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Telnetでのインストール(1) - (2014/02/08 (土) 10:12:08) の最新版との変更点
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PCにおけるBIOSに相当するものとしてほとんどのルータにはbootloaderがインストールされています。
CFE、u-boot、redboot などと呼ばれるものは皆bootloaderです。
電源ONされると最初にbootloaderが起動し、Hardwareを初期化した後、フラッシュメモリ上のOSをロードする仕組みなっています。
一部のルータはこのbootloaderの起動中に一時的にTFTP経由でのOSロードを待ち受ける仕様になっています。
おそらく、製造時・工場出荷前にファームウェアを入れ替えやすくするために敢えて残しているのだと思います。
この仕組を流用して本来のファームウェアの代わりにOpenWRTやDD-WRT等のOSを起動し、インストールします。
一般使用を想定していないので、待受時のMACアドレス・IPアドレスなどは固定になっている場合が多いです。
一部の機種ではTFTP待受時には機器固有のMACアドレスではなく、適当なMACアドレスになっているものもあります。
// このような機種ではbootloaderのTFTP待受時にはIPv4のarpパケットに応答しない場合が多いので、送信側であらかじめMACアドレスとIPアドレスを紐付けておく必要があります。
// arp -s 192.168.11.1 xx:xx:xx:xx:xx:xx などというWindows/LinuxのコマンドはARPテーブルにMAC/IPをスタティックに登録するためのものです。
ここで書いていることはあくまでbootloaderでのTFTP待受時だけの話で、 OS起動後には本来のMACアドレス・IPにセットしなおされます。
常にTFTPを待ち受けている機種もあれば、シリアルコンソールでbootloaderにログインして手動操作する必要がある機種もあります。
BuffaloやPlanexのルータの一部は常にTFTPを待ち受けているので、H/W的な改造をしなくてもインストールができます。
シリアルコンソール接続が必要な機種は当然、ルータの基板を取り出してハンダ付けなど、ハードウェア工作が必要になるので簡単ではありません。上級者向きです。
TFTP方式の利点はbootloaderが損傷していない限り、OSの再インストールが可能なことです。
別機種のOSを間違ってインストールしたり、タイミングを間違って電源OFF/ONなどしてOSが起動できなくなった場合でも復旧できる見込みがあります。
*概要
BuffaloのWZRシリーズはデバッグモードが存在し、以下の方法でアクセスできる。
1. &nowiki(){http://192.168.11.1/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html}
2. ユーザー名:bufpy
3. パスワード:otdpopy +『設定しているパスワード』
このモードからは、Telnetサーバ(Telnetd)を起動したり、各種コマンドを入力して通常変更できないルータの設定を変えることが可能。
例えばコマンドラインに以下の通り入力して実行すると、日本版ファームのみで存在する制限を解除することができる(推奨)。
bootenv set region US
また、ファームをTFTPで流し込む場合は、以下のコマンドを実行しておく必要がある。
setenv accept_open_rt_fmt=1
setenv tftp_wait=10
saveenv
*バックアップ
1.ルータにTelnetでログインする。
2.
# ls /dev/mtdblock
で個数が確認できる。
# dd if=/dev/mtdblock/□ of=/tmp/任意のファイル名
でルーターのメモリ内にファームをバックアップできる。
(□=番号は機種・FWによって異なる。全部バックアップ推奨)
3.http://(ルータIP)/html/py-db/tmp/(任意のファイル名)
にアクセスすればU-BOOT形式のバックアップイメージをローカルPCにダウンロードできる。
参考サイト:
[[DD-WRTまとめwiki>>http://www34.atwiki.jp/ddwrt/pages/20.html]]
*導入例(WZR-HP-G300NH)
PuTTY等のTelnetクライアントをPCにインストールしておくこと。
1. 「(1)」概要を参考にデバッグモードにアクセスする。
2. telnetdリンクをクリックする。
3. startボタンをクリックする。
4. telnetで 192.168.11.1 に接続する。
5. 以下のコマンド入力する。
cd /tmp
wget http://downloads.openwrt.org/attitude_adjustment/12.09/ar71xx/openwrt-ar71xx-wzr-hp-g300nh-squashfs-sysupgrade.bin
mtd -r write openwrt-ar71xx-wzr-hp-g300nh-squashfs-sysupgrade.bin linux
ファームを書き換える前にバックアップを取って置いた方が良い。
特にARTパーティションはルータによって固有であるためバックアップを強く推奨。
2016/07/08
上記 作業にて12.09にした後に、UIからSYSTEM UP GRADEにて 15.05動作確認できました。
[[openwrt-15.05-ar71xx-generic-wzr-hp-g300nh-squashfs-sysupgrade.bin>https://downloads.openwrt.org/chaos_calmer/15.05/ar71xx/generic/openwrt-15.05-ar71xx-generic-wzr-hp-g300nh-squashfs-sysupgrade.bin]]
//////////ページ名変更プラグイン//////////
&setpagename(Telnetでのインストール方法)
#settitle(Telnetでのインストール方法)