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小規模亜空間暗黒物質抽出変換炉 - (2015/06/20 (土) 10:13:55) の編集履歴(バックアップ)


小規模亜空間暗黒物質抽出変換炉




《小規模亜空間暗黒物質抽出変換炉/アークリアクター》とは。

 L.G社の開発した〈エネルギー変換炉〉。極小さな亜空間を作り出し、そこから〈暗黒物質/ダークマタ〉を取り出し《擬似魔素》に変換する。《擬似魔素》はエネルギー量こそ《魔素》より少ないが(魔素よりは)扱い易く〈暗黒物質〉から膨大な量を生成できるとゆう利点がある。
 極めて高い出力を誇り、そのままでは危険なほどであるため大量のリミッターが掛けられている。最低安定出力は120万kW±0.6%で、これは加圧水型原子炉一基に相当するエネルギーである。
 リミッター無しの最大出力は太陽の放出するエネルギー(単位時間あたり)に匹敵し、暴走するとそれを直径100m前後という狭い範囲に限定して放出する。これが発生すると、その範囲の空間がほんの一瞬だが破壊(相異次元断層)され物質が消失する。最大出力試験では小さな山一つが消滅、流れ込んだ大気により本島全体を暴風が襲った。

 熱量・電力換算は面倒なので割愛。

 外殻はミスリルステンレスで制作され、次元穴穿孔触媒は純度99.98%の魔素結晶、自己安定型セルフループ回路CPUでの制御となる。
 旧式と呼ばれる、大きさが縦横3メートル近くあるアーク・リアクターもあるが、新型以降は制作されていない。旧式は安定性が悪く、変換エネルギーを電力に限定することで処理を簡易化している。

※ココで言うダークマターは重力物質の一種として定義される、引力量及び方向を定める物質である。ただし、重力物質と言っても引力の要因となる内包エネルギー量の多い物質というだけで、これだけで重力が発生するわけではない。魔素のような妙な特異性を持たない位で物質としての性質は似通っている。

アーク・リアクター仕様 Ver1.03

 安定値(電力kW・熱量J/s)最低120万kW±0.6%(1.2GJ/s) 最高3.8垓kW(380EJ/s)
 変換 電力(電位・磁気)・振動(熱・音)・光(量子) 他
 処理 変換炉維持18% (変換領域の固定・安定化 他)
    変換炉調整15% (出力調整 他)
    ベースプログラム21% (リミッター制御 他)
    炉外空間安定処理13% (異常放出・空間歪曲への対処 他)
    エネルギー処理域8% (放出エネルギー管理・変換管理 他)
    術式処理領域17% (追加術式行使予備領域2%・安全マージン15%)
    シルエットギア制御域8% (シルエットギア制御関係全般)

解説

 仕様を見れば分かるように、ARの変換炉制御に殆ど処理能力を喰われている。Ver1.00では総処理が80%に予備20%だったところから、最適化を続けシルエットギア用の処理能力を確保しているため、予備域を使用すればシルエットギアの性能向上が行えないこともない。
 また、瞬間的な術式行使については、全て予備域の処理能力に頼っているのが現状ではある。
 現状では、処理能力不足から出力を持て余している。シルエットギアがいい例である。そこで、POAへの搭載、外部への電源としての使用等によって効率が上がるようにしていく。
 とは言え、本島の電力ですら旧式リアクター一基で賄えている現状では、処理領域の拡張を目指していかなければならないだろう。
POAではエンジン代わりに搭載することで、空いた空間に演算器を詰め込んだが、小型化するのは現状では難しい。