- DuelDevicer-Seventh Atlas-
- 桜門内乱から約2年の月日が流れた・・・。
- 首謀者:石田隆
- 罪状:国家反逆大罪
- 治法国家である桜門、元首『鶴谷国重』殺害未遂。
- 反逆者の汚名を課せられた青年『石田隆』は桜門に聳え立つ巨大な塔を眺めていた。
- 「・・・そろそろね」
- 私は消えそうな声で彼の背中に向けて呟く。
- それは、これから始まる戦いを按じて出た言葉。
- ― 二人で世界を変えよう。
- あの日、死に体で誓い合ったその約束の重みに押しつぶさそうになる。
- 相手は史上最強と謳われた執行者。
- 先の大戦を終結へと導いた四重の虹光が一人だ。
- 鶴谷は本当に強い。
- 執行者の強さは心の強さに比例する。
- それほど彼の心は屈強なのだ。
- それは直に彼の側で、彼を見て来た私しか分からないことなのだ。と。
- しかし、石田君の眼はずっとあの塔を見つめていた。
- 揺るぎない信念。
- この世界の真実を『知ってしまった』が故の呪いなんだろう。
- その横顔は昔見た誰かによく似ていた。
- だからこそ、私はこの2年という歳月を掛けて、私のすべてを彼に託した。
- 「・・・すまない。」
- こうして彼はよく私に謝る。
- 謝る必要はないというのに。
- 振り返る彼に向かって、いつも通り笑う。
- 車椅子にかけていた手を離し、
- ゆっくりと、ゆっくりと私はその場に立った。
- 足元がフラつく私を支えようと走ってきた彼に掴まる。
- 数年前は死神と恐れられたのに、無様なものだ。
- 「無駄には、しない」
- そう言って彼は私を優しく抱きしめた。
- 「ありがとう、優子」
- 一気に風が吹き抜ける。
- 今まで自らを照らしていた夕焼けは大きな影に覆われ、陽は一瞬のうちに落ちた。
- 「さぁ、行こうか。ツヴァイハンダー!」
- 桜門へ向けて舵を切る。
- この世界の嘘を護るために。
- 登場人物
- 石田隆
- 本編の主人公。
- 辛くも桜門から脱出した後、2年の歳月をかけ執行者と同等の力をつけた。
- 鶴谷国重が秘密裏に開発を続けている『Duel Devicer』の破壊が目的。
- 柊優子
- 強襲型飛行艇『ツヴァイハンダー』の艦長。
- 執行者としての力のほとんどを石田隆に受け継がせた後遺症で車椅子に乗っている。
- 人望はその男前な性格のためかなり厚い。
- 黒崎雪華
- 名門黒崎家の一人娘。
- 執行者になってからまだ日が浅いが、学内上位の成績からか即戦力として投入された。
- 母からの遺言で『野田康治』を探している。
- 野田康治
- セブンスアトラス編の重要人物。
- 桜門内戦時にアトラスと敵対し、公式的には死亡扱いとなっている。
- 空中都市エストへ亡命し、銃を取るその時が来るまで身を潜めている。
- 中村美沙
- 桜門の執行者。セブンスアトラスの一人。
- 二代目王拳の使い手として旧友石田隆の前に立ちはだかる。
- 黒崎葵
- すでに故人であったが、セブンスアトラス編では
- 七剣者の第一位として君臨する最強の一人。
- 身の丈ほどの十字剣を手に、黒キ翼抹殺のために暗躍する。
最終更新:2012年12月24日 21:39