~(自称)神の日常~ フランとゴリラの大冒険! 外伝『vs???』
~(自称)神の日常~
フランとゴリラの大冒険! 外伝『vs???』
フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。
「今日はこの土地のシンボルを観に行きましょう。」
「ウホウホ」
希望崎学園から、少し離れたこの街にはどデカい要石が町のシンボルとして一つの観光スポットとなっています。ちなみに今日は平日の真っ只中なので、人は全くいません。
「大きなお岩ですねぇ。」
「ウホウホ。」
立て札の説明を読んでみると、どうやらこの岩の下で男の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになるという言い伝えがあるようです。
「素晴らしい街のシンボルですね。」
「ウホウホ。」
すると突然、空が暗くなってきました。
「今日は快晴とお天気おねえさんも言っていたのにどうしたんでしょう?」
「ウホウホ。」
その時ッ!
ゴロゴロゴロ……、
ビシャーーーーーーーーーーーーーーーンッッッッ!!
「きゃっ。」
「ウホッ。」
いきなり雷が要石の上に落ちてきたのでした。
そして、なんと要石に亀裂が入り、真っ二つに割れてしまいました。
割れた岩から煙がもくもく出てきています。しかし、この煙は無害ですのでフランとゴリラに影響はありません、ご安心ください。
煙が徐々に晴れてくると人影が見えるではありませんか!しかも、無駄にジョジョ立ちです!!
フランが口を開きかけたその時ッ!
「フハハハハハハ!ついに甦ったぞ、バカめ!この神である我を封印出来ると思うたか!!フハハハハハハ!!!」
岩の中に住んでいる?人はとても珍しいと思ったフランとゴリラは話しかけてみることにしました。
「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こうぜ。」
「ウホウホ。」
だけど、おやおや?どうやら様子がおかしいです。
なにやら、がっかりしているようです
「どうしたの?」
「ウホウホ。」
「なんだ、迎えは二人?だけか」
「迎えかどうかはわかりませんけど、あなたは誰なんですか?」
「ウホウホ。」
「フフフ、よくぞ聞いた。我こそは神!さあ、崇めるがよい。」
そう言うと、(自称)神は天を仰ぎ一人悦に入ってしまいました。なんだか、頭のおかしい人に絡まれたと思ったフランとゴリラですが、ちょっと可愛そうなので何かプレゼントしてあげることにしました。
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」
フランとゴリラはバナナを取り出すと、それを(自称)神にあげました。
「なんだ、これは?」
「バナナです。」
「ウホウホ。」
「バナナ?」
「はい、一緒に食べましょう!」
「ウホウホ。」
「ふむ、それも一興か」
3人はバナナを食べました。すると、なんだか幸せな気分になってきました。
「絵描こーぜ絵描こーぜ絵描こーぜ。」
「ウホウホ!ウホウホ!ウホウホ!」
「崇めよ崇めよ崇めよ」
3人ともお腹いっぱいになりました。
「なかなか、至高の食べ物であった。」
「これから、どこへ行くんですか?」
「ウホウホ」
「我が嫁の気配がする。これは、待っているなッ!」
(自称)神は、こんなことを言っていって飛び立っていきました。多分勘違いだろうなぁとフランとゴリラは思いながら、家路につきました。
「今日もいい事したね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」
めでたしめでたし。
最終更新:2014年12月15日 00:26