恋人を探し、島の東へと歩いてきた
リノアは、凄惨な光景を幾度も目にしていた。
海岸の三人分の死体。よほど迅速に殺戮が行われたのか、そのうち2つには抵抗の痕跡さえ残っていなかった。
森の中、頭を叩き割られた女僧侶。……その手元に落ちていたバッグは、今、彼女が持っている。
そして今……たった今行われた戦いの痕跡。炭化しかけた下半身と、生命力を使いきったらしい男の躯。
それらはリノアの精神を、着実に追い詰めていた。
彼女が正気でいられるのは、知人がまだ一人も死んでいない事実と、敵に会わずにいられたこと。
そして何より、島のどこかにいる
スコールの存在が、彼女の心を強く、強く繋ぎとめていた。
「
スコール……きっと、会えるよね」
リノアは杖を地面につきつけ、集中した。
この場所に残留していた魔法の力が、彼女へと集まる。
スコールに会うまでは、死ねない。ドローを終えた彼女は心の中でそう誓い、
旅の扉をくぐった。
【リノア 所持品:
妖精のロッド 月の扇(
シェリンダからルート) ドロー:アルテマ×1
基本行動方針:スコールに会う】
【現在位置:新フィールドへ】
最終更新:2011年07月17日 17:31