覚を見るなど奇妙な事態に遭遇するようになる。

総合商社の渉外担当者は内原戸哲夫という名の浅黒い男。
主人公が「ふんぐるい・むんぐるな・くすりゅう〜」という言葉を口にする。
旧支配者と呼ばれる存在と眷属により文明が滅びる光景が幻視される。
特撮番組『ウルトラマンティガ』のアナザーエピソードという位置付け。作中名前は出ないが旧支配者はガタノゾーアと思われる。
ウルトラマンティガ 輝けるものたちへ』で本作の主人公と、内原戸と思われる男が言及される。

  • 神託
初出:異形コレクション12/GOD
人生を有効的に活用する方法をレクチャーする団体に所属する主人公が、アパートに住む男性に教えを伝える。

神=太古の昔に世界を支配した旧支配者の存在が言及される。

  • 蔭洲升を覆う影

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作品 小説 2001年
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  • 2001年
最終更新:2024年02月27日 09:04