黒沢ファキナ
■キャラクター名:黒沢ファキナ
■読み方:くろさわふぁきな
■性別:男性
特殊能力『人生で最も無駄な時間(リアルドリームワークス)』
対象を実写映画化する能力。
この能力には撮影、編集、公開の3つの段階が存在する。
*撮影(アクション)
手で触れた任意の場所に刻まれるマークから対象を捉え、記録する「レンズ」と指で作る四角い画角から強烈な光を照射する「フラッシュ」を使える。
「レンズ」により短くて20分、長くて計300分以上の画を撮って『編集』へ移行する。
*編集(カット)
能力者の精神の内側にある編集室で撮り終えた映像を編集する。
編集室は能力者にとって最も都合の良い編集環境であるため他の作業と(例えば戦闘など)同時進行可能。
目的とする本編時間に比例して5〜60分程度時間がかかる。
この間も『撮影』は可能。
*公開(ジ・エンド)
『撮影』と『編集』を経て辿り着く能力の最終段階。
対象を映画館のような精神世界へ誘い、完成した映画を上映する。
射程範囲は大体映画館の劇場一個分くらい。
映画で描かれているのは実在の人物達による実際に起きた出来事であるにもかかわらず、とてつもない違和感を感じさせる。
「レンズ」によって観測されたあらゆる事象が『編集』の中で異なる世界のフィルターを通し、似て非なる別モノに変換されるためである。
具体的に言うと、
主人公の台詞が酷く棒読みで設定も見た目も微妙に違うし、動きがカタく見える。展開がとにかく早い。必要な説明や重要な人物の活躍が省かれまくっているし(なんなら居ないことにされている)逆に本来ならば出ていない人物が不自然にプッシュされている。本当はコイツ強いのに…って人物が何故かあっさり倒されたことになっている。一部の人物はあろうことか名前や性別すら変わっている。あとなんかヒロインの演技が鼻につく。
(音楽とかは結構頑張ってる)
…などといった視界に広がる混沌とした世界から目を逸らすことが出来ず、見届けるしかない。
スクリーンが暗黒に染まる時、対象の精神は闇に飲まれ、短編であれば一時的発狂、長編であれば確実に死に至る。
設定
映画監督であり暗殺者。
かつて映画関係者に父を殺害された折に魔人へと覚醒。
以降は私的な理由で実写映画関係者を中心に殺しを繰り返すが、日本政府から半ば脅しとも取れる形でスカウトされ暗殺者となる。
暗殺者としては素人も良いところだが、能力が暗殺向けであり、痕跡もほぼ残らないため死亡するまでただの一度も失敗は無かった。
希望崎学園の番長を殺害するために送り込まれ、用務員として潜伏していたが、僅かな痕跡から正体を暴かれ殺害された。
〈黒沢ヴァキュラ〉
ファキナの亡き父。息子と同じく映画監督。
さる漫画作品の実写映画化企画に断固として反対していたために映画関係者が雇った殺し屋に殺害される。
〈黒沢アキラ〉
ファキナの弟。やっぱり映画監督。
撮った映像作品がどれもこれも『渋カッコすぎる』、『頭が良すぎる』と揶揄されダンゲロス世界ではあまり評価されなかった。
なんやかんや異世界に転生し、そっちではちゃんと評価されてます。
〈実写化〉
著名な漫画や小説などを実写映像によって描く作品のことであり、活字や絵でしか表現されることのなかったその世界観や登場人物達にリアルな命が吹き込まれる。
しかし、日本における漫画の実写映画化に於いて特に言える事ではあるが、作品の出来としてはおろか興行として失敗するケースが多い。
登場人物の解釈と演じている俳優のイメージとの闘い。
実写映像化には無理のある原作描写。
尺の都合によるストーリーの改編。
低予算を起因としたお粗末演出。
こういった理由よって原作からかけ離れた作品となる事が常であり、原作からのファンはたいてい楽しむことが困難である。
さらには映画単体として見ても駄作と評される仕上がりになることもあり、原作未読者にすら苦痛を強いる作品となることも少なくない。
対処として
『原作とは別物として見る』
『低クオリティ前提で見る』
『原作未読者を原作へ誘導するための作品なので良し悪し云々ではなく宣伝として意義があると割り切って見る』
『見ない』
などがある。
⭐︎こんな戦闘スタイル
暗殺の場合はゆっくり時間をかけて対象を記録し、長編の『公開』で確実に殺す。
正面戦闘では魔人の身体能力、「レンズ」と「フラッシュ」の視覚的有利を活かして時間を稼ぎ、短編の『公開』で敵を無力化し確実な一撃を叩き込む。
⭐︎こんな台詞で殺したい
「発狂まで名演とは恐れ入るね。君はなかなかの〈アクター〉だったよ!」
⭐︎こんな台詞で殺されたい
「関係者の不祥事で公開中止…まァよくある話だな」
最終更新:2021年02月21日 20:45