もはや
居飛車党ですら後手番で主力にするプロも多くなったゴキゲン中飛車。
後手番でありながら守勢になりにくく優秀である一方、
居飛車側の対策が幅広く、▲3七銀急戦、▲5八金右超急戦、▲7八金型、丸山ワクチン、二枚銀急戦、居飛車穴熊など、非常に多彩であることも特徴的な戦型である。
それそれ違った将棋になる中飛車対策の中で、あなたはどれが有力だと思いますか?
また中飛車側を持つ方は、どの対策を指されることが多いですか?
【m(^o^)miji】
中飛車対策の中で2枚銀が最も有力だと思います。
あれの対応をミスると上から抑え込まれて何もできなくなりますお。
個人的には上記のように思ってはいるのですが、中飛車側を持つ実際の対局では、相手は三間飛車で対応してくることが多いです。
定跡にこだわらない力戦形になる将棋にするのが一番有力な対策だったりして・・・
【kame】
自分の場合は9割5分以上中飛車側を持って指しているので、中飛車側の視点から。
先手がぶつけてくる対策は、24での対局とリアルの対局とでは差があるような印象があります。24では穴熊が圧倒的に多く、リアル対局では穴熊もあれば急戦や丸山ワクチンなどもそれなりの割合でぶつけられます。超急戦は▲2四歩△同歩▲同飛に△3二金と上がるので絶対になりませんw
自分個人としては、急戦調の将棋で押さえ込みに来られるのが一番嫌です。定跡を知らないというのが最大の原因なのですが。。。上手く指されると本当に何もできないまま完封されてしまうので、手強い戦法だと思います。
穴熊に対しては、普通に美濃囲いで十分に戦えると思っています。プロでは相穴熊が多いようなのでよくわかりませんが、美濃囲いに組んで普通に指していれば作戦勝ちになりやすい、というのは大きすぎる魅力ではないでしょうか。終盤の大変さがあるので必勝とまでは言いませんが、少なくとも中飛車側が互角以上に戦えると思います。
その他諸々の対策は、好みの問題はあるでしょうがどれも一局ではないでしょうか。居飛車側は棋風や好みに合わせて好きな作戦を選べるし、中飛車側は攻勢がとりやすいし、どちらを持って指しても楽しい戦型ではないかと思います。
【きっど】
個人的には▲3七銀急戦を推します。自分で使っててもけっこう勝率が良い気がします。ゴキゲン中飛車の弱点である角頭を咎めにいこうとしていますし、銀の出足が速いのも良いです。あと意外と4九金の形が堅いです。以前は二枚銀しか指してませんでしたけどA級順位戦で郷田九段の▲3七銀がすごかったのでこっちに乗り換えました。
二枚銀急戦も昔使っていただけに有力だと思いたいです。これも銀を出て角頭を狙っているし、押さえこみを図るのも自分に合ってるかなぁと。金銀がバラバラになるので嫌いな人は嫌いなのかなぁ。。。
最近高段観戦してると▲5八金右超急戦をよく見るのでこれも有力なのかなぁと思います。スムーズに玉囲えて飛車先の歩を交換できれば言うことないですね。ただこれを指すのは怖いです。。。
▲7八金右、丸山ワクチン、居飛車穴熊は指したことないのでよく分かりませんけど、上記3つの急戦と同様有力だと思います。
【shimax】
どの指し方もかなり成熟してきて互角、といったところだと思います。
プロ間でも流行していて難解。
振り飛車側を持って正確に指せば簡単に悪くなることもないが、勝ち切るのも大変なイメージ。
今後ますます増えていくかな、と。
指されることは少ないけれども指されるとそれはそれで悩む。
結局△5四歩の変化を選ぶんだけど、正直これは振り飛車がやや勝ちにくい形のような気がしてならない。
△3三角から馬を作らせる例の変化にそろそろ切り替えてみようかとも思っているが。。
ちなみにこの変化は見た目以上に居飛車大変。
少しでもミスをするとあっという間にバラバラになる。
△3二金は振り飛車作戦負けなので個人的には論外として、
△6二玉から超急戦を避けているものの、やはり若干作戦負けのような感じがする。
ここ最近は超急戦は振り飛車やや良しがプロ間での定説のようなので、
そろそろ超急戦に参入すべきかなあ、と思っている次第です。
(しかし羽生さんがずっとこの指し方を切り札にしているのを見ると、意外とそうでもないのか?)
ということで個人的にはかなりの強敵である変化。
これもプロ間では下火になりつつあるものの、依然として有力だと個人的には思います。
遠山流とか色々動く作戦と試してみるものの、やはり金銀分裂になると相当勝ちにくい。
なので銀冠で対抗、となるものの、なんだか指しにくい感じが凄くて結局また遠山流に、のループ。
桂ポンがどうのという話もあるけど、安易に桂ポンで勝てるほど甘い将棋じゃない。
これも現状かなりの強敵。
相手をするのはかなり大変。
ただし普段のRのように早指しの将棋だと逆に居飛車が勝つのは相当大変。
格上の人間がある程度持ち時間がある将棋で使うと大差にになりやすいイメージ。
4枚で組んで5筋の位を緩和する指し方が広まってからまともな穴熊が増えた気がします。
先後の差が大きい戦型なので、後手番だと振り飛車側も簡単に作戦勝ちとはいかないでしょう。
プロでは先手番での穴熊は一時よりも下火になりましたが、依然として有力な指し方には違いないと思います。
指されることが多いのは
謎の急戦>居飛車穴熊>▲3七銀急戦=二枚銀急戦>▲5八金右>▲7八金
の順でしょうか。
そもそも定跡形にならないことの方が多いということが、私からすれば少しがっかりな事実ですが。
自分が居飛車を持つのであれば、現状だと▲3七銀急戦でしょうか。
先日の増田 - 及川戦のように居飛車側の面白い工夫が何かありそうな気がする形ですので。
将棋世界7月号の「突き抜ける!現代将棋」内で「勝又教授の勝手にゴキゲン中飛車ランキング」というコーナーが設けられたが、
その中では
- ▲3七銀急戦:ストップ高
- ▲7八金:横ばい
- その他全て:下落
との評価であった。
居飛車党の棋士も後手番で採用するなど中飛車の将棋そのものが多い状況で、
勝率に敏感に反応して、早いサイクルで流行の移り変わりが為されているのが分かる。
インタビューでは今期は▲3七銀急戦が最盛期を迎えるのでは、と戸辺六段が話していたが、
その流行もいつまで続くか分からず、新たな指し方がいつ出現するかも分からないというのが
ゴキゲン中飛車周辺の現状なのかもしれない。
最終更新:2010年07月05日 01:58