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●ラテンアメリカ - (2006/05/21 (日) 14:22:34) の編集履歴(バックアップ)


●ラテンアメリカ

0521 ボリビア ガス国有化 米学者が支持 [赤旗]

 【メキシコ市=松島良尚】南米ボリビアの天然ガス国有化で多国籍企業の投資への補償などが注視されるなか、日本でも知られる米国の経済学者ジョセフ・スティグリッツ氏は十八日、ボリビアのラパスでの記者会見で、モラレス政権の天然ガス国有化の措置を支持する姿勢を示しました。

 同氏は二〇〇一年のノーベル経済学賞の受賞者で、世界銀行の上級副総裁、チーフエコノミストを務めました。

 スティグリッツ氏は、モラレス政権の措置は当然だとし、「ボリビアは天然資源がもたらす正当な報酬を受けていなかったからだ」と強調。「補償」を受け取る必要があるのは、むしろボリビア側だと述べました。

 同氏はまた、ボリビアの場合の「国有化」という概念に疑問を投げかけました。

 その理由として、多国籍企業との契約が、ボリビアの法律に基づく議会の承認を得ておらず、違法状態だと指摘。「所有権がないところに国有化はない」と述べ、いま進んでいるのは奪われた資産の返還だとの見方を示しました。

 同氏はさらに、コロンビアとペルーの米国との自由貿易協定(FTA)について、多くの経済学者がFTAは両国に利益以上に損害をもたらすと考え、FTA交渉当事者らが「交渉ではなく(米国の)押し付けだ」と告白していることを紹介。米国が医薬品の特許権の設定などを押し付けている問題を挙げました。

 スティグリッツ氏は、モラレス政権が新自由主義路線を退け、経済分野の積極的な役割を国家に託す方向に歩んでいる重要性も強調しました。
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-05-21/2006052107_03_0.html

0519 フジモリ元大統領を保釈 ペルー政府は批判 [朝日]

2006年05月19日13時01分
 18日にチリ最高裁が保釈を決定したフジモリ元ペルー大統領は、同日午後3時半(日本時間19日午前4時半)、昨年11月から約半年ぶりに勾留(こうりゅう)先だったサンティアゴ市内の刑務官学校を出た。
サンティアゴで18日、勾留されていた刑務官学校から保釈されたフジモリ元ペルー大統領=AP


 保釈されたフジモリ氏はスーツ姿で「決定に満足している。私は来た時と変わらぬ状態だ」と集まった報道陣に話し、笑顔で手を振った。現場にはフジモリ政権の犯罪を糾弾するグループも集まり、シュプレヒコールをあげた。

 保釈金は150万ペソ(約32万円)だった。フジモリ氏のチリ出国は認められておらず、引き続き政治的な発言や行動は規制されるとみられる。支援者が同市内に用意した住宅に住みながら、ペルーへの引き渡しをめぐる審理の決定を待つことになる。決定までには数カ月かかるとみられている。

 ペルー政府側の訴訟代理人は「逃亡の危険性が増した」と決定を批判し、「二重国籍を利用して、日本大使館に駆け込む可能性がある」とも述べた
URL:http://www.asahi.com/international/update/0519/007.html

0506 中南米、労働人口の1割が失業者 [朝日]

2006年05月06日01時57分
 中南米の労働人口約2億4000万人のうち約1割の2300万人以上が失業者で、4割以上の約1億人が社会保険制度や所得税負担の枠外にある「非公式就労」の状況に置かれている――国際労働機関(ILO)の報告で中南米の厳しい労働状況が明らかになった。米国への大量移民や、経済成長より貧困改善を優先する左派政権の相次ぐ誕生の背景とみられる。労働市場の改善をめざし、米州地域のILO加盟国の会議が3日、ブラジリアで始まった。

 報告によると、中南米の約2000万人が出生国以外で生活し、その数は最近いっそう増加。移り住んだ先で生活レベルが向上している例は少なく、多くが社会保険制度の枠外に置かれ、低賃金や差別の中で暮らすことを強いられているという。

 さらに、90年代以降、各国経済は回復基調にあるが、貧困層の生活は改善されていない。カリブ海諸国を除く中南米では、人口5億5000万人のうち2億1000万人が貧困状態にある。多額債務や高インフレに陥った80年代の苦境から抜けだし、安定して成長している国も多いが、それが雇用状況の改善にはつながっていない。

