リノアは、ぼんやりと海を眺めていた。
「
スコール……」
唇から切なげな呟きがこぼれる。
くじけちゃダメだ。最後まで諦めるな。
きっと、彼ならそう言うだろう。
だけど……自分は、多分耐えられない。
殺されるかもしれないという恐怖よりも、大切な人を失うことへの恐怖に、耐えきれない。
「スコール……」
思い返せば、彼には迷惑ばっかりかけてきた。
だから、会って一言謝りたい。
そして……最後に、わがままを、1つだけ。
「………」
リノアは、ゆっくりと立ちあがり、ふくろと中に入っていたロッドを手にとって、歩き出した。
【リノア 所持品:
妖精のロッド
基本行動方針:スコールに会う】
【現在位置:レーべ北西の茂み地帯】
最終更新:2011年07月17日 17:31