プロフィール
- キャラクター説明:
サバイバルゲーム部に所属する黒髪セミショートの少女。
戦闘時には透明なシューティンググラスを着用する。
感情表現が苦手で、表情の変化に乏しい。誰に対しても敬語で話す。
民間軍事会社の実動部隊指揮官を務める父と元隊員の母、希望崎学園サバゲー部部長の兄がいる。
曲射砲弾を狙った地点に正確に炸裂させる能力『クルーエル・グレナディア』を持つ。
サバイバルゲームで愛用しているM2迫撃砲はエアガンということになっているが、一定高度でBB弾をばら撒く砲弾を使っているだけで、本物の迫撃砲である。照明弾や発煙弾もマジの軍用だ。
その他、MGL140やM93Rも好んで使用する。こちらは紛れもなくエアガンである。これらの装備は父の会社で訓練用に使用しているものを譲り受けている。
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世界線αにおいては、裏があると知りつつも臨海学校に参加し、ハルマゲドンに巻き込まれる。
初戦の敗北で多くのメンバーを失った番長グループを纏め上げた。
https://w.atwiki.jp/drs01x/pages/168.html
ステータス
- 攻撃力:7 防御力:0 体力:4 精神力:4 FS(所持弾数(箱)):10
特殊能力【ディアボリックバラージ】
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シークレット公開 |
シークレット公開
特殊能力【ディアボリックバラージ】
効果:壁破壊 50
効果付属:
範囲+対象:隣接2マス目 x1.6
対象付属:
時間:一瞬 x1
時間付属:
制約:自身永続戦線離脱 30
発動率={100-(50x1.6x1)+30}x2=100%
詳細な説明:
壁をぶっ壊して帰る
能力原理:
父の会社から借りたMk.19自動擲弾銃(本物)を壁に向かってぶっ放す。
毎分300発のペースで多目的榴弾をぶち込まれた壁は跡形もなく消し飛ぶ。
ドアがなくても開くのでマスターキーの上位互換だ。すごい。
借り物の銃なので壊さずに持って帰らないといけないため、撃ち終わったらさっさと片付けて帰る。
さすがに人に撃つのは抵抗があるのかと思いきや、どちらかというと人が爆死するところを見た仲間の士気が下がることを気にしており、本人は割と平気で人が撃てる。クルーエル。
発動率:100%
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エピソード:
私が柿内さんと出会ったのは、高等部に進学してからだった。
あまり感情を表に出さず、周りから声をかけられれば受け答えはするけども、自分からは他人に関わらないような子だった。
だから、部活動も入るとしたら文芸部あたりだろうと思っていたので、私と一緒のサバイバルゲーム部に入部すると知ったときは、正直意外だと思った。
「それじゃあ、自己紹介も終わったことだし、早速キミたちの腕前を見せてもらいましょうか!」
先輩がそう言って私達を連れて来たのは、ゲームや海外ドラマで見るような、ターゲットが自動で出てくる大掛かりな射撃場だった。
なんでも、今の部長がコネを使って作ってもらったらしい。
「キミたちには、十枚のマンターゲットを撃ってもらいます。他の人の射撃を見れるように、一人ずつやりましょうか。
使う銃は自由。自分の銃を持ってきてない人には貸してあげます。厳密にスコアを取るわけじゃないから、気楽にやりましょう!」
先輩は順番に、新入部員の名前を読み上げていく。
呼ばれた部員は、自分のエアガンを使うか、エアガンを借りてターゲット射撃に挑んだ。
私の番になった。私はエアコッキング式のハンドガンを持ち込んでいたが、せっかくなのでガスブローバックガンを貸してもらった。
電動ブローバックガンを撃ったことはあるが、それとは比較にならない衝撃が手に響く。
最初はうまくいっていたが、終盤で複数のターゲットが同時に出てくると狙いがぶれてしまった。これは今後の課題だ。
それからも、新入部員のターゲット射撃は続いた。
途中、二丁拳銃を持ったポニーテールの子が物理的に装填できないはずの量の弾を乱射し、ターゲットを紙吹雪にして皆に引かれていたが、それ以外は滞りなく進んでいった。
「じゃあ、次で最後かな?柿内さん」
「はい」
名前を呼ばれて、彼女は前に出る。
「では、ガスガンをお借りします」
「えっ、それでいいの?」
「え?」
「柿内さん、なにか大きい荷物持ってきてたでしょ。あれって自分のエアガンじゃないの?」
柿内さんは学校指定のカバンのほかに、家族旅行にでも行くのかというような大きなバッグを持ってきていた。
あのサイズならば、アサルトライフルの一挺や二挺入っていてもおかしくはない。
「でも、あれは・・・」
「恥ずかしがらなくてもいいよ。自分の好きな銃を撃ったほうが、気持ちがいいからね!」
これまでの参加者の中で、長物を使っている子は一人もいなかった。
表情からは窺い知れないが、自分だけ気合の入った銃を使うのは抵抗があるのかもしれなかった。
「わかりました。少々お待ち下さい」
柿内さんはそう言って、部室からバッグを持ってきて、地面に置いた。
他の部員は、彼女が一体どんな銃を使うのか、興味深そうに見ていた。
彼女が最初に取り出したのは、オリーブドラブに塗装された四角い板だった。次いで、同じ色の筒、それと二脚。
「これって・・・迫撃砲?」
M2迫撃砲。アメリカ軍が第二次世界大戦からベトナム戦争にかけて使用していた迫撃砲だ。
だが、私の知る限りでは、サバイバルゲームで使用できるようなM2迫撃砲のエアガンは存在していないはずだ。
まさか自作だろうか?
