~(自称)神の日常~ 鉄砲百合三毛猫の場合


~(自称)神の日常~

  • 鉄砲百合三毛猫の場合

「フハハハハハハハ、神だッ!」
希望崎学園へと降臨した(自称)神!

今日は屋上に行くことにしました。
そこには、鉄砲百合三毛猫がいました。
三毛猫はこの世界とは異なる世界である“大正時代”から来た探偵留学生です。
未来からやってきた者もいたが、異世界からきた者もいるのかと、(自称)神は思いました。
ちなみに、多次元世界のことについては(自称)神も無駄に知識があったので、特に驚くことはありませんでした。

「誰かと思えば、探偵ではないか。ここで、一体何をしているのだッ?」

今回も無駄にテンションの高い、(自称)神。
疲れますよね!

「あ、神さま、こんにちは。ちょっと考え事をしていました。」
「何、考え事だと!?気になるぞッ!良い、特別に許可しようではないか。
この神である我に、話してみよッ!」

三毛猫は、皇に仕える名門探偵団の新入団員であったが、生まれつき病弱でした。
さらに、同輩の者からは親の七光りと陰口を叩かれ、追われるようにこの世界にやってきていることを(自称)神に話しました。

「私の未熟さ故、仕方ないのですが、どうしたら成長することができるかと思案しておりました。」

謹厳実直であるが故に、三毛猫は深く悩んでいるようでした。

「ふむ、結論から言うと、どうでも良い。故にもう良い、飽きた。」

なんという言い草でしょう!?
自分で言わせておきながら、バッサリ切り捨てた(自称)神。
これは、相手も怒ります!

「なっ!?言わせたのはそっちじゃないですかッ!!」

そう言うと、三毛猫は鉄粉500kgを(自称)神に投げつけました。
それを、軽く受け止めると(自称)神は三毛猫に言いました。

病弱なことがそんなにダメなことなのかと。
親の七光りだって、良いではないかと。
大事なのは、自分の意志をしっかり持って歩んで行くことだと。
そうすれば、陰口など負け犬がワンワン吠えてるだけにしか聞こえなくなるということを、三毛猫に教えました。
珍しく、まともなことを言っている(自称)神。
今だけは、本当に神にみえるぞ!

「自分の意志をしっかり持つ、ですか。できるでしょうか?この私でも。」
「出来なければそれまでということよ。まぁ、しかしこの世界に来たのは幸運であったぞ!
なんせ、この神がいるからなッ!我を見習えば、いずれは我の次に偉い神になれるかもしれんぞッ!
最高神は我だがなッ!フハハハハ!」

こんな時でも、自己主張を忘れない(自称)神。
自ら台無しにするのは相変わらずですね!

「神さま、私に手伝わせて下さい。」
「手伝う?何を手伝うというのだ?」
「転生したという想い人。私が推理してみせます!」

さぁ、三毛猫は一体誰が転生者だと推理したのでしょうか!

続編は未定です。

おしまい

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最終更新:2014年12月15日 00:32