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第04話「フェアリーワールド♪」

School Fairy-スクールフェアリー 第04話「フェアリーワールド♪」




「全く、王様も迷惑な方です」

セルシーがそう言う。

現在、セルシーとソーンとボルドが水飲み場の下のスペースに集まって会議を開いている。


「フェアリーワールドに一旦戻って来いってなぁ…」

ソーンもため息をついて言う。


「まぁまぁ!いいじゃねーか!たまには故郷の空気を吸うのも大切だぜ!」

ボルドがいつも以上に元気良く言う。


「あんた…丸で別人ね」


「普通だぜ」

ボルドが笑いながら言う。


「まぁ、仕方ない…とりあえず行くか」

そう言ってソーンは目を瞑る。

それに続いてセルシーとボルドも目を瞑る。



「全く、何処行ったの?セルシーは!」


「お、おい!美月ちゃん、潤、水飲み場の下」

憐霞が水飲み場の下に居るセルシーとソーンとボルドに気づき、皆を呼ぶ。

そして、美月はセルシーを、潤はソーンを、憐霞はボルドを掴む。


「へっ?」

セルシーが気の抜けた声を出すと、3人と3体は姿を消してしまう。



―フェアリーワールド


「人間の臭いがします……」

剣を持ったフェアリーが王様に告げる。


「シュラ、いけません…」

王妃がシュラの頭を撫でる。


「ソーンが…人間を連れてきた…」

シュラはそう言うと、奥の部屋に入っていった。




「こ、ここは…?」

美月、潤、憐霞の3人はセルシー達と同じ大きさになっていた。


「な、何でこんなにセルシー達が大きいの!?」

美月は驚く。


「違うですの…美月達が小さくなってんです」

セルシーが呆れながら言う。


「ここは、俺たちの故郷のフェアリーワールドだよ」

ボルドはそう言って空を飛ぶ。


「やっぱ、地球よりも空気が美味しい」

ボルドが嬉しそうに飛び回る。


「確かに、地球は空気が汚れてるからな…」

潤も納得する。


「ん…?あれは…」

憐霞が一体のフェアリーに気づく。フランである。


「フランちゃん」


「えっと…憐霞さんでしたか…?」

フランが憐霞に気づくと、近寄ってくる。


「憐霞くん?知り合い?」


「あぁ、同じクラスの楓ちゃんのフェアリーだよ」


「楓ちゃんって…あの暗い子…」


「暗くないですわ!楓は暗くなんかない!あなた達が…楓をそうさせてるのよ!」

フランは顔を真っ赤にして言う。


「フ、フラン…」

ボルドが驚きながらフランに近づく。


「俺はお前の味方だからな…」


「うるさい!」

フランは近づいてきたボルドを吹っ飛ばし、何処かへ行ってしまった。


「い、いってー…」


「だ、大丈夫か?ボルド…」

憐霞がボルドを見に行く。


「ははぁーん…。そうですかぁ…」

セルシーが何かを納得し、思いつく。


「ボルドはあのフランってフェアリーに恋をしてる…。つまり、この恋をどうにかしてしまえば、アイツの暴走は永久に無くなるに決まってるですの」

セルシーはそう言うと、フランを探しに行った。


「あー…セルシー行っちゃった…どうする?潤くん」

残ったのは私と潤くんとソーンだけになってしまった。


「とりあえず、俺たちは父さんに呼ばれたんだ。お前たちも付いて来い」

ソーンはそう言って飛んで城へと向かう。


「ちょ、ちょっと!ソーンだけ飛ぶなんてずるいよー」


「そうだぞ、ソーン。俺たちは―」

潤がそう言うと、ソーンは呆れた顔をして言った。


「ここに来たって事はフェアリーになったも同然。背中に妖精の羽が生えてるから飛べるぞ」

ソーンはそう言うと、再び城に向かって飛び出す。


「ほんとだ」

私と潤も背中の羽を確認して、飛び、ソーンに付いて行く。


―フェアリーの城


「ここが、俺の家…。潤には言ったけど、俺はフェアリーの王子」

ソーンがそう言うと、私は凄く驚いた。


「うっそー!そ、ソーンが…王子!?アハハハ!!」

私は思いっきり笑って、笑い死にそうになる。


「お前…人間界に戻ったらぶっ殺すぞ…」


「ご、ゴメン!で、でも…ソーンが王子って、可愛くて…」

私がそう言うと、ソーンは顔を赤くする。


「お、俺だって…嫌なんだよ、王子なんて…」

その時、一体のフェアリーが走ってきてソーンを吹っ飛ばす。


「何だ!」

潤くんはそう言ってフェアリーを睨む。


「あぁ、アイツ、王子になる気がないなら…俺が代わりになってやろうと思ってな」


「貴方は…?」


「俺はウェムディオン…最強のフェアリーだ!!」

そう言って、ウェムディオンは地面を思いっきり踏む。

すると、そこにヒビが入り、小さな地震が起こる。


「俺が軽く踏めばこんなもんさ!」

ウェムディオンはそう言うと、笑いながら城に入っていく。


「ソーン!大丈夫か!?」

潤はソーンを抱き上げる。


「ふ、不覚だ……俺がこんな無様な姿になるとはな…」


「何か、あのフェアリー…嫌い」

私はそう言って、ウェムディオンが入っていった場所を睨む。


「まぁ、人間にも嫌な性格の奴がいるのと同じように、フェアリーにもいるんだよ…」

ソーンはそう言うと、城へ入っていった。



―フェアリーワールド 城


「父さん」

ソーンがお父さんに近寄る。


「おぉ、よく来たな。ソーン…」


「で、何でフェアリーを全体集めたんだ?」

ソーンがそう言うと、お父さんは浮かない顔して、言った。


「それより…何故、人間がフェアリーワールドに…?」


「すいません…。ちょっとした事故で…」

潤くんが謝る。


「まぁよい…実はな、人間界にフェアリーポッドってのが出回っているんだ」


「フェアリーポッド?」

私は頭に?を浮かべる。


「フェアリーを捕獲して、その力を吸収した機械らしい…」


「そんな…酷い…」


「一体誰がそんな事を…」

私と潤くんは凄く、複雑で、申し訳ない気持ちになった。

その時、奥の部屋から、女のフェアリーが出てきた。


「だから人間は嫌いなんだ!」


「あ、姉貴…!」

ソーンが驚く。


「人間をこの地に連れてくるなんて…見損なったわ…ソーン」

ソーンのお姉さんはそう言うと、剣をソーンに突きつけた。


「や、止めてくれ…姉貴!」


「王子になる気もない…人間も連れてくる…あんたみたいな弟はいらない!」

ソーンのお姉さんはそう言って、ソーンに向かって剣を突き刺した。

しかし、ソーンのお父さんがそれを阻止する。


「止めなさい。シュラ」


「し、しかし…!コイツは…」


「ソーンにはソーンのやるべき事があるんだ…人間と契約した以上、彼に王様になってもらうつもりはないよ」


―続く―

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最終更新:2010年02月21日 21:31
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