~(自称)神の日常~ 山崎フジの場合


~(自称)神の日常~


「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!

今日は校庭で練習しているパン食い競争部を見に行くことにしました。
そこには、山崎フジが熱心に練習していました。
フジは胸が薄い女の子ですが、胸の大きさは関係ない、大事なのは形だッ!と(自称)神は思っています。
ちなみに彼女の動きは俊敏ですが、(自称)神はピストルの弾が止まってみえるほどの動体視力を持つので、胸が少し揺れているのを見ることが可能なのです。
ただの変態ですね!

「神だ、嫁に来いッ!」

またしても、告白を飛び越えてプロポーズしてきた(自称)神!
神を名乗るくせに学習しないのでしょうか?謎です。
しかし、おやおや?なにやら悩み事がありそうです。
決して(自称)神が現れたことでパンが不味く感じているわけではありませんよ!

「どうしたというのだ?」
「あ、神さま。実は、部員が私一人なので、新入部員を見つけないと来年から部が廃部にされてしまうんです」

実は、パン食い競争部は部長のフジだけなのです。
そのため、廃部の危機を向かえていたのでした。

「なんとかならないでしょうか?」
「ふむ、何とかしても良いが、ただというわけにはいかん!」

やはり(自称)神、交換条件を持ちかけてきました。下心満載です!
しかし、彼女は慌てません。どこからともなくバナナを取り出し(自称)神に献上しました。

「こ、これは!神の如き至高の食材、バナナッ!!」
「これで、なんとかお願いできませんか?」

バナナと彼女の上目使いにすっかりやられてしまった(自称)神は、彼女の願いを叶えてあげることにしました。
そして、(自称)神は生徒会室から野郎共を引き連れて戻ってきました。
(自称)神は、男なんかに容赦はしません。

「ヂュゥゥウウウウウ!!」
と、人食いネズミのドガジャガス(以下、ドガジャガス)は鳴きました。
心なしか、(自称)神に怒っているように見えます。

「急に連れてこられたけど、一体どうしたの~?」
と、のんびりした口調で鎌倉大(以下、大ちゃん)が言いました。
大ちゃんは怒ってはいませんが、ここに連れてこられたことを戸惑っているようです。

「こ、今度は何に巻き込まれるの……」
と、照葉樹林春夏秋冬(以下、春夏秋冬)はぼやきました。
ハルマゲドンに巻き込まれて悩んでいるのに、また何か別のことに巻き込まれるのかと不安がっているようです。

「さぁ、部員を揃えてやったぞ!さぁ、我が胸に飛び込んで来いッ!!」

しかし、あれれ?フジは既にはいません。
部員が増えて大喜びのフジは、大ちゃんと春夏秋冬を連れて既に練習を再開して

いたのです。(自称)神、憐れ!

「おい、我を忘れるなッ!」
そんなことを叫んでいると、何やら影が……。

「ん?」
「ヂュゥゥウウウウウアアアアアアア!!!!!!! 」

無理やり連れてこられたドガジャガスが襲いかかってきました!
ネズミー拳法!これには(自称)神も敵いません!!

「バ、バカなッ。我は、神だぞぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

情けない叫び声をあげながら、(自称)神はお空のお星さまとなっていきましたとさ。

おしまい

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年12月15日 00:28