論文と言えばTEXが必須になってきますね。
かく言う私もTEXを使用しています。
文法等はネット中に豊富な情報があるのでここでは特に掲載しません。
このページの趣旨は以下の通り。
TEXを使って英語論文を書く際の面倒臭さを解消する!!
これにつきます。
いやー、TEX使って英語論文を書くのは英語の苦手な人にとっては
なかなか面倒くさいのですよ。
だから、
- なぜ面倒くさいのかを明らかにする
- 面倒臭さを解消し、サクサク書き進める方法を見つける
この二つを目指します。
★なぜ英語論文は面倒なのか
英語論文を書くのは面倒くさいですね。
「いや、俺の英語文章能力が低いせいだ!精進あるのみ!」
まぁそうなんですが、そう力んでもなかなかモチベーションは上がりません。
具体的に面倒だ、嫌だと思う原因を探り当てて解消しなければいかんのですよ。
ちょっと列挙してみましょう。
英語力が無いと思っている方は必見です。
英作文が苦手なので、一文一文に時間がかかって嫌になる。
ある程度書いた後で、自分で書いたはずなのに自分でうまく翻訳できない。
そもそも長ったらしい英文を見るだけでアレルギーが出る。
なんだか単純な英語を書いているようで、うまい言い回しが出来ないとダメなのではと思ってしまう。
TEXはいろいろと便利なのですが、マイクロソフトのWordのような便利さとはまた違います。
TEXによるデメリットをいろいろ列挙してみましょう。
TEX文法で書かれた文章そのものが読みづらいのに、英文だとさらに読みづらい。
図や式をラベルで引用する際、全部英文なので探しづらいし時間がかかって嫌だ。
一応全文書いたものの、自分で添削する際にその分量の多さにうんざりする。
なるほどなるほど。
以上の内容から分析してみましょう。
詳細は次章にて。
★人間の「やる気」は「やれる気」から生まれる
すでにタイトルが結論です。
人間は「これなら自分に出来そうだ」と思った瞬間に「やる気」が出るものなのです。
自分の能力を超えてた仕事だと感じたり、負荷が高くて長時間かかる仕事を目の前にしたときにやる気が失せます。
よって、いかに「やれる気」を起こすか、起こす状態を作り上げるかが重要になるんですね。
私が考えるその手法をあらかじめ列挙しておきます。説明はそのあとで。
★やれる気を起こす方法
- 英作文を細切れにしてしまえ!
- 例文を集めて、そのまま引用しちゃっていい!
- 科学技術英語は単純英語で十分!というかそれが望ましい!
- 全体を見渡せるWord等で作って、TEXにコピペしてしまえ!
1.「英作文を細切れにしてしまえ!」
私はこの手法を頻繁に用いています。
やる気を起こす上で非常に効果的ですよ。
具体的な手法を以下に示します。
- まずはさくっと日本語訳を書く(式やグラフ、表等は一切省いていいです)
- 作り上げた長ったらしい日本語訳を小分けにして、一つ一つをWordの1ページにコピペする(10行位がちょうどいいかも)
- 印刷して、一枚一枚を英訳していく。
なぜこの方法が効果的なのかというと、
「せいぜい10行位の日本語を英訳するだけなら30分くらいで出来る!」
「持ち運びできるし、空き時間にペンで走り書きすることも出来る!」
「喫茶店でコーヒーでも飲みながらやることが出来る!」
等等、いろいろな「出来る」を生み出せるのです。
★重要なのはこの手法を用いることで「いっぺんにやる必要が無い」ということを認識することなのです。
2.「例文を集めて、そのまま引用しちゃっていい!」
自力でやる必要なんてありません。
そもそもその自力は「我流」と混同していませんか?
論文は誰かに読んで貰うために存在すると言うことを忘れてはいけません。
我流で書かれた英文ほど読みづらいものはないのですよ。
ネイティブが英語で書いた論文など、それこそ山のように存在します。
うまい言い回しなんてのは既にそこに解答が存在するのですよ。
もちろん、特定の言い回しを探すために論文を漁るのは非効率です。
ですが、英語論文は日々目を通して頂きたいですね。
使えそうな言い回しはそれこそゴロゴロ転がっているので、こまめにノートなどにまとめておきましょう。
お勧めは私がやっているようにWikiにすることです。
本屋さんには例文集などが販売されているのでそちらも使用してみてください。
3.「科学技術英語は単純英語で十分!というかそれが望ましい!」
ネイティブが書いた英文を読んで劣等感を感じていませんか?
そんな簡単にネイティブには勝てませんから安心して下さい。
むしろ、下手にネイティブを意識してかえってわかりづらい英文を書いては損です。
日本人に限らず、英語で論文を書く際はシンプルかつ明快が鉄則なのです。
一文の長さはせいぜい20wordでよい。というかそれ以上は迷惑だ!
文法はSV,SVOが基本である
別に文学小説を書いているわけではない。
自分の技術が相手に通じて、その価値を示せればそれで十分である。
実際、投降した後に有料で校正してもらうわけだし。
4.「全体を見渡せるWord等で作って、TEXにコピペしてしまえ!」
最初からTEXで書こうとしないでください。
Wordなど全体を見渡しやすいモノで作った後にコピペしましょう。
「どうせコピペするならTEXで書いても同じじゃないの?」
と思うかもしれませんが、それは非常に慣れた人がすることです。
TEXで作業を進める際の欠点は
「コマンド等と混じって見づらい上に、論文全体を塊で見るので気が遠くなる」
ということです。
先ほどWordに10行ほど日本語訳を書いて、という話をしましたが
それをWordに打ち込んでミスや流れを検討した後にTEXにコピペした方が
精神的負荷も少なくて、最終的にスピーディーになるというわけです。
最終更新:2009年08月17日 02:15