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正義と死神の邂逅 後編
最終更新：
dmps_fun
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ストーリー
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そもそもてめぇがオレを イラつかせたのが発端だろうが！ |
| 黒城凶死郎 | |
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ならばあの女性に 怒鳴られる謂れはない！ 八つ当たりは悪だ！ |
| 輝ヒカル | |
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さっきの女性にも 先に胸ぐらを掴んでいた男性にも お前は謝らねばならない！ |
| 輝ヒカル | |
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その二人とも もういねぇじゃねぇか！！ |
| 黒城凶死郎 | |
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見つけ出して謝ればいい！ 正義が悪に泣き寝入りすることは 断じてない！ |
| 輝ヒカル | |
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正義正義正義正義正義……！ ハッ、一周回って また興が乗ってきたぜ |
| 黒城凶死郎 | |
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言ったはずだ！ 悪の興に 正義が左右されることはないっ！ |
| 輝ヒカル | |
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やってみやがれ！ オレの興だって オレ以外の何にも左右させねぇよ！ |
| 黒城凶死郎 | |
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乗るも反るもオレが決める！ 貴様の指図を受ける 筋合いはねぇ！ |
| 黒城凶死郎 | |
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言ってもわからないようだな ならばデュエマ…… |
| 輝ヒカル | |
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スタートだ！ |
| 黒城凶死郎 |
勝利時
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（この男…… やっぱり、強い……！ この異様な気迫は何だ？） |
| 輝ヒカル | |
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（おもしれぇ……ムカつくが だからこそ読めねぇ……！） |
| 黒城凶死郎 | |
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きゃーっ！ 広場で火事よー！ |
| 大きな声 | |
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――何だって！？ |
| 輝ヒカル | |
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おい、まさか……またデュエマを 中断するなんて言わないだろうな |
| 黒城凶死郎 | |
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――ッ！！ |
| 輝ヒカル | |
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背に腹は代えられない 火災の救助は、一刻を争う |
| 輝ヒカル | |
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逃げたければ逃げてもいいぞ |
| 輝ヒカル | |
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どこまでも 舐めくさった野郎だ……！ |
| 黒城凶死郎 | |
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――クソッ！ |
| 黒城凶死郎 | |
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あわわわわ……！ マジックショーをしてたら 広場の火事に巻き込まれるなんて……！ |
| マジシャン ミリア | |
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あ、ハトが足りない……！ どうしよう……！ |
| マジシャン ミリア | |
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何をしてるんですか！ こっちです！ 早く避難を！ |
| 輝ヒカル | |
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ハト！ 手品に使うハトが いないんです！ |
| マジシャン ミリア | |
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こいつらのことか！ |
| 黒城凶死郎 | |
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黒城さん……！ あ、はい！ この子達です！ みんないます！ |
| マジシャン ミリア | |
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よし、逃げるぞ！ |
| 輝ヒカル | |
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よかった……広場でやってた バーベキューの火の粉が テントに燃え移ったようだが |
| 輝ヒカル | |
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誰もケガ人は 出なかったみたいだ |
| 輝ヒカル | |
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正義の勝利だ！ |
| 輝ヒカル | |
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チッ―― |
| 黒城凶死郎 | |
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あ、ありがとうございます その、黒城さんも、ハトを―― |
| マジシャン ミリア | |
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うるせぇ オレはデュエマのために やっただけだ |
| 黒城凶死郎 | |
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はい……？ |
| マジシャン ミリア | |
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―――――――― …………お前は…… |
| 輝ヒカル | |
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そんなことよりも――おい |
| 黒城凶死郎 | |
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え？ わ、私ですか？ |
| マジシャン ミリア | |
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あの男はまた今日も ステージを見にきたか？ |
| 黒城凶死郎 | |
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あの男って……ああ、あの人は 今日は来なかったですけど…… |
