姦崎女々プロローグ


『前説』

ギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギ
ャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャ
ラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャ…………

アー、たりぃー。
おれだァ。お前ら元気してた?

誰だ、って? まぁしばらく出番なかったからなア。ヒヒヒ!
どーしても気になるって野郎はお友達に聞くか、
「紅蓮寺工藤」←これコピペしてググりゃわかるって。マジマジ。

でさあ、何で投稿キャラでもないおれが、わざわざ出てきたのかって話なんだけど。

まあ役割があるんだってよ。仕事だよ仕事。
聞いてくれよ~、クーちゃんコキ使われてんだよお。ヒヒヒヒ
あの野郎、おれン時だけ優勝逃しておきながらどのツラだぜ!

えーと、つまりだな。
この下から始まるSSには、ちょっと、いやかなり? 今回のキャンペーンに
ふさわしくねえ単語が出てきちまうらしい。
むせ返るようなジュブナイル臭! なんだろ? 今回はよ! よくねえよな!

だから、そういうアブないとこは、おれがリボルバー回しといてやる。
こんな感じだよ。

(例)
知ってるか? エイって【ギャラギャラ】が2本あんだって!
でも実際に使うのは左右どっちかの、きき【ギャラギャラ】だけなんだとよ!
今度水族館のSSでも書く時に使えそうだな!

な?
いやーコレで完全に安心安全だわ。大丈夫だわ。
これならもう青春が冒険しちゃって、ジュブナイルが……もう、止まらないの……ッ///
……ヒヒヒ。怒られっかな?

でもアレだろ、今回のメインGK。
「謎の声」さん? おれ達、トモダチだよなー?
まっ、そういうワケでよろしくたのむぜ。

姦崎女々プロローグ『或る触手の手記』


花を追い愛でるもの
水をやり尊ぶもの
潤い輝き増す花と
寄り添い景色をつくるもの

人を愛するもの



<出会い>

彼女が一族に迎えられたのは十年以上前の事になる。
私たちの住む【ギャラギャラ】が丘、街の中央部にある寺院の庭にヒトの赤子が捨て置かれていた。
むごい事をする人もいるものである。触手はヒトを捨てたりなどしない。積極的に構うものだ。

赤子は宗家の屋敷に連れていかれ、満場一致で姦崎家の養子とする事が決定し、
そこで「女々」という名が与えられた。名前が二文字になるのは一族でもあまり例がないが、
それだけ特例的であるという事なのだろう。まあ――すぐにあまり使われなくなる名なのだが。


<幼児期>

気がつけば彼女は「姫」と呼ばれていた。
それはもう現実のお姫さまもかくやという甘やかされっぷりであったように思う。
彼女の周りは常に十数体の触手が囲み、百を超える「手」がお菓子や玩具を持ってくる。

貢物がなければ【ギャラギャラ】にしか見えないような光景であった。
事実、「やべーぞ、【ギャラ】だ!!」などと冗談めかして叫ぶ者もいたものだ。

私たちがヒトの赤子に触れ合う機会など、まずないのである。
それは我々の知るヒトとは別種の生物だった。
「あー」「だー」などと言語の体をなさぬ声を発し、一挙手一投足が愛らしい。
姫が笑うと波及したように、その場全体が笑った。

誰もが驚き、そして骨抜きにされていた。いや、骨はないのだけれど。
姫は等しく、私たち全員の妹であった。一族にとって初めての経験であった。
(触手にも様々な趣味の者がいるが赤子をくすぐろうなどという者はいなかったし、
まして家族をくすぐろう等というのはヒトでも触手でも少数派だ)


<少女期>

「だー!」「えぃうー!」
今日も姫は何事か叫びながら街を歩く女性に跳びかかっている。他の触手がそうするように。
この街ではよくある事だ。触手とはヒトの女性をくすぐり倒す事を念頭に生まれてくる。
ここを歩く女性もそれは承知だ。強【ギャラ】というより和【ギャラ】と言うべきだろう。

「えぃう、えぃうー!」
正確な年齢はわからないが、姫もそろそろ八歳ほどには成ろうかという少女である。
体もよく動くし、元気なものだ。しかし、襲われている女性のほうがどこか不満げに見える。

物足りないのだ。姫はヒトをくすぐるのが苦手だった。ただ力まかせに指を押し付けている。
粗暴で繊細さのない挙動は野生児さながらといったところであった。

そもそも、姫はろくに喋れもしない。可愛らしい喚き声で何かを主張するくらいだ。
かのオオカミ少女よろしく人ならざるものに育てられたのだ。無理もないだろう――
そんな事を仲間達と流暢な日本語で会話していて、気がついた。

「「「いやいやいやいやおかしいよ!?」」」

【ギャラギャラ】が丘に激震が走った。
これだけ日本語を話す触々(ひとびと)が周囲にいながら、姫は言葉をほとんど覚えない。
彼女は紛れもなくヒトであるのに!
まさか……いや。認めなければならなかった。心中には誰もが同じ言葉を浮かべていた。そう。

この子、相当な、バカなのでは……?

