~(自称)神の日常~ 蛭神かぶりの場合
~(自称)神の日常~
「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!
今日は、教室でまったりすることにしました。
そこには、真字出佳代がいました。
色黒な女の子も(自称)神は好きですが、化粧のしすぎな女の子はあまり好きではありません。
(自称)神は面食いなのです。美少女は嫁にしたいくらい大好きです!
「あぁ、神じゃん」
「む、神への礼儀がなっておらんぞ!我を崇めよ我を称えよッ!!」
(自称)神は礼儀を欠くのを許しません。お前はどうなんだよ、と思ったアナタ!!
ちゃんと正常な判断が出来ていますので、ご安心してください。
「つか、神って!?ウケル~ワラワラ」
「むむむむむ、我を怒らすとどうなるかわかっているのであろうな?
全知全能の力をもってすれば何人も我を脅かすことは、出来んッ!!」
(自称)神、激オコです。そんなに怒るとこ!?と思ったアナタ!!
そういうこともあるのだ、ということを心に留めておいてくださいね。
しかし、佳代は動じません。そして、何やら良い考えが浮かんだようです。
「じゃあ、願い事を叶えてよぉ」
実は彼女には好きな人がいるのですが、その人は山乃端一人の事が好きなのです。
知らない人はいないと思いますが、山乃端一人は今年のミス・ダンゲロスになったとてつもない美少女です。
(自称)神も、神の妻として申し分ないので、いつ嫁に迎えてやろうかと思案しています。ウザいですねッ!!
佳代が今回の戦いに参戦したのは恋を成就させるために自分を奮い立たせるためでした。
それを聞いて(自称)神は心が揺れ動きかけました。
しかし、礼儀を欠いてることは許さない(自称)神は、簡単に願いを叶えてあげたりしません。
「フハハハハハ、バカめ!神がそう簡単に願いを叶えるものかッ!!
我が願いを叶えるのは、我を崇め、奉り、恐れ、敬う者のみよ、ハーハッハッハッハー!!」
しかし、佳代は笑みを浮かべました。
彼女は、どこからともなくバナナを取り出し(自称)神に献上しました。
「こ、これは!神の如き至高の食材、バナナッ!!」
「それ、アゲルからぁ。願い叶えてよぉ」
バナナですっかり気を良くした(自称)神は、全知全能と自称する力を使い、彼女の願いを叶えてあげました。
すると、なんと数日後に彼女の恋は成就したのでした。
恋のキューピットにすらなれてしまう神。やはり、力だけは本物だ!
「フハハハハ、これが全知全能なる神の力だッ!!」
ところが数日後、佳代は別れたい旨を(自称)神に告げました。
理由を聞くと、どうやら佳代のことを山乃端一人と思いこんでいるみたいなのです。
なんと、(自称)神は山乃端一人が好きであった「彼」に佳代を山乃端一人だと思いこませることで、お互いの恋が成就するwin-winの関係になるだろうと考えていたのです。
ふざけるな、と言いたい!!
ストレスでお菓子を食べすぎて体系が変わってしまった(詳細は伏せます)佳代のボディプレスを受け、(自称)神は、三途の川を渡りかけたようです。
おしまい
最終更新:2014年12月15日 00:27