 これは、社会保険料や所得税の支出を伴わないヤミ雇用や露天商などの「非公式就労」が急速に増えているのが一つの原因とみられている。公的機関の民営化とともに、各企業が合理化の中で負担となる社会保険料などの支払いを嫌うためだ。

 児童労働も深刻で、5歳から14歳の人口のうち約5%の570万人が働いているとされる。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0506/001.html

0502 ボリビア、天然ガスを国有化 大統領が宣言 [朝日]

2006年05月02日23時03分
 南米ボリビアのモラレス大統領は1日、国内の天然ガスや石油の国有化を宣言し、軍を国内のガス関連施設に常駐させた。今年1月、先住民として初めて同国の大統領に就任したモラレス氏は、新自由主義経済を批判し、「国民の富を外資の収奪から守る」などとして、資源の国有化を公約にしていた。資源の国有化は、ベネズエラのチャベス大統領も進めており、南米の「反米左派」政権で一つの潮流となりつつある。

 ボリビア、ベネズエラのほか、ペルー大統領選の1回目の投票でトップに立っているウマラ候補も、政府による資源の管理強化を公約にしている。

 ボリビアは南米第2位の天然ガス埋蔵量を抱え、主要な輸出産品だ。モラレス大統領はこの日、作業用のヘルメットをかぶって演説。ロイター通信によると、国内の原油やガスの所有権は同国の石油公社にあり、管理や販売も同公社がすると定めた。外国企業に対しては採掘業務だけを認める方針で、180日以内に契約を更新しない場合はボリビアから撤退するよう要求した。また鉱業などにも国有化を広げる方針を示した。

 ボリビアではかつて、石油や天然ガスは流通まですべて石油公社が独占してきた。だが、90年代後半に民営化政策がとられ、ペトロブラス(ブラジル)、レプソル(スペイン)、トタル(仏)、ブリティッシュ・ガス(英)、エクソンモービル(米)などの外資が参入。現在はブラジルとアルゼンチンが主な輸出先だが、米国向けの輸出計画も検討されていた。

 モラレス氏はこうした開発を批判してきた。大統領就任からの3カ月余で、急進派は「公約を実行しない」と大統領批判を強めている。一方、資源が豊富な地域の住民は「外資の開発が止まれば雇用が保たれない」と懸念を示し、国内の対立もあらわになっている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0502/009.html

0313 チリ初の女性大統領が組閣、閣僚の半数は女性 [読売]

 【サンティアゴ=中島慎一郎】1月のチリ大統領選決選投票で当選した中道左派のミッチェル・バチェレ前国防相(54)が11日、同国初の女性大統領として、首都サンティアゴ郊外のバルパライソの国会で就任宣誓し、公約通り20人の閣僚のうち国防相を含む半数を女性とする新内閣を発足させた。任期は4年。

 バチェレ氏はピノチェト軍政時代(1973~90年)、空軍大将だった父親が拷問で死亡、本人も社会党員として拷問を受けた経験を持つ反軍政の象徴的存在。

 同日夜、サンティアゴの大統領府で国民に向けて行った就任演説では、12日が父親の命日であることに触れ、「過去は決して忘れてはならない。過去の過ちを繰り返すことなく、より公正で平等な明日を築きましょう」と呼びかけた。

(2006年3月13日1時2分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060312i312.htm

0312 「反米」打開へライス長官積極外交 チリ大統領就任式 [朝日]

2006年03月12日19時27分
 チリで初の女性大統領となるミッチェル・バチェレ氏(54)の就任式が11日、バルパライソの国会議事堂で開かれた。中南米で「反米」傾向を強める左派政権が増える中、米国から出席したライス国務長官は南米各国の指導者と積極的に会談。高い経済成長率を誇り、南米の「優等生」とも言えるチリを舞台にした友好の演出に努めた。

 バチェレ氏は前国防相で、前任のラゴス氏と同じ社会党に所属し、中道左派の与党連合の支持を得て当選した。ラゴス政権は米国と04年1月に自由貿易協定(FTA)を結ぶなど各国とのFTA締結に取り組み、6.3%(05年)と好調な経済成長を引っ張った。バチェレ氏もこうした貿易重視路線を継続すると見られ、経済成長の維持が最大の課題となりそうだ。

 米国にとって「裏庭」的な存在だった中南米だが、ベネズエラには強烈な反米を掲げるチャベス大統領がいるほか、ブラジルやアルゼンチンも経済統合の進め方などをめぐって米国と対立。米国の外交問題評議会のスウェイグ上級研究員は「米国と中南米の関係は非常に難しい状況にある」と指摘する。