| マジシャン ミリア | |
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そうか―― |
| 黒城凶死郎 | |
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えぇ！？ もしかして、黒城さん 何か―― |
| マジシャン ミリア | |
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さぁな |
| 黒城凶死郎 | |
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調子に乗ってる野郎に 物の道理ってのを 叩き込んでやっただけだ |
| 黒城凶死郎 | |
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それって…… ちょ、ちょっと待ってくれ！ |
| 輝ヒカル | |
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その話題に出ている男って もしかして、さっきお前が 胸ぐらを掴んでいた……？ |
| 輝ヒカル | |
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胸ぐらを掴んで……？ あ、やっぱり黒城さん…… |
| マジシャン ミリア | |
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―――― |
| 黒城凶死郎 | |
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すみません さしつかえなければ 話を聞かせてもらえませんか？ |
| 輝ヒカル | |
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ああ……えっと……実は私 少し前から嫌な感じのお客さんに 絡まれちゃってて |
| マジシャン ミリア | |
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ステージで失敗とかすると 必要以上に変なヤジを 飛ばしてくる、みたいな…… |
| マジシャン ミリア | |
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悪じゃないか！！ |
| 輝ヒカル | |
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それで、ちょっと前に ステージのそばで子ども相手に デュエマ教室を開いていた |
| マジシャン ミリア | |
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黒城さんに そのことを愚痴ってしまって―― |
| マジシャン ミリア | |
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子ども相手にデュエマ教室！？ その見た目で！？ |
| 輝ヒカル | |
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わりいかよ！ こっちだって 好きでやってるんじゃねぇよ！！ |
| 黒城凶死郎 | |
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え、そうなんですか！？ いつも子ども達に 大盛況ですけど |
| マジシャン ミリア | |
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（むしろ……私の…… マジックショーよりも……） |
| マジシャン ミリア | |
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――そう、だったのか |
| 輝ヒカル | |
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オレは、途方もない間違いを 犯してしまったようだ…… |
| 輝ヒカル | |
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何のことだ？ |
| 黒城凶死郎 | |
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すまない お前は悪じゃなかった むしろ悪を懲らしめる―― |
| 輝ヒカル | |
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――正義じゃねぇ |
| 黒城凶死郎 | |
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オレは、死神だ 正義なんて息苦しいものは こっちから願い下げだぜ！ |
| 黒城凶死郎 | |
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そうか――わかった お前は悪じゃない そして…… |
| 輝ヒカル | |
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正義でもないというなら 悪でも正義でもない―― それだけのことなんだろう |
| 輝ヒカル | |
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おい、ふざけるなよ！？ |
| 黒城凶死郎 | |
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何――！？ |
| 輝ヒカル | |
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勝手に自己完結して まとめてんじゃねぇよ！ |
| 黒城凶死郎 | |
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これだけ人をコケにしておいて てめぇ一人が納得して 終われると思ってんのか！？ |
| 黒城凶死郎 | |
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じゃあ、どうすれば―― |
| 輝ヒカル | |
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闘え！ 今度こそ最後まで！ 貴様と決着をつける！ |
| 黒城凶死郎 | |
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！？ ――ああ！ わかった、受けて立つ！ |
| 輝ヒカル | |
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まだ名乗ってなかったな！ オレは煌めく正義の星、輝ヒカル |
| 輝ヒカル | |
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――お前は？ |
| 輝ヒカル | |
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正義の味方に名乗る名前はねぇ |
| 黒城凶死郎 | |
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――死神だ！ 貴様にはそれだけで十分だろ？ |
| 黒城凶死郎 | |
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ああ……そうだな 死神ならば 放っておくわけにはいかない！ |
| 輝ヒカル | |
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オレの正義で、サッヴァーク！！ |
| 輝ヒカル |
敗北時
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どうした、そんなものか！ |
| 輝ヒカル | |
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ならばお前の悪を オレの正義の剣で断ち切るまで！ |
| 輝ヒカル |
