イントロダクション
この世界の周囲には、素晴らしくも恐ろしい数多くの異界が存在する。
シャドウフェルもそのひとつ。シャドウフェルは、まったき悪の世界ではないが、
ひどく危険なところがある。
二つの世界を隔てる次元の壁には薄くなっている場所が存在し…
…時として、そこから闇が光の中へ入り込んでくる。
200年ほど前のことだ。デーモン・プリンス(大魔王)オルクスを崇めるカルト教団が、
シャドウフェルにあるオルクスの不定なる領地とこの世界をつなぐ裂け目を作り出した。
その裂け目からはスケルトンやゾンビ、そしてさらに忌まわしき怪物どもが
日の光の満ちる世界へとあふれ出してきた。ネラス帝国はこの脅威に対処すべく数個軍団を派兵した。
帝国軍の兵士たちはアンデッドを撃破し、裂け目を封印。この地を監視し脅威の再発を防止すべく
城砦を築いた。それが現在“シャドウフェル城”として知られる場所である。
その後数十年は平和のうちに過ぎていき、城塞を望む場所には冬越村が出来た。
やがて威容を誇った城塞は廃墟となり、それが築かれた目的も忘れ去られた。
現在、そこは崩れた石組みと木しかない無害な場所と思われている。
本当にそうであれば良かったのだが。
時は流れ、幾多の帝国が衰退した。ネラス帝国もまた時の流れがもたらす荒廃からは
無縁ではいられなかった。
かつて栄華を誇った人間の帝国は1世紀ほど前に崩壊し、今はその栄光の記憶が残るのみ。
廃墟と化した城塞の奥深くには、ネラス帝国のウィザードたちが施した魔法の封印が
いまだに裂け目を守り続けていた。
だが、この強力な魔法をもってしても漏出をとめることは出来なくなりつつあった。
さらに悪いことに、古の同胞たちの始めた仕事を完遂すべく、オルクス教団がこの地に舞い戻ってきた。
教団はシャドウフェルにつながる裂け目を再び開く方法を探している。
これまでのところ教団は魔法の封印の前に切歯扼腕しているところだが、
彼らが解除方法を見つけるのは時間の問題であろう。
教団をとめることができなければ、封印は決壊し、シャドウフェルへの通路が再び口をあけることになる。
そうなれは冬越村は孤立無援でこの脅威に立ち向かわなければならなくなる。
一番近い隣村までは何十キロもの危険な道を通っていかねばならない。
この村はいわば広がり続ける闇の中に輝く一点の光のようなものであるのだ。
ネンティア谷全景
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冬越村周辺図
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以下各話リンク
最終更新:2009年10月31日 21:57