羽釜締 守
■キャラクター名:羽釜締 守
■読み方:ばかまじめ まもる
■性別:男性
特殊能力『非常識』
常時発動している他者依存による因果律改変能力
自身が対象となるあらゆる結果を他人の予想や認識と逆の結果にする
設定
かつては何事もコツコツ頑張り、勉強も運動も人並み以上にこなし、率先して周りを引っ張る様な優等生を絵に描いた様な性格の青年で、家族や友人、恋人にも恵まれ、世界をより良くしたいと言う夢を持っていたが、ある日、突如として魔人が世界に現れた事でその全てを失い、自身が信じていた価値観を壊した魔人とその存在を許した世界を否定した事で魔人となった。
魔人となってからは、自身の能力のせいで普通に生活しようと高確率で死亡するので、定期的に奇行じみた事をするようにしている。
なお、死んでもその場で復活したり、復活したと思ったら再度死亡したり、時にはそのまま異世界に召喚されたり転生したりするので、本人の意思とは関係無く様々な世界を渡り歩かされたりしている。
まともな人生を送れなくなったので、口調は人生に疲れたおっさんの様になり、「普通」が口癖になっているが、性格の根本は今も変わっていない。
戦闘力は一言で言えば『強いものには強く弱いものには弱い』
殺意の塊の様な魔人能力者や転校生には無双出来るが、一般人の様な弱者には一方的にぼこぼこにされる。
プロローグ
彼は信じていた
自分に出来ることを頑張れば、例え上手くいかずとも必ずより良い世界が作れると
だから彼は努力をした
自分に出来ることを後悔の無いよう出来るように努力した
そんな自分を両親や弟妹だけでなく
学友達や先生達も自分の努力を認めて応援してくれた
それだけでどこまでと頑張れる気がした
幼馴染みが自分を好きだと言ってくれた
突然すぎて夢かと思った
答えはずっと前から決まっていた
彼の人生は喜びと希望に満ちていた
この幸せはいつまでも続くものだと思っていた
だが、終わりは突然やってきた
1999年7月
空から恐怖の大王を名乗る存在が現れた
そしてその存在は、人を魔人に変え始めた
魔人となった者達は、人知を超えた力と共に己の欲望のままに行動した
壊せるモノは壊され、奪えるモノは奪われ、殺せるモノは殺された
たった1日で彼の世界は変わってしまった
家族も、友達も、愛する人も、全て失った
「ふざけるな…」
今まで口にした事がない言葉が、自然と溢れる
「ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!」
感情のまま、その言葉を繰り返した
全てを奪った理不尽に、それを許した世界に対して何度も何度も叫んだ
「返せよ!俺の大事なもの!全部返せ!」
だが、変わってしまった世界は戻らない
どんなに叫んでも、どんなに願っても、目の前の景色は変わらない
「俺は認めない!お前達を!魔人なんか絶対に!お前達がいる世界なんか-」
「絶対に許さない!」
恐怖の大王は、魔人の居なかった世界に、魔人と言うルールを追加する存在であった
故に彼は、世界そのものを強く否定すると言う思いによって、皮肉にも彼自身が否定した魔人となる為の条件を満たしてしまった
こうして羽釜締 守は、本人の意思とは関係無く、魔人としての第2の人生を歩む事となったのである
なお、その人生が今以上に滅茶苦茶なものになるのだが、それを彼が知るのはもう少し先の話である
最終更新:2021年02月20日 21:54