朝冥魎終(あさくら りょうつい)


■性別
女性

■学年
その他

■所持武器
十文字槍“國薙(くになぎ)

■ステータス
攻撃力:15/防御力:0/体力:3/精神力:2/FS(パンクスピリット):5

特殊能力:『BACK TO THE NO FUTURE』

効果1:ワープ ※1
範囲+対象:自分自身
時間:一瞬

効果2:遠距離通常攻撃
範囲+対象:移動経路の敵味方無差別全員 ※2
時間:一瞬
非消費制約:敵味方無差別
非消費制約:能力による通常攻撃以外不可(パッシブ制約)

消費制約:永続戦線離脱

※1
自身の初期配置位置までワープする
その際、ZOCやバリケードなどは無視する

※2
ゲーム開始からこのキャラがいたことのあるマスが範囲となる

発動率:85% 成功率:100%

能力原理

一度宿ったパンクスピリットはそう簡単には死なない。

かつて荒ぶる朝倉カナの生き様。その魂の全盛期であったあの頃に発作的にタイムスリップをしようするある種暴走タイプの魔人能力である。

朝倉カナが『あの頃』を強く追憶する時、彼女の脳内フラックスキャパシターに全ニューロンからパンクスピリットが放電され、時空すら歪ませるほどの超常エネルギーを発揮する。
眼前に迸るタイムサーキットには西暦や月日、時間を表示する数値がランダムに踊り狂う。
行き先は、過去か? 未来か?

タイムサーキットにはこう表示される。

<BACK TO THE NO FUTURE>

超高速で彼女の経過した時間は巻き戻され、その加速が一定を超えると時空の壁を突き破ってタイムトラベルが完了する。
後に残るのは彼女が巻き戻った軌道に残る炎の道と、彼女に“轢き殺された”無惨な残骸のみ。

この能力は、彼女がタイムトラベルが完遂される前に心を自制してブレーキに成功した場合、タイムトラベル自体は不発に終わる。
これを応用して、純粋な超高速移動&攻撃技として活用することも可能である。

キャラクター説明

朝冥魎終(あさくらりょうつい)こと朝倉カナはかつてパンクスであった。

クソみたいな両親の元に生まれ、クソみたいなリアルライフに痛ぶられながら生きてきた朝倉カナは、ある時天啓のように古のパンクバンド、セックスピストルズの音楽に触れ、パンクスの魂を叩き込まれた。

彼女の魂の変化転生に伴い、その容姿も変容する。

スタッズを打込みすぎて異様に重いダブルライダース。整髪スプレー一本全て使い切ってガチガチに逆立てた金色に染めた髪。安物の粗悪なコカインをキメて仲間と組んだバンドのライヴステージに駆け上がり、髑髏の指輪をはめたその指輪で、鉄板とスパイクで純粋に凶器としての性能を高められたプレシジョンベースを出鱈目に掻き鳴らし、ライヴに熱狂する観客に向かってダイブ――そして、自慢の凶悪なカスタムベースを振り下ろした。

朝冥魎終の荒ぶるパンクスピリットは、そのベースの餌食を選ばなかった。
観客のみならず、バンド仲間、その辺の通行人、クソみてぇな親、警官――。

返り血に濡れながら警官隊に拘束されつつも、在らん限りのパンクスピリットを込めて吠えた。

「NO FUTURE!!!!!」



――――そんな彼女も今では更生して、立派な社会人である。

毎月の安定したサラリー。成果に応じたインセンティブ。充実した福利厚生に、十分すぎるほどの退職金を約束され、全てを敵に回して全てを攻撃していた彼女も今では立派に組織お抱えの殺し屋をやっている。

パンクスの全開のライダースは全身黒で統一した落ち着いたスーツ姿に。

金髪も地毛の黒に戻した。
より闇夜に紛れるように。

かつての自分の象徴とも言えた凶悪なカスタムベースはより質素で、しかしその実用性は遥かにまさる十文字槍へと持ち換えた。

コカインもキッパリやめた。
今では組織が独自に開発した戦闘ドラッグしかやらない。

“朝倉”という名字も“朝冥”に変えた。
よりその殺し屋としての生業を象徴するように。



その堅実な仕事ぶりから組織内での評価も高く、新米の殺し屋の教育係にも任じられた。
一癖も二癖もある後輩たちを統率していると自分は存外面倒見がいい性格なのだと知る。

組織内最高の殺し屋と言われていた十文字槍殺人術の師匠が引退をする時に、師匠の名である“魎終(りょうつい)”を受け継いだ。

満を持して組織最強の殺し屋の地位についた朝倉カナ――もとい、朝冥魎終は実働部隊を率いて敵対組織を襲撃に次ぐ襲撃、惨殺に次ぐ惨殺で持って大いに蹂躙した。

23才の誕生日。敵のアジトを急襲した血祭りの饗応の中で彼女は思う。
ああ、なんて満ち足りた生活なんだろう、と。
使える主人からも重用され、師からはその技の全てを委ねられ最高傑作とのお墨付きを貰い、部下からはこんなにも慕われ――敵からはこの上ない恐怖の対象として恐れられて。

彼女はとても幸せだったが、今でもあの時の気持ちをどうしようもなく猛烈に焦がれて思い出すのだ。

あのクソみたいなリアルライフの濁流の中から自分を鮮やかに掬い上げてくれたパンクスピリットを。

全宇宙全てを敵に回せるほどの――目眩がするほどの燦然と輝いた“絶望(NO FUTURE)”を――。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年12月02日 23:22