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0101002/攻勢戦略論 - (2005/08/26 (金) 18:23:53) のソース
「攻勢戦略論」 これは赤向けに書いた代物なので、赤を意識した作戦戦略を書いてある。 青・黄でも参考にならん事はないが、最終的に赤が勝つロジックで書かれているので青黄用に流用するのは難しい。 目次 #contents **前書き さて、双方が特に工夫を用いず、集団でまとって行動したと仮定した場合。 行われる戦闘の十中八九は相撲の様なガチンコ力押しである。 この状況下では「兵力=戦力(※)」である。 ※兵力=兵隊の数 ※戦力=多数の要素を含む総合的な戦闘能力 この様な戦闘形態は戦争の基本的な形態であって一般的にも広く理解されている。 中には現代の戦争も戦車・歩兵が正面がらガチンコやりながら空から爆弾が降ってくるなんて思っている方も居るだろう。 本項では現代における作戦戦略を素人にも分かり易く以下に記す。 **目的と目標の違い さて、いきなりだが戦争においては必ずしも敵戦力を撃破する必要は無い。 「何をいきなり」と思われる方も居るかもしれないが、聞いて頂きたい。 目的と目標の違いと名打ったが、 目的は「達成したい事」 目標は「目的を達成するのに必要な事」 を指す。 (酒屋で酒が欲しい(目的)なら、金払って買う(目標)か、万引き(目標)すれば良い。) 要するに目的の達成(勝利)できるなら、その過程である目標は何でも良い。 昔々ならば目的は「勝利」目標は「敵戦力の全滅」である。 これは「決戦主義」と呼ばれるモノで日本人はこれを好む傾向がある。 敵とガチンコやりつつ秘密兵器(最強魔法でも聖剣でも核兵器でも何でも良い)で一発大逆転と言うやつである。 DRで言うならば廃人だろうか? これは「敵より味方の戦力の方が優勢」と言う前提条件では手堅く、確実な方法である。 よっぽどドジ踏まない限り勝てるだろう。(悪い例:初期の青軍) しかし、戦力的にこちらが劣勢で、初期の青みたく敵がドジを踏まない場合はどうすれば良いだろう? **戦力的劣勢下での勝利 小説ならば「突然、謎の援軍が現れて勝利」とか「奇襲攻撃で敵軍総崩れ」なんてのもありだが、DRでそれを期待するのは運営様が赤大好きな場合のみだろう。 (JANKMETALなるスクエア/エニックスのネトゲでは、これが実際に成立したが) リアルの戦争ではどうだったのだろうか? 実のところ戦争で逆転された例は、ほとんど上に書いた 「敵がドジして、そこにつけこんで一発大逆転」 「兵力を隠せそうな地形に隠れて、後ろから奇襲攻撃」 なんてモノがほとんど99%ぐらいを占めている。 上を期待するのは消極的であるし、下はDRで実行するのは難しい。 (やるならテントの中にでも隠すべきか?) まぁ成功しても一発キリだろう。 指揮官は満足だろうが、翌日からの局地戦にも同様の手段で勝利するのは難しい。 (奇襲は一回使うと二回目以降失敗する確率が急激上昇する性質がある) これに関しては別項「奇襲の有用性」にて記す。 上に99%と書いてあるが、残り1%は何なのか? これは「新戦術」を用いた勝利である。 **機動戦術と追いかけっこ 史実の新戦術の歴史をグダグダ書くのは無駄なので大部分省く。 (知りたい人はファランクスだのカルタゴ/ハンニバルだのでググれば良い) ここで例に挙げるのはDRで使えそうで、比較的新しく迷彩服着て喜んでる人達が目をキラキラさせる第二次世界大戦の「ドイツ」である。 (筆者はカルタゴ軍からドイツ軍まで大好きだが、軍服を着る趣味は無い。) さて、この「ドイツ」だが当時の状況を極々基本的なところだけ記そう。 ①敵はフランスでドイツ・フランス間には「マジノ線」と呼ばれる長くて強固な要塞があった。 ②兵器の性能や兵力で見る限りイギリス軍と連合していたフランスが優勢。 細かいところでは別の勝因があるが、基本的に彼らは①と②の問題を、 「敵を無視して横を通って、あとは突っ走る。」 と言う単純で大胆な方法で解決した。 これを行うとどうなるのか? 敵は慌てて自分たちの拠点を守ろうとUターンしてこちらの侵攻した部隊を「追ってくる」のである。 (現実では色々あって降伏した部隊が多いが、ネトゲじゃ関係無いので省く) で、どうなるのか? 「敵側の陣地のみで戦闘が行われる」と言うとても嬉しい状況になる。 一部少数が味方陣地攻めてくるだろうが、相対的に敵陣地での戦闘にウェイトが移るのは変わりない。 もし敵が陣地を放棄してノーガードで殴りあいをしてくれるなら、Lvの低いプレイヤーが多くWPの稼ぎ易い赤軍の方が有利である。 しかし、兵力的に劣勢な赤軍が敵陣地で押し切れるのだろうか? まぁ押し負ける事もあるだろうが、押し勝つ確率もあると言う事である。 では、押し返された場合どうすれば良いのか? ここで青軍への過去の奇襲とWGが活きてくる。 **奇襲の有用性 赤軍の2005/08/19に行われたWGからの奇襲攻撃を覚えているだろうか? 概略のみ記すと 1:開幕同時にレナス外部ポタに集結していた赤部隊がWGに進出 2:赤石の防衛を考えず、青軍に総突撃 3:平原の青石3箇所を破壊した後、黄色へ青方面から総突撃 4:南向きに展開していた黄軍を放置して北西方向から侵攻した赤が黄石破壊 5:そのまま返す刀で残った青上石を破壊 6:最終的に50:50:50になって本陣裏封鎖戦で粘って赤のWP勝利 いやはや、教本にしたくなるほど絵に描いた様な先制奇襲と迂回攻撃である。 指揮官様(名前は記さないが)は、いくら賛美されても良いだろう。 敵が見てるのかもしれないのに、こんなに堂々書いてしまって良いのか? と思う方もおられるだろうが以下をお聞き頂きたい。 この奇襲の流れに関しては青側もしっかり把握していたらしく、翌日にはWGへ制圧部隊を送って先制奇襲を実行不可にしてきた。 ここまでは「戦力的劣勢下での勝利」の末辺りに書いた 「奇襲は一回使うと二回目以降失敗する確率が急激に上昇する性質がある」 の通りだろう。 しかし、改めてよく考えて頂きたい。 この奇襲攻撃により赤は、翌日の青の兵力を「何もしないで」15~30程WGに拘束できるのだ。 青は奇襲の恐れがある限り、WGの兵力はどける事ができない。 (主力の侵攻を防ぐには、一定数以上の封鎖部隊が不可欠だからだ) これは赤の作戦戦略を考える上で極めて有利である。 元々奇襲する原因となった「兵力的劣勢」が奇襲攻撃の「心理的な圧迫」で部分的に軽減されたのだ。 しかも、青が油断してWGや石防衛に十分な戦力を置かなくなった頃に「忘れた頃の奇襲攻撃」を加えれば我々はまた勝ち星を得られる。 赤が押し返された時も、青はWGへの警戒を怠る事はできない。 これにより、 赤陣地に侵攻する青の戦力=青の全戦力-WG封鎖部隊-石防衛部隊(対黄軍) となる訳だ。 これにより、青がどっちに動いても赤が有利になると言う赤の得にしかならない状況が得られた訳である。 尚、この奇襲攻撃を一定数繰り返せば黄軍も青方面への兵力を増強せねばならない状況に持ち込む事ができる。 (赤軍ばかり攻めていると青軍方面から赤の迂回部隊が奇襲してくる為) これを「迂回機動」と組み合わせれば作戦戦略のバリエーションは数え切れない程多くなる。 追記しておくならば、青黄はヘゲモニアを使って同様の状況を作る事が可能である。