名人戦でも二局続けて採用された横歩取り。
難解かつ激しい戦い故にプロ好みの戦型である一方、アマチュアでは敬遠する人も少なくない。
プロでは更なる広がりを見せているが、アマチュアではどのように見られているのだろうか。
先手後手それぞれの戦型出現率、主流の△8五飛戦法への対策、
アマでは依然として見られる△4五角戦法に対する自信度、
そして横歩取りを指しこなすには何が必要だと思うか、など、
あなたの持つ横歩取りという戦型のイメージは?横歩取りの現状をどう考えますか?
【( ‐Δ‐)】
まず横歩は振り飛車などと違いどちらからも回避可能な戦法だという事。
一方回避するなら角替わりになる。
先手で回避するなら通常の)角替わりの後手番を持つ形になり、
後手で回避するなら一手損角替わりの後手番を持つ形になる。
問題はこれが得かどうか?
「通常の角替わりを後手で受けたくない」なら横歩を取るか別の戦法
(相掛かりなど)にするしかなく、「一手損で後手を持ちたくない」なら
横歩を取らせるか別の戦法(振り飛車など)にするしかない。
横歩の主な戦形は4五角、相横歩取り、3三桂、8五飛、8四飛の5つ。
一応(互角←)8五飛=8四飛≧3三桂≧相横歩取り>4五角(→やや損)
らしいがアマ(特に私のような低級者)にとってそれで勝ち負けが決まる
ほどの差とは思えない。
あと一つ違うのは「後手は横歩のどれか一つ知っていれば指せるが
先手は全部知らないと指せない」という点、
その意味で横歩は先手の負担の大きい戦法と言える。
一方後手から見ても(特に8五飛、8四飛は)相手に選択の余地が多く
難しいという事に変わりはない。
横歩は知識と度胸の両方が必要な難しい戦法だと思う。
自信がないなら回避したほうがよい、
だからアマでもプロでも指す人は限られているのだと思う。
なお私自身はとても全部は覚えきれないので先手では指さない、
通常の角替わりの後手番を持つ。
一方一手損の後手は対早繰銀/棒銀に対していいと思えないので
後手なら横歩を取らせて3三桂を選ぶ。
(3三桂が一番ややこしい変化が少なく大決戦にもなりにくいから)
【kame】
振り飛車党でなおかつ穏やかな将棋が好きな自分にとって、横歩取りという戦型は最も遠い位置にあるようなものですが・・・振り飛車党から見た横歩取り、ということで答えさせていただきます。
出現率は自分で指していないので何とも言えませんが、狼の中では限られた人だけが指している印象を受けます。先手番なら横歩を取らずに▲2六飛と引いて相掛かりに持ち込んだり、後手番なら▲2五歩に△8八角成と一手損角換わりに持ち込んだりする余地があるので、やはり両者とも横歩取りに自信がなければなかなか出現しないのでしょう。
対策云々については自分で指していないので(ry
理屈的には、先手は一歩得、後手は手得とそれぞれに主張点があるので、どちらを持ってどんな形になっても難しいのではないか・・・と思っています。素朴な疑問ですが、先手は歩得の利を活かしつつ手の遅れのマイナス面を緩和する意味で、▲6六歩と角道を止めてゆっくりした展開を目指したりできないものかな、と考えたこともあります。次回以降のテーマにしていただくか、誰か実戦で試してみていただければ。。。
指しこなすコツについても自分で(ry
イメージとしては、「常識と非常識の両方を持ち合わせていないと指しこなせない」ような気がします。前回のテーマである四間飛車なんかは、ずっと常識的な手だけ指していればまず大丈夫な戦型だと思いますが、横歩取りは常識的な手だけを指し続けていても、逆に非常識な手だけを指し続けていてもなかなか勝てないというような印象です。そのあたりが横歩取りの面白さであり、怖いところでもあるのではないか・・・と想像しています。
【兄重】
( *;・ 。.・)誰が横太りやねん!!