 ライス長官自身、「中南米と前向きな課題について話し合う非常に良い機会」という今回のチリ訪問には、こうした関係を何とか打開したいとの狙いがある。ピノチェト元大統領の軍事独裁から民政への移管を着実に果たしたチリは、民主主義を基軸とした自由経済の重要性という米国のメッセージを訴えるには格好の場だった。

 長官は就任式にあわせ、選挙期間中に「米国の悪夢」と自らを呼び、昨年12月に当選したモラレス・ボリビア大統領とも会談。両国の二国間関係の重要性や、麻薬取引防止の重要性で一致した。「反米姿勢が強い」とされる同氏だが、「就任直後でまだ関係悪化まで行っていない」(米シンクタンク「インターアメリカンダイアローグ」のエリクソン上級研究員)ことから、早期会談で関係維持をはかったと見られる。チャベス大統領とは接触しなかった。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0312/003.html

チリ初の女性大統領、閣僚を男女同数に [朝日]

2006年02月01日10時17分
 南米チリで女性として初めて大統領に当選したバチェレ氏(54)は30日、男女の閣僚をともに10人とする閣僚リストを発表した。同氏は選挙期間中、閣僚の男女同数を公約に掲げていた。就任式は3月11日に行われる。

 官房長官や国防相にも女性が就任する予定だ。バチェレ氏は「この内閣は、男女同権の歴史的な一歩だ」と語った。

 地元紙「テルセラ」によると、女性閣僚の平均年齢は47.6歳。軍政下の拷問で父を失ったバチェレ氏同様に、軍政の弾圧で家族を殺害された人も複数いるという。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0201/002.html

キューバで数十万人規模デモ 米代表部の電光掲示に反発 [朝日]

2006年01月25日10時24分
 キューバからの情報によると、ハバナにある米利益代表部近くで24日、カストロ国家評議会議長が呼びかけた数十万人規模のデモがあった。米国は16日、代表部ビルに取り付けた電光掲示板で、表現や集会の自由をうたった世界人権宣言の一節やニュースを流すキャンペーンを始めており、これにキューバ政府が反発した形だ。

 対立を続ける両国の間に外交関係はないが、ハバナには領事業務を担う米国の利益代表部が置かれている。代表部によると、このビルの5階の窓辺に25枚のパネルをつなぎ、駅前の電光ニュースのような掲示を始めた。「国民への情報遮断を突破し、検閲のない情報を提供するのが目的」(報道官)という。

 これに対し、カストロ議長はデモ参加者らを前に「利益代表部の無礼な挑発が目的を達することは決してないだろう」と演説した。

 代表部周辺では04年にも、カストロ政権が一斉逮捕した反体制派ら75人を示唆する「75」という電飾を米側が掲示して騒ぎになった。キューバ側も対抗して、米軍によるイラクでの捕虜虐待写真の看板を掲げ、今もその看板が代表部ビルの目の前に立っている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0125/005.html

ボリビア大統領「資源国有化も」 就任演説で再強調 [朝日]

2006年01月23日11時47分
 南米ボリビアで22日、コカ栽培農民代表で社会主義運動党首のエボ・モラレス氏(46)が大統領に就任した。同国の人口の約6割を占める先住民が大統領になるのは初めて。議会での就任演説で「疎外され、さげすまれてきた我々の歴史を変える。不公正と不平等を終わらせる」と決意を述べた。

 モラレス氏は「スーツは着ない」との公約通り、黒い上着にノーネクタイで式典に臨んだ。

 大統領選では貧富の格差是正をめざす社会主義的な政策を掲げ、53.7%を得票。この日も「すべての天然資源はボリビア人民の手中にあるべきだ」と述べ、国有化の可能性を示した。農地の再配分も示唆した。

 就任式は南米各国の首脳が多数出席し、19世紀の戦争の影響で外交関係のない隣国チリからも初めて大統領が出席した。ブラジルのルラ大統領は「ラテンアメリカは特別な瞬間にある。欧州や米国が主役の世紀は終わった。今度は我々だ」と述べた。

 モラレス氏は経済のグローバル化に反対し、キューバのカストロ議長やベネズエラのチャベス大統領と交流がある。米国が進めてきたコカ栽培の撲滅をめざす政策に対しては「薬や茶となる、先住民の伝統作物だ」と反対してきた。同氏は演説で「コカはなくすわけにいかないが、麻薬はなくせる。協力していきたい」と述べ、麻薬の取り締まりでは米国と協力する姿勢を示した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0123/006.html

