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00,The bule sky - (2006/07/12 (水) 21:50:13) のソース
ギターとドラムが鳴り響き、ライトが照らし会場の雰囲気がヒートアップしていく。 秦御 迩乃弥は緊張しながらもマイクを手にする。 『 闇の中にめぐらされた蜘蛛の糸 一寸の光すら見えないそんな中でも まだまだその先は見えないけれど ただその先を目指して走り抜ける Eternal times さあ解き放て その心の中にある熱い衝動を shinning the soul 眠り続けている命の鼓動が その孤高の気高い魂 永遠の牢獄を抜け出せるはず 決められた物事の終りを叩き潰せ 目の前に映る鏡を粉々に砕け この深い闇の奥にある小さな光を信じて I want be let's we dark....... 』 最後にギターが鳴り響き歌は終わった。 会場がしーんと沈黙した。 そして、会場から大勢の拍手と歓声が響いた。 迩乃弥はメーンバー達の顔を見た。 ドラムの長身の男子は迩乃弥に向けて親指を立てる。 ギターの少女は無表情に頷く キーボードの小柄の少女がにこりと笑い手を振る。 「 ありがとうございました!!! 」 マイクを手に握り締めて頭を下げた。 ■×○×■ ライブハウスでの演奏が終り 迩乃弥たちバンドのメンバーは夜の街を歩いていた。 「なあ、今夜どっか飲んでいかないか?」 長身の男子がメンバーに言った。 「別に……いい……」 ギターの少女が相変わらず無表情で言う 「私も良いよ」 ニコニコと小柄の少女が言う 他のバンドメンバーが行くと言っていたが、迩乃弥には今日は大事な用事があった。 「すまん、今日は……俺、大事な用事があるんだ」 苦笑しながら手をふらふらさせる 「え?迩っちゃん、今日何があるの?」 小柄の少女が聞いてくる。 「今日、親の命日何だよ」 迩乃弥の言葉に小柄の少女は、はっと思い出した顔をして、頭を下げた。 「ごめんね……」 「いいよいいよ、気にしないでくれよ」 小柄の少女の頭を優しくぽんぽんと叩く 「それじゃ、明日学校でな」 長身の男子が笑いながら手を振る。 「ああ、それじゃ」 後ろを向くと迩乃弥はメンバーに背を向けて歩き出した。 街中を抜けて人通りが少ない路地を歩いていたときだった。 「ねえ、貴方の夢を聞かせてくれない?」 後ろを向くとそこに居たのは長身で長い髪、赤いローブとサングラスと言う格好の女性だっただった。 その女性に見られると、迩乃弥は頭がぼーっとして来た。 「貴方のその美味しそうな夢を私に聞かせてくれない?」 自然と、その女性の声を聞くと、かってに口が開いていく。 「俺の夢は…… 」