「モスカート式かな?」
「いえ、通常の弾と同じように発射して、時限信管でBB弾を射出するサバイバルゲーム用砲弾を使います」
彼女は弾頭部に円形に並んだ穴の空いた砲弾を取り出した。
砲身に投入されると雷管の代わりに付いているスイッチが押され、ガスが吹き出して飛んでいく仕組みのようだった。
- 構造的に本物の榴弾も撃てるような気がするが、大丈夫なのだろうか?
「うーん、それだとさすがに難しいかな・・・」
この砲弾の仕組みだと、BB弾はターゲットの真上から放たれることになる。それではまともにヒットしないだろう。
無理やり直接撃つにしても、地面に置いて発射するのは射撃ブースにある台が邪魔でできない。
まさか肩に担いで撃つわけにもいくまい。
「いえ、使いたい銃はそれではないです」
どうやら、本命の銃を取り出すのに邪魔だったから一旦出しただけのようだった。よく使う方を取り出しやすい位置に入れたらいいのに。
次に彼女が取り出したのは、アサルトライフルの機関部が巨大なリボルバーになったような銃だった。
MGL140。リボルバー式のグレネードランチャーで、M2迫撃砲と違い、エアガンとして発売されている。
モスカートと呼ばれる100発以上のBB弾を一度に発射できるカートリッジを6個装填でき、ダブルアクションで連発できる強力な銃だ。
これなら、射撃演習でも使えないことはないだろう。
次に彼女が取り出したのは、アサルトライフルの機関部が巨大なリボルバーになったような銃だった。
MGL140。リボルバー式のグレネードランチャーで、M2迫撃砲と違い、エアガンとして発売されている。
モスカートと呼ばれる100発以上のBB弾を一度に発射できるカートリッジを6個装填でき、ダブルアクションで連発できる強力な銃だ。
―――――二挺目である。
なんでグレネードランチャーを二挺も持ってきているんだ。
そもそもなんで迫撃砲にグレランと榴弾砲ばっかり用意してあるんだ。
「これを使っても構いませんか?」
柿内さんはグレネードランチャーを持ちながら先輩に訊いた。
さらに下から小火器でも出すのかと思ったが、別にそんなことはなかった。
最初にガスガンを借りようとしていたのは、恥ずかしがっていたわけではなく、ターゲット射撃に榴弾砲を使うのはどうかと思ったかららしい。
正しい判断である。
「うん、それなら大丈夫かな」
先輩からOKをもらった彼女は、グレネードランチャーを両手に一挺ずつ持ってレーンに立った。
予備とか貸し出し用とかじゃなくて二挺とも使うのか・・・。
柿内さんはグレネードランチャーを構え、出現するターゲットに射撃・・・砲撃する。
100発以上の弾を撃ち込まれたターゲットは、ど真ん中に大きな穴が空いていた。
ターゲット十枚に対し、装填数は6×2=12発。最後の一枚は、余剰の二発を含めた計三発の弾を腹、胸、頭に順に撃ち込まれ、縦に裂けた。
全弾命中。見事な腕前だった。
装填やエイミングの慣れた手つきは、さながら軍人のようだった。
周囲からは拍手が沸き起こっていた。他の部員の番でも終わるたびに拍手はしていたのだが、先輩に促されるまでもなく拍手を受けたのは彼女だけだ。
「さて、全員終わったし、そろそろ時間だから、今日はこれで・・・」
「ごめ~ん!遅くなった!あれ、もう全部終わった?」
「あ、部長。だいぶ長引きましたね」
部長集会に出ていた部長が戻ってきた。
お茶会サークルであった妃芽薗学園サバイバルゲーム部を現在の形に作り変えた人物だ。
「うぅ、射撃演習見るの楽しみだったのに・・・」
「ちゃんと録画してありますよ」
「うん、ありがと。そうだ、射撃演習といえば・・・」
部長は柿内さんの隣に来て、頭をワシャワシャと撫でながら言った。
「この射撃場、柿内さんのお父さんの会社に作って貰ったやつだから、みんな、感謝するように!」
コネってそこか。
最初の頃は、皆は柿内さんを滅茶苦茶敬っていた
(柿内さんは迷惑そうにしていた。表情も口調も変わらなかったが、迷惑そうにしているのはわかった)が、
時間が経つにつれて、普通に接するようになっていった。
これが柿内さんとの、そして、民間軍事会社『Kakiuchi Military Contractor』との長い付き合いの始まりだった。
最終更新:2022年09月19日 21:15