マッチョ・ザ・スミス
■キャラクター名:マッチョ・ザ・スミス
■読み方:マッチョ・ザ・スミス
■性別:男性
特殊能力『愚連隊俺一人(ワンマンアーミー)』
敵に近づけば近づくほど強くなる能力。
殴り合えるほどの距離まで近づけば、
ジャブ一つで肉体を爆散させるほどの攻撃力
至近距離からマグナム銃で撃たれても傷一つつかない防御力
仮に傷が付いたとしても即死でない限り瞬き一つほどの時間で戻る再生力
などなど、まさに無敵と言って過言でない程の強化を得る。
ただしその無敵は近接した敵に対してのみ有効なので、仮に戦闘中に地震が起き、建物の崩落に巻き込まれたりしたらあっさりと死ぬ。
対人・近接戦闘に極端に特化した能力である。
設定
身長188センチ 体重110キロ 42歳 傭兵
肌の赤黒いメキシコ系アメリカ人。黒いウェーブ気味の長髪。
黒系の無地のTシャツにカーゴパンツ、作業用のワークブーツをよく身につけている。
全盛期はギリシャ彫刻を彷彿とさせるような美しい筋肉を誇っていたが、
加齢とともに多少脂肪がついてしまった。現在はベテランプロレスラーのような肉体。
全盛期のスミスは向かうところ敵なし。
どんな相手であろうと真正面から打ち砕いてきた。
様々な輝かしい功績を持つが、特に有名なのは15年ほど前に開催された魔人暗黒闘技祭での活躍である。
上位生命体によって開かれたその宴は、【どんな願いでも叶える】という優勝賞品が用意されていた。
スミスは某大国から「悪しき者に願いを渡らないようにしてくれ」という依頼を受け参戦。
圧倒的な強さを見せて優勝を果たした。
死んだ妻を蘇らせたい殺し屋を殴り飛ばした。
世界を手中に収めたい独裁国家の刺客を蹴り倒した。
莫大な利権を求めるマフィアの若旦那を打ちのめした。
教えとやらを世界中に広めたい宗教団体の用心棒を叩き潰した。
ありとあらゆる願い、ありとあらゆる野望を踏みにじり、木っ端みじんにし、大国からの莫大な報酬を手に入れた。
スミスの名声は世界中に広がった。
スミスは世界最強の近接戦闘魔人と恐れられ、その名を轟かせた。
そうして…スミスは有名になりすぎた。
スミスの能力は世界中の勢力が知ることとなった。
確かにスミスは近接戦ならば世界最強だ。しかし能力がばれてしまえばいくらでも対処方法はある。
狙撃で死ぬ。
落とし穴で死ぬ。
ワイヤートラップで死ぬ。
時限爆弾で死ぬ。
毒ガス室で死ぬ。
火災で死ぬ。
たかが金のために妻の蘇生を阻まれた殺し屋は
愚かなる野望を阻止された独裁国家は
メンツをつぶされたマフィアは
教えを拒否された宗教団体は
スミスを恨み、憎んだ。
以来スミスは常に襲撃を受ける身となった。
食事に毒を盛られ、遠距離から狙撃をされ、宅配物には爆弾。
利用した列車は脱線をし、訪れた店は燃えた。
元来の身体能力、傭兵としての勘の良さでなんとか逃げ続けてはいるが、人目を避ける裏路地の日々を余儀なくされている。
最近は伸び放題の髪で顔を隠し、ただただ酒をあおりながら町から町へと放浪している。
それでもスミスは諦めていない。
元の日常に戻る日を。
それでもスミスは信じている。
いつかまたあのような大会が開かれると。
それでもスミスは熱望している。
「世界中の人よ!俺の能力のことを忘れろ!!」
と願いを叫ぶ日を。
「俺は…俺は最強なんだ…機会さえあれば…もう一度チャンスが来れば…楽勝さ…そうに決まっている…」
最強の自負と、暗い妄念に包まれし最強の魔人、マッチョ・ザ・スミス。
仮に大会が開かれたとするならば、この化け物はひたすらに暴れ尽くすであろう。
開かれたとするならば、の話である。
スミスは今日も酒瓶を裏路地に叩きつけている。
最終更新:2021年02月11日 08:49