( *;・ 。.・)・・・
僕は居飛車党ですけど横歩取りは全く指さないですお。
横歩取りは高段者向けの戦法と思ってますお。
そもそも先手番で横歩を指すなら、△8五飛、△8四飛、△2三歩、
△3三桂、相横歩、△4五角、と最低限これだけの対策が必要な訳ですお。
一方、後手で指すなら、どれか一つ好きな形の本を1冊読めば指せる訳ですお。
広く浅い知識vs狭く深い知識、しかも知識がモノを言う戦型・・。
低段以下なら知識量で勝る後手の勝率が60%を超えると思いますお。
知識十分な高段同士の対戦なら先手勝率55%くらいのイメージですお。
僕は以前△4五角戦法にはまってた時期がありましたお。
△4五角戦法はとっつき易いし、最終盤まで本に書かれてるし、
先手が対応を間違えるとあっと言う間に後手勝ちにもっていけますお。
当時1級でしたけど初段相手にもほとんど負けた記憶がないですお。
でも、知識だけで勝っても仕方ないと思って封印しますたお。
現実問題、横歩取りは相手に避けられる事が多いですし、
矢倉とか角換わりとか対振り飛車とか他の勉強が忙しいんで後回しになってる状態ですお。
他の戦型の勉強がある程度進んだら横歩取りも勉強したいですお。
他の戦型の勉強がある程度進んだら多分、序盤に関しては高段レベルですお。
そういう意味でも横歩取りは高段者向きの戦法かなと思いますお。
【いたち】
以前NHKの森下講座を見て少し指してみたところ全く勝てなかった戦法w
以来横歩は拒否してきたんですが、各棋戦で見てるうちに指し方がわかってきたつもりになり、今は以前程の拒否反応もなくとりあえず先後かまわず流れ次第で指してみてる感じ
相居飛車戦での出現率は先後それぞれ2割5分程度(全体では1割ちょい)
横歩を拒否しなくなってからは徐々に増えてきてる印象があります
一瞬の判断ミスが即潰れ、あるいは頓死っていうのがもっとも多い戦型な気がします。それが原因で好き嫌いが別れるんじゃないですかね?
先手番では△8五飛戦法が多いですが、△4五角戦法も忘れた頃に出くわします。
△4五角に苦手意識はないけど、ほぼ一本道のあの攻めを受ける度にやるせなさを覚えてみたり
定跡さえ押さえておけば棋力が同程度の相手にはそれなりには勝てるはず。でも負けたときのダメージはでかいかもw
そんな訳で後手番を持って△4五角は指そうと思わないですね。
逆に相手がこれを警戒して相掛かりになることもしばしば。その気持ちはわかる気がしますwきっと辛い目にあったんだねぇ。。。
むしろ△8四飛型のほうが気を使うかな。これが一番わからないかもしれません。
ネットで拾える程度の知識しかないので、どの辺までが定跡なのかよくわかってないですが、結構深くまで研究というか勉強が出来そうな戦法だなとは思います。
なので、強くなればなるほど研究勝負な戦型なのかなーと。
最初のうちは理不尽なまでにボコボコにされてたけど(今でもたまにされてますがw)へこたれずに指し続けて、知識が増えるにつれ少しづつ面白みがわかってきたような気がします。
名人戦でもまた出てくるでしょうし、食わず嫌いで拒否してた人にはさわりだけでも勉強するいい機会だと思いますよ。
【shimax】
横歩取りは昔テレビで藤井システムと△8五飛の将棋しかしていなかったことがあり、
正直あまり良い印象のある戦法ではなかった。
印象が変わったのは順位戦の中村修 - 野月戦を見てから。
▲7七角型の独特の構えから綺麗に受け切って勝ち。何だこれは、と思った。
一時期初手▲2六歩としていた時期があり、相掛かりを拒否されて横歩取りになることが結構あった。
例の中村修の将棋のように受けに主眼を置いて勝ちを目指したが、
中住まいという囲いは粘りが利かず、特別反発力があるわけでもないので、
数少ない反発のチャンスを逃すと勝つのは難しかった。
やはり△8五飛と中原囲いという組み合わせは優秀。
がっぷり組み合うと先手が難しい戦いになることは経験的に分かったので、
今指されている主流の先手から動いていく指し方が理に適ってるかな、という風に思えてきた。
玉形よりも先攻メリットの方が重要なのか。
横歩を指してみようと思った中村修の将棋とは随分離れたところに位置するなあ。
△8五歩以外だと△4五角や相横歩をそこそこやられた記憶がある。
相横歩なんかはそれなりに定跡手順押さえて、あとは知らない間に訳の分からない局面が出来上がり、
よく分からないうちに終局、といった感じで、どうも捉えどころのない将棋という印象。
△4五角は、、、まあ誰も得しない戦法なんで。
一応△8五飛にしても相横歩、△4五角にしても、4割~4割5分ぐらいは勝ててた気がする。
負け越しはするんだけれども、その穴は後手番の振り飛車が埋める感じで。
結局どの形にしても、踏み込むタイミングとその鋭さを如何に持ち合わせているか。
粘り勝ちというものがし難い戦型である以上、やはり踏み込まないといけないし、
踏み込む以上は勢いが必要かな、と。
プロは皆そこに関して自信を持っているから横歩に踏み込むし、私を含めアマはそこに自信を持っていないから
簡単に踏み込むことがなかなかできない。
予想以上に指してみて楽しい戦型ではあるんだけどね、大会で指す気にはなれないね。
【きらり】
横歩取りというのはしばしば綱渡りに例えられます。先手が綱の端から、後手がもう一方の端から相手を目指して綱渡りをする。綱のわずかな幅を少しでも踏み外せば奈落の底です(まあ、この例えをするのは私だけなんですが)。