ボリビア新大統領「先住民参加の国づくりを」 [朝日]

2006年01月22日19時48分
 南米の最貧国ボリビアの大統領に22日就任するエボ・モラレス氏は21日、同国のティワナク遺跡で数万人の先住民が参加する集会を開いた。言動などから「反米」「左派」といった側面が先行してきたモラレス氏だが、集会には中南米の各国からも多くの民族が招かれ、「先住民参加の国造り」をアピールした。

 ティワナク遺跡は標高3800メートル。大統領府のあるラパスから約70キロ西で、ティティカカ湖の近くにある。世界遺産に定められた、石組みの巨大な遺跡群だ。

 先住民として初めて大統領に就任するモラレス氏は、赤いポンチョと伝統的なチェック柄の四角い帽子、花の首飾りを身につけて登場。祭司から魂を清める儀式を受けた。「人々の力を味方に、植民地的な国家体制や新自由主義の経済体制を終わらせる。この闘いは歩みを止めない」と決意を述べた。

 モラレス氏はキューバのカストロ議長やチャベス・ベネズエラ大統領との交友で知られ、南米では12カ国中、ベネズエラ、アルゼンチン、チリ、ブラジル、ウルグアイに次ぐ6番目の左派政権の誕生となる。反米主義、反経済グローバル化の発言の一方で、大きな課題に掲げているのが「先住民参加の国造り」だ。今月初めの南アフリカ訪問でその理想がかいま見えた。

 モラレス氏は黒人のムベキ大統領との会談後、「歴史的に差別されてきた2つの人種の出会いだ」と語った。

 南アは国民の約8割を占める黒人層を1割に満たない白人が支配するアパルトヘイトが50年近く続いたが、94年の全人種参加の総選挙後に黒人のマンデラ氏が大統領に就任。統合が進んだ。そんな南アの改革をモラレス氏は「差別との闘いでは兄貴分だ」とたたえ、南アに習おうとしているようだ。

 ボリビアは、16世紀のスペインによる新大陸侵略と植民地支配の構図が今も残る。先住民が人口の約6割と、南米各国の中でも先住民の割合が高い。その多くが貧困層で、地方では識字率も低い。政治経済は一貫して十数%の白人層が握る。

 先住民出身の初の大統領の誕生に貧困層は大きな期待を寄せているが、その政治手腕は未知数だ。モラレス氏は貧困層対策に力を入れ、先住民の代表や女性を内閣に多く登用する方針を示している。さらに「白人を差別するつもりはない」とし、白人のガルシア氏を副大統領に起用するなど白人との融和も進めていく構えだ。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0122/006.html

チリ:初の女性大統領 子供3人のシングルマザー [毎日]

15日夜、サンチャゴのアラメダ通りの会場で勝利宣言し、息子たちと共に支持者の歓声に応えるミチェル・バチェレ次期大統領(中央)=藤原章生写す 【サンティアゴ藤原章生】南米チリで任期満了に伴う大統領選の決選投票が15日行われ、中道左派与党連合のミチェル・バチェレ前国防相(54)=社会党=が、中道右派の野党同盟、セバスティアン・ピニェラ国民改進党前党首(56)を退け、当選を決めた。バチェレ氏はチリ初の女性大統領として3月11日に就任する。任期は4年。父をピノチェト軍政による拷問で失い、若いころから医師として反軍政、社会開発に努めてきた清廉なイメージが勝利をもたらした。

 チリ中央選管の発表(開票率99.7%)によると、バチェレ氏は約53.5%を得票し、ピニェラ候補は46.5%。バチェレ氏は15日夜、集まった支援者、報道陣を前に「5年前、誰がチリに女性大統領が生まれると本気で信じたでしょう。チリを、すべての子供が十分な教育を受け、伸びるような国にしたい」と勝利宣言した。

 今回は人権侵害などピノチェト政権時代をめぐる左右陣営の論争が争点とならない選挙だった。両候補とも貧困層を中心に全体の3割と言われる浮動票をつかむため、社会開発に力点を置いた。

 ハーバード大出の金融企業家のピニェラ氏が、貧困層への生活支援で「ばらまき」とも言えるポピュリスト的な政策を公約としたのに対し、バチェレ氏はラゴス政権の継承を約束し病院、学校などインフラ整備を公約の中心に据えた。

