~(自称)神の日常~ 風楽祇凪の場合
~(自称)神の日常~
「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!
今日は、
生徒会室に行くことにしました。
するとそこには、風楽祇凪がいました。
彼女は以前まで無表情でしたが、ここ希望崎学園に来てからは少しずつ表情が変わってきました。ちなみに僕っ娘です。
僕っ娘の女の子も、なかなか良いと(自称)神は思っています。
「神だ、嫁に来いッ!」
いつも通り、プロポーズしてきた(自称)神!
ど直球!何も考えていないのでしょうか。
しかし、おやおや?なにやら悩み事がありそうです。
別に(自称)神のことが嫌いなわけではないと思います、多分……。
「どうしたというのだ?」
「あ、神さま。僕はこの学校に来てたくさんの仲間に出会って毎日とても楽しい日々を過ごしています。
でも、こんな幸せな毎日を僕なんかが送って良いのかとも思っているんです……。」
実は凪は幼い頃に母親に殺されかけたことがあったようです。
そんな体験があったせいか、今の日常が罪深いことなのではないか、と感じているようです。
「神さま、僕は本当にここにいても良い存在なのでしょうか?」
凪は思いつめたように(自称)神に尋ねました。
正直なところ、(自称)神は可愛ければオールオッケーなのですが、ここでそんな軽い回答をすると、威厳が無くなりそうなので言いませんでした。
あッ!アナタ今、元から威厳なんて無くね?と思いましたねッ!!
「ふむ、なるほど。つまるところ神から直接神託を受けたいということだな?
しかし、ただというわけにはいかん!」
ここでも、(自称)神は交換条件を持ちかけてきました。
悩みくらい、普通に聞いてあげれば良いのに……。
しかし、彼女は慌てません。どこからともなくバナナを取り出し(自称)神に献上しました。
「こ、これは!神の如き至高の食材、バナナッ!!」
「これで、なんとかお願いできませんか?」
バナナと彼女の上目使いにすっかりやられてしまった(自称)神は、彼女の話しをずっと聞いてあげ、所々アドバイスもしてあげました。
意外な一面もありますね!
彼女も、色々悩みがあったのでしょうね。
なんと、凪と(自称)神のお悩み相談会はなんと7時間にも及んだようです。
長い時間、悩みを聞き続けたおかげですっかり(自称)神も疲れてしまいました。
お決まりのセリフも言うことができなかったようです。
一方、凪は心に溜まっていたものを吐き出すことができたようで、背負っていたものが少しは軽くなったようでした。
めでたしめでたし。
おしまい
最終更新:2014年12月15日 00:29