よって定跡に詳しくない人は(私含めて)、どうしても敬遠しがちになってしまいますね。でも、ごくたまに横歩鳥が鳴いて、そういうときには無性に指したくなる。多分、指すことはあまり無いけど嫌いじゃないと思ってる人は多いんじゃないかな。ちょっと変わったこともして遊んでみるかという感じで指すものなんじゃないでしょうか。
ズバリ横歩取りというのはゲームなんだと思います。
戦法別に見ると、アマチュアの中では3三角戦法が圧倒的に多いですかね。75%くらいはこれじゃないかな。あとは8五飛戦法が12%、4五角戦法が6%ってところ?3三桂とか相横歩に至っては誰かが指すのを見たことがありませんね。
対策?まあ強いていうなら1%の才能と99%の根性でしょう。相手の駒台から歩を一つ奪って「横歩取り!」って指すのも個人的には面白そうだと思ってます。
【(´・(ェ)・`)】
横歩取りは大駒交換から派手な空中戦が
多いので気を使いますね(;^ω^)
先手の時はドキドキします。。。
たまに初手合いの人と指す時、
相手の知識を試す意味で
横歩取り4五角にする時あります。
以上
【(●´ー`)】
これは美味しく頂きます。
そもそも横歩取りが選択権のある後手にとって魅力的な戦法じゃなくなってきてると思います。初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩に対してゴキゲン中飛車と一手損角換わりの選択肢があるわけで、それらを捨てて横歩選ぶ人は減ってるでしょう。
横歩取りは1歩損という具体的な差があるのでそれを先攻という形で取り返すわけですが、どうしても(●´ー`)が後手を持つと攻めさせられてる感じになってしまいます。勿論プロが指してる戦法ですからそれなりに難しいと思いますが、難しい戦いにするまでが素人には難しいです。
具体的にまず△4五角の急戦は本当にキッチリ覚えてる相手には苦戦しそうですが、詰みのところまでしっかり覚えて指してる人は(●´ー`)クラスでは案外居ないので、すぐ潰れない形だけ覚えて強気で応戦すればなんとかなるものです。
あと横歩取りといえば新山崎流の戦いも興味あるところでしょうけど、先手を持ったら別の指し方でも十分指せる手ごたえを持ってます。
ということで24初段前後であれば、横歩取りの先手勝率イメージは60%ぐらいはあります。後手では指せません。
【きっど】
先手番の横歩しか指さないですが、出現率は10局~15局に1局くらいです。
一時期、後手番の横歩も指してたこともありましたが、横歩を取ってくる人、横歩取らずに▲2六飛とする人、4手目△8四歩に▲6六歩とする人など様々でした。
先手番で横歩取ったときは3分の2は△4五角を指されたと思います。以下△8五飛、△3八歩といった順でしょうか。
わたしは対△8五飛には新山崎流を使ってます。対△8五飛には他にも中住まい型や▲6八玉型などいろいろありますから、先手側はどれか一つを覚えておけば良いんじゃないかなと思います。△8五飛側を持って指す人は先手にどんな対策でこられてもいいように事前準備をする必要があります。
脱線しますが、横歩という戦型自体を捉えたとき、作戦選択の権利は後手にあります。したがって、先手は全ての作戦に対しての準備をする必要があります。
△8五飛には名人戦第1局やA級の▲郷田九段ー△三浦八段戦のように横歩取った後にひねり飛車型にするのが流行ってるみたいですけど、その形は横歩にあまり馴染みがなくてもその他の形よりは指しやすいようにも思います。
△4五角は定跡では先手良しなので棋力が同じくらいなら先手のほうが勝ちやすいと思います。
ただ、相手から研究手でも指された場合は持ち時間の短い将棋だと対応するのは難しい気もします。また、横歩は指し手1つで形勢が大きく傾くと個人的には思うので先手有利の定跡でも実戦的にはけっこう大変な気もします。
NHK杯戦で丸山九段が横歩取りの将棋を解説していたときに、アマに人気がないのは狙いがすぐ変化してそれに対応するのが難しいからではないか、という旨のことを仰っていました(記憶違いならすいません)。
だから、横歩を指しこなすには柔軟に応じることができるということが挙げられるでしょうか。横歩△8五飛は歩切れになりやすいので歩切れをあまり気にしない性格とか・・・あとはどんな戦型にも言えることかもしれませんが知識と経験かと。
横歩取りは激しい将棋でスリリングな展開になるというイメージです。あとは知識を得ればそのまま勝敗に直結するので上達を実感できるというイメージでしょうか(最後の一文は何の棋戦かは忘れましたが中継記者の方が棋譜コメントで書かれていたことです。わたしも同意なので書かせて頂きました)。
今回は長々と駄文を書きすぎたかも・・・最後まで読んで頂きありがとうございました。
乱戦となる横歩取りに対する評価はやはり分かれるところとなった。
居飛車党の棋士でも指す棋士、指さない棋士ではっきりと分かれる結果となった。
興味深いのは横歩取りを指す棋士でも後手番を持つ棋士、持たない棋士が別れた点。
回答でも言及されたが、後手番での戦型選択に幅が広がった現状、
後手横歩取りは自信を持っているスペシャリストのみが指すという傾向があるようだ。
最終更新:2010年05月01日 14:34