 左右が逆転したような政策にもかかわらず、バチェレ氏が勝ったのは「子供3人のシングルマザー」「73年軍事クーデターの犠牲者の娘」「過疎地域の公衆衛生への奉仕者」という経歴がもたらす清廉なイメージが大きかった。

 サンティアゴでバチェレ氏に投票した無職、カティ・ロンバルディさん(61)は「やはり女性の方が子供の将来や貧者のことを本気で考えてくれると思った」と話した。また、会計士のロベルト・メシアスさん(44)も「ラゴス政権は中道左派だが経済基盤を築くためマクロ経済伸長に主眼を置いた。バチェレ政権はこれを引き継ぎ、格差を減らすための社会開発に力を入れる時代を築くと思う」と語った。

 南米では左派の勢いが強まっており、「エネルギーの9割を周辺国など外国に依存するチリとしては、中道左派のバチェレ氏の方が周辺国との関係を処理しやすい」(イスラエル・チリ自治大教授)との見方も強い。

毎日新聞 2006年1月16日 10時26分 (最終更新時間 1月16日 13時57分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20060116k0000e030019000c.html

フジモリ氏、大統領選の出馬不可能に…選管が最終決定 [読売]

 【リマ=中島慎一郎】ペルーの中央選管に相当する全国選挙評議会は14日、フジモリ元大統領(チリで拘束中)の大統領選立候補を認めないとする最終決定を下し、同氏が党首を務める政党「シ・クンプレ」に通知した。

 これにより、同氏が拘束の危険まで冒して目指した4月の大統領選での復権は不可能となった。今後は、チリ最高裁での身柄引き渡し審理に焦点が移る。

 同評議会は、フジモリ氏が2001年に国会で、10年間の公職追放決議を受けていることを理由に立候補届け出を認めなかったリマ特別選挙評議会の決定を「支持する」との判断を下した。

 一方、今月6日にチリ最高裁で始まった身柄引き渡し審理は、終了までに少なくとも半年から1年かかる見通し。同最高裁は、審理中はフジモリ氏の拘束継続を命じている。

 1990年に大統領に就任したフジモリ氏は、汚職疑惑の渦中にあった2000年11月、訪日中に突然、辞意を表明。以来、日本に滞在していたが、昨年11月、極秘裏に日本を離れ、チリ入りし、ペルー政府の要請でチリ当局に拘束された。

 14日の全国選挙評議会の決定で、大統領選出馬へ向けたフジモリ氏の捨て身の作戦は、完全に裏目に出たことになる。

 フジモリ派幹部は14日夜からチリを訪れ、フジモリ氏に結果を報告すると共に、今後の対応について指示を仰ぐ方針。

(2006年1月15日19時34分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060115i211.htm

ペルー大統領選:フジモリ元大統領の立候補を不受理 [毎日]

 【リマ藤原章生】10日付のペルー官報によると、同国の国家選挙審議会(中央選管)は4月9日投票の大統領選へのフジモリ元大統領の立候補届け出を不受理にした。フジモリ派政党「シ・クンプレ」は異議を申し立てる方針だが、決定が覆る可能性はないとみられる。返り咲きを目指して昨年11月に日本を突如出国、チリ入りした元大統領の最大の目的は達せられなかった。

 大統領選の立候補受け付けは9日締め切られ、フジモリ氏を含む過去最高の24人が届け出た。ペルー国会は01年、フジモリ氏の10年間の公職追放を決議しており、国家選挙審議会はこれを根拠に立候補を認めなかった。

 同氏立候補に固執するシ・クンプレ幹部のデルガドアパリシオ氏は毎日新聞に対し「フジモリ氏立候補の不受理は法を無視した根拠のないものだ」と語り、あらゆる法的措置を講じて異議を申し立てる構えを示した。

 一方、シ・クンプレとは別のフジモリ派政党連合「未来連合」は9日夜、大統領候補にフジモリ氏側近のチャベス国会議員、第1副大統領候補にフジモリ氏の弟のサンティアゴ・フジモリ氏を擁立した。同派は2勢力に分かれる異例の選挙戦術を取った。チャベス議員は10日、地元ラジオに「私の立候補は作戦の一つであり、フジモリ氏立候補をあきらめたわけではない。あらゆる手を尽くす」と語った。

