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第03話「悲惨に散る花びら…」

School Fairy-スクールフェアリー 第03話「悲惨に散る花びら…」


羽黒学院 3組


「潤くん、お弁当作ってきたんだけど…一緒に食べない?」

私は潤くんにお弁当を差し出す。


「え?いいのか?」

潤くんは驚きながら、私のお弁当を受け取る。


「うん!一緒に食べよ?」


「あぁ。そうだな」

そう言って、私たちは屋上に向かった。



「潤……くん……」

歩いていった2人を1人寂しく見つめる女の子が居た。

名前は薦田楓。同じ3組で、フェアリスト。


「あら?薦田さんじゃない」

同じクラスの瞳舞秋菜が楓に話をかける。


「ひ、瞳舞さん…」

楓は後退りをする。


「どうしたの?あぁ…そっか、私のサイコメトリーが怖いのね」

そう言うと、秋菜は人差し指で楓の胸を指す。

そして、秋菜は目を閉じる。


「貴女の心に入ります…」

秋菜がそう言うと、楓は悲鳴を上げる。


「いやぁぁあ…」


「そっか…潤くんが…別の女と…いい情報をありがとう」

秋菜はそう言うと、教室を出る。


「ま、待ってください…」

楓は秋菜の腕を掴む。


「何?」


「何処に行くんですか…」

楓がそう言うと、秋菜は楓を馬鹿にしたように笑い、言った。


「決まってるでしょ。潤くんの所よ…」

そう言うと、秋菜は屋上に走って行った。


「ちょっと、楓ぇ!」

服の中からフェアリーが出てきて、楓の頭を叩く。


「い、痛いよ…フラン…」

楓は頭を抑えながら言う。


「痛いじゃないでしょ…あんた、あの女にいつも負けっぱなしでいいの!?一発ガツンとやってやりなさいよ!私の力ならあんなの訳ないんだからさッ!」

フランがそう言うと、楓はフランを掴んで、服の中に閉じ込めた。


「ちょ、ちょっと!楓…私は貴女のパートナーなのよ!?どうして、私と融合をしたがらないの…!?」


「無駄な…争いは…したくない…」

楓はそう言うと、自分の席に座る。

そして、お弁当を開ける。


すると、2人の女が現れ、楓のお弁当をひっくり返した。


「矢澤…さん…高見さん…


「あらー…ごめんなさいね、こ・も・り・さん」


「こ、薦田です…」


「あら?そうだったかしらー」

2人の女は笑いながらそう言うと、ゴミを捨てていく。


「アンタたちー!!」

それに怒ったフランが無理矢理、楓の服の中から出てきて、花を飛ばす。


「ちょ、ちょっと!何よ…アンタ!」


「私は楓のパートナー!フランよッ!」

そう言うと、フランは緑の玉に変わり、楓の口の中に入ろうとする。

しかし、楓はそれを嫌がり、弾く。


「ちょ、ちょっと!楓、何でよ!悔しくないの!?」


「いいの…いいから、フランは大人しくしてて!!」

楓が叫ぶと、2人の女が冷たい視線を楓に向けて言った。


「じ、自分のフェアリーくらいちゃんと仕付けときなさいよ」


「そ、そうよ」

そう言って2人の女は教室を出て行った。


「もうついていけない!楓、アンタおかしいよ!」


「おかしくてもいいよ…」

楓はそう言うと、教室を出る。


「ちょっと…何処に行くの?」


「何処でもいいで―」

楓がそう言いかけた時、楓に憐霞がぶつかり、楓は尻餅をつく。


「ご、ゴメン!えっと…楓…ちゃん、だよね?」

憐霞は必死に謝り、手を差し出す。


「憐霞…くん?」

楓は憐霞の手を掴んで、起き上がる。


「本当にゴメン!」


「別にいいよ…」


「ちょっと、大丈夫ー?」

教室から、フランが飛んできて、楓に近づく。


「ふ、ふ…フラン!」

憐霞の肩に乗っていたボルドが動揺する。


「ぼ、ボルド…」


「フラン?知ってるの?」

楓が聞くと、フランが頷く。

すると、ボルドは憐霞の肩から飛び、フランに抱きつこうとする。

しかし、フランはボルドを弾く。


「な、何でだよ…フラン!」


「言ったでしょ!アンタみたいにチャラチャラした奴は嫌いだって!」

フランがそう言うと、ボルドは涙を流し、憐霞の服の中に隠れてしまう。


「ね、ねぇ…フラン…言いすぎじゃ…」


「アイツにはこれくらい言わないとダメなのよ」

フランがそう言うと、憐霞はフランに近づく。


「何があったか知らないけど、ボルドが迷惑かけたならゴメン。俺からも謝るから許してあげてくれないか…?」


「え…し、仕方ないわね…変な事しないで、普通にするなら許してあげるわ…」


「ほ、本当か!?」

ボルドが憐霞の服の中から飛び出し、喜ぶ。


「そ、そうだ…楓ちゃん、潤知らない?」


「え?じゅ、じゅ…潤くん?」

楓はかなり動揺する。


「ほら、知ってるでしょ…」

フランが小さい声で楓に言う。


「え、えっと…屋上…かな?」


「ほんと?ありがと!じゃあ、またね」

そう言って憐霞は屋上に向かって走っていく。


「フラン…さっきはゴメン…」

楓は小声で言う。


「…はぁ。別にいいわよ」


「でも、やっぱり私は融合はあまりしたくない…」

楓は申し訳なさそうに言う。


「それも楓の自由だけど…アンタ、優しすぎるのよ…戦いが嫌いなのはわかるけど…それじゃ、一生寂しい想いのままだよ?」

フランがそう言うと、楓は黙って窓から空を見る。



―屋上


「…なんで、潤くんがいないの…」

秋菜が来たときには既に、美月と潤は居なく、そこに憐霞が現れる。


「あれ?おかしいなぁ…」


「貴方は…?」

秋菜が憐霞を見る。


「あ、秋菜ちゃんだよね…?」


「貴方は…蒼夢憐霞…どうしてここに?」

秋菜がそう言うと、憐霞は笑顔で言った。


「楓ちゃんに聞いて、ここに潤がいるって…」


「ふーん…そっか…」

秋菜はニヤリと笑い、屋上を出て行く。


「もう教室に帰っちゃったのか」

憐霞も屋上を出て、教室に戻る。



―羽黒学院 3組


「あ、憐霞くん。何処行ってたの?」

玲奈が憐霞に近づき言った。


「え?」


「美月と潤くんも探してたんだよ」

玲奈がそう言うと、美月と潤も近寄ってくる。


「ゴメンゴメン、俺も探してたんだけど…」



その後、4人は午後の授業を終え、一緒に帰った。


―続く―

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最終更新:2010年02月06日 17:53
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