~(自称)神の日常~ イナカ幼女の場合
~(自称)神の日常~
「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!
今日は、希望崎学園内を一人で探索することにしました。
今、“いつも一人だろ”と思った奴!静かに手を上げなさい!
校内をぶらぶらしていると、幼女がいました。
彼女の正式な名前は不明ですがイナカ幼女なので、皆からイナちゃんと呼ばれています。
イナちゃんはいつも皆を笑顔で元気づけてくれる良い子です。
(自称)神にも礼儀正しく笑顔が可愛いイナちゃんには非常に好感度が高いです。
「神だ、嫁に来…、いやまだ早いか。
しかし、いずれは美少女になることは確定的だッ!
ここで自分好みにしておくのも……、」
こんな物騒なことをブツブツ言っている(自称)神。
犯罪には走らないでほしいものですね!
しかし、どうしたことでしょう?イナちゃんの瞳に涙が浮かんでいます。
断っておきますが(自称)神に出会ってしまったからではありませんよ!
「どうしたというのだ?」
「あ、神さま。実は……、」
何やらイナちゃん、とても言いにくそうです。
告白でないことは、確定的に明らかですのでご安心ください。
「何だ、申してみよ」
「……ご、になっちゃって」
「ご?ご、とは何だ?我への献上品の名か?」
こんな時でも発想がずれている(自称)神。
「ま、まいごになっちゃったの!!」
イナちゃん、今度は声を張り上げて言いました。
ああ、しかしなんということでしょう!
遂にイナちゃんの瞳から涙がこぼれてしまったではありませんか!
これには、(自称)神もびっくりです。
しかし、いつまでもそのままにしておくわけにはいきません。
これじゃあ、(自称)神が泣かしたと思われてしまいます。
それだけは防がなければなりません。
「おい、我の前で泣くな!むぅ、仕方あるまい。
最後の手段だッ!」
そういうと、(自称)神はあるものを取り出しました。
そう、それは皆さんご存知のバナナです!
(自称)神は、今日のおやつのために取っておいたバナナをイナちゃんに渡しました。
イナちゃんはバナナを食べ終わると、いつもの可愛い笑顔を浮かべてくれました。
(自称)神もこれで一安心です。良かった良かった。
ちなみに、なんと今回は無償です!
幼い子には(自称)神も優しいのです。
コラッ、そこ!打算がありそうとか言うな!!
この後、(自称)神はちゃんと皆の場所へイナちゃんを送り届けてあげましたとさ。
おしまい
最終更新:2014年12月15日 00:28