オオカミ少女という事例に一族全体が化かされていたようであった。
姫が無教養なままでも暮らしていけるほどに、【ギャラギャラ】が丘はあまりにも平和すぎた。

<教育期>

あやふやな危機感をぼんやりと覚えた姦崎家は、一族で姫の教育係を編成する事を決定した。
そして私も実技担当、としてその一員に指名された。……正直、あまり乗り気ではなかった。
肺さえあれば溜息のひとつもついたであろう。

姫は触手ではない。ヒトだ。それも見目麗しい少女である。
女性をくすぐり倒す事を本懐とする触手に育て上げるという方針には抵抗があった。
私にはヒトの友人も多くいる(だから、ヒト特有の慣用句にも詳しい)。
彼らに相談すれば違う道もあるのではと考えた。しかし少し、遅かったようだ。

「【ギャラ】にぃは、ふぬけだから、やだ!」

日本語を覚えた姫が、私に言った言葉である。にぃ、というのは兄の事であろう。
やはり彼女にとって私たちは兄であった。そう、同じ種としての、兄だったのだ。

女性を襲わない生き方もあると諭そうとしたのは失敗だった。
結婚してすっかり【ギャラギャラ】しなくなった私は異端に見え、説得力もなかったろう。
「触手一族の一員」である彼女から見れば。


<思春期>

誰の目にも、彼女は悩んでいた。
十二歳を数える頃には、姫の身体は明らかすぎる程に女性のそれへと成長していた。
【ギャラギャ】など、既に【ギャラ】カップにも達する程である。
触手であれば、くすぐりたくてたまらなくなってしまうような肉体。

しかしそれが自分の身体となると困惑の種だ。
姫は鏡を前にしてしばし動かなくなる事があった。その心理は、想像できる。
あれは触手にとって他人であるべき肉体だ。アイデンティティに関わる問題。

私は姫を養子に迎える事ができないか、考えたりもした。
ヒトと触手の間に立つ者として、私の妻や娘とも良き家族になれる気がした。
だが彼女の悩みは、自らを完全に触手の側に置くからこそ生じる悩み。
姫は触手とヒトの中間など望んではいなかった。

私などより、よほど触手だ。



花を追い愛でるもの
水をやり尊ぶもの
潤い輝き増す花と
寄り添い景色をつくるもの

人を愛するもの


そういうものに、彼女はなりたいのだろう。
そう、愛でる側。愛す側だ。徹底的なまでに愛す。
人間が、女性が、大好きだから。触手とは本来そういうものだ。

これから姫がどういった道を選び、どのような未来を迎えるのかはわからない。
私が今想うのは、ひとつの願い。
どんな形でも構わない。ただ――幸せであれと。

腑抜けた、不出来な触手ではあるが。
彼女の「兄」のひとりとして、そのくらい祈らせてくれてもいいだろう。
そう思う。

文責:ツヲト・キリ・ルアピ

『後説』

ア? ああああーーーー。おおおう。
なあ聞いてくれよ。なあ。
なあ、「二つ名ダンゲロスR」って覚えてるか? そっちの時間で8月くれえの。

おれな、そこにプレイヤーとして参加したんよ。命名パートだけな。
そりゃープレイヤー参加くれえ出来るよ。何てったっておれだもんよ! ヒヒヒ!
この『第四超越者(フィクション・ファンクション)の紅蓮寺工藤』様がよ、
一生懸命考えて応募したよ。鼻クソほじりながらだけど。

そしたらよー! 一個だけ意外といい点数ついたんだよなー!
お題「漢字を使わない名前」! 『ツヲト・キリ・ルアピ』!!
全審査員から4点の評価! ヒヒヒ、やったぜ!

いやーこいつは実に中二で素晴らしい名前ができたぜ。
だから、コイツにペンネームとしてくれてやる事にした。
名前自体キャンペーンで出せないなんてカワイソウだからなア。

いいか? これはマジでいい名前なんだ。だから絶対に……勘繰ったりしちゃあいけないぜ?

良い子は紅蓮寺おねーさんと約束だア。ヒヒ、ヒヒヒ。
もし破ったら……破ったらアア……?
ヒヒヒヒ、ヒヒヒヒヒ!
ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!

ギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギ
ャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャ
ラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャ…………

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最終更新:2014年12月06日 21:52