水指棚

【みずさしだな】


 水指棚は別名紹鴎水指棚(じょうおうみずさしだな)ともいい、溜塗の二重棚で、水を表現した曲線を持つ中板がやや上付きにあり、左右の立板には、上下に大小の香狭間透があしらわれている。
 爐・風爐ともに用いる。
 水指棚は各流派(石州流、遠州流など)にもあるが、紹鴎棚からの派生ではなく一重棚が多い。

  ・紹鴎好
    溜蠟塗

  ・表千家即中斎好
    桐木地

  ・裏千家淡々斎好
    大内棚
     檜地紅溜塗。香狭間透ではなく、客付は上に大内桐透で下が菊透、勝手付が上が菊透で下が大内桐透。

  ・裏千家無限斎(碩叟宗室)好
    秋泉棚
     檜地紅溜塗。中板が流水形で、香狭間透が楓になっている。上段に大、下段に大小がある。
最終更新:2014年07月26日 16:12