~(自称)神の日常~ 雪降やしまの場合
~(自称)神の日常~
「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!
まずは、体育館へと向かうことにしました。
体育館に向かうと、バレー部がいました。
そこには、雪降やしまがいました。
黒髪ショートの可愛らしい女の子は、とても良いと(自称)神は思っています。
「神だ、嫁に来いッ!」
なんと、告白を飛び越えてプロポーズしてきた(自称)神!
ムードもへったくれもありません、酷い!!
しかし、なにやら悩み事がありそうです。決して(自称)神が告白したからではありません、ホントだよ!
「どうしたというのだ?」
「実は、私妊娠していると思われているみたいで、部活でも激しく動かないように注意されてるんです。」
確かに彼女の腹部は心なしか膨らんで見えます。実は口には出しませんでしたが(自称)神もそう思っていました。
「なんとかならないでしょうか?」
「ふむ、何とかしても良いが、ただというわけにはいかん!」
なんと神を名乗るくせに、交換条件を持ちかけてきています。ゲスです!!
しかし、彼女は慌てません。どこからともなくバナナを取り出し(自称)神に献上しました。
「こ、これは!神の如き至高の食材、バナナッ!!」
「これで、なんとかお願いできませんか?」
バナナと彼女の上目使いにすっかりやられてしまった(自称)神は、全知全能と自称する力を使い、彼女の願いを叶えてあげました。すると、このことは皆の記憶から消え去り話題に出なくなりました。凄いぞ、神。力は本物だ!
「これで、全ての障害はなくなった!さぁ、我が胸に飛び込んで来いッ!!」
しかし、おやおや?何やら彼女の様子がおかしいです。
「どうした?」
「あの、あなたは一体誰ですか?あと、あまりそういう発言をされるのはちょっと……」
な、なんということでしょう!
悩みが記憶から消えたことで、(自称)神に頼んだことも記憶から消えてしまったのです。なんというドジ!!
結局、手を尽くしても消した記憶は戻すことが出来ませんでした。
おしまい
4 :(自称)神:2014/12/07(日) 01:06:19 ~(自称)神の日常~
「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!
今日は、チアリーディング部へと向かうことにしました。
そこには、蛭神かぶりがいました。
ショートボブの可愛らしい女の子も、(自称)神はとても良いと思っています。
しかし、彼女には既に恋人がいるのです。
恋人の名は一一と言います。モテる男でありながら(自称)神への礼儀を忘れない一一には(自称)神も好感を持っていますが、プロポーズにそんなことは関係ありません。
「神だ、嫁に来いッ!」
「お断りします!」
またもや、告白を飛び越えてプロポーズしてきた(自称)神!
しかし、かぶりは即断りました。恋人がいるのだから当たり前です、略奪愛反対!!
しかし、(自称)神はあきらめません。なぜなら、照れて断っていると思っているから。バカです……。
「では、仕方ない。願いを一つ叶えてやろうではないか」
「では、もう付き纏わないでください」
「それは、無理だッ!!」
彼女の願いを今度は即断った(自称)神。酷い奴です、まったく。
「次の願いだ、次次」
「では、仕方ありません」
そういうと、かぶりはなんといきなり(自称)神にキスをしました!
これには、(自称)神もびっくりです。そして、だんだんと心地よい感じになってきたではありませんか。
「(何と濃厚な接吻ッ!やはり、こやつ惚れているなッ!!)」
しかし、あれあれ?なんだかだんだん(自称)神がやつれてきてるように見えるぞ。それもそのはず。
吸精種である蛭神家の少女であるかぶりは青少年のあまりある元気を精として吸収することができるのです。
すっかり骨抜きになった(自称)神は元気を吸われてのびてしまいました。しかし、なんだか幸せそうに見えるので良しとしましょう。
一方かぶりは、(自称)神をそのまま放置して、大好きな恋人と家路につきました。
めでたしめでたし。
おしまい
最終更新:2014年12月15日 00:26