 未来連合の代表にはフジモリ氏の長女ケイコ氏が就任しており、ケイコ氏をフジモリ派の「顔」として大統領選と同時実施の議会選を有利に戦う戦略もあるとみられる。

 昨年12月、フジモリ派3党はフジモリ氏を代表に政党連合結成を届け出たが、同氏の公職追放のため認められなかった。そのため、シ・クンプレが単独でフジモリ氏を大統領候補に立て、残り2党が未来連合を結成していた。

毎日新聞 2006年1月10日 22時46分 (最終更新時間 1月11日 0時54分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060111k0000m030127000c.html

ボリビア次期大統領、ベネズエラで反米闘争協力確認 [読売]

 【サンティアゴ=中島慎一郎】ベネズエラからの報道によると、南米ボリビアの次期大統領に当選した左派・社会主義運動党(MAS)のエボ・モラレス党首は3日、ベネズエラの首都カラカスでチャベス大統領と会談し、反米闘争での協調を確認した。

 モラレス氏は会談後の記者会見で、「今世紀は帝国主義ではなく、民衆のための時代」と述べ、中南米の貧困救済などを目指し、チャベス大統領やキューバのカストロ国家評議会議長と共闘路線を取る意志を示した。

(2006年1月4日23時31分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060104id25.htm

ペルー、チリにフジモリ氏引き渡しを申請 [朝日]

2006年01月04日00時44分
 ペルー政府は3日午前、チリ政府に対し、同国で拘束中のフジモリ元ペルー大統領の引き渡しを正式に申請した。チリ外務省が同日明らかにした。チリ最高裁は今後、ペルー政府とフジモリ氏の両者から事情を聴いたり書証の提出を求めたりして、引き渡すかどうかを決める。審理は半年から1年かかるとみられている。

 申請書類は、在サンティアゴのペルー大使からチリのウォーケル外相に提出された。地元メディアによると1万枚近い分量だという。ペルー当局は22件の容疑でフジモリ氏に逮捕命令を出したが、引き渡しを求めた容疑はこのうち、軍特殊部隊による民間人殺害への関与など12件となった。

 フジモリ氏の代理人は近日中に保釈を申請するとしている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0104/001.html

「ブッシュはテロリスト」次期ボリビア大統領が批判 [読売]

 【サンティアゴ=中島慎一郎】12月18日の南米ボリビア大統領選で当選を果たした左派のエボ・モラレス氏(46)は、29日放送されたカタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」との会見の中で、ブッシュ米大統領を「唯一のテロリスト」と呼ぶなど過激な対米批判を展開した。

 モラレス氏は、反米姿勢を強めるベネズエラのチャベス大統領やキューバのカストロ国家評議会議長と親しく、ブッシュ政権の新たな頭痛の種となりそうだ。

 モラレス氏はイラク戦争などブッシュ政権の外交政策について、「第3国の問題に軍事介入するのはブッシュ大統領だけ。これは国家テロだ」と非難。さらに、ブッシュ政権について「連中は殺人者」とし、コンドリーザ・ライス国務長官に対しても、スペイン語で「お悔やみ」を意味する「コンドレンシアスさん」と呼んで揶揄(やゆ)した。

 モラレス氏は米国主導の新自由経済主義に反対し、先住民が伝統的に嗜好(しこう)品として利用してきたコカの葉の栽培合法化や天然ガスなど地下資源の国有化を訴えて当選。1月22日、ボリビア初の先住民大統領として正式就任する。

(2005年12月30日18時47分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051230i111.htm

カストロ議長が熱烈歓迎 ボリビア次期大統領 [共同]

 【サンティアゴ30日共同】南米ボリビアの次期大統領に当選した先住民出身の左翼、社会主義運動のモラレス党首が30日、カリブ海の社会主義国キューバを訪問、カストロ国家評議会議長の熱烈な歓迎を受けた。
 ベネズエラのチャベス大統領と並び、カストロ議長を「尊敬している」と公言するモラレス氏。キューバ政府は専用機でボリビアに迎えを出し、ハバナの空港ではカストロ議長自ら待ち構え抱擁を交わすなど、就任前ながら国家元首級の扱いで歓待した。
 AP通信によると、カストロ議長は「(当選は)歴史的な出来事だ。(政治的)地図は塗り替えられつつある」と語った。
URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2005123101000019

フジモリ氏の引き渡し申請容疑12件を閣議決定 ペルー [朝日]

2005年12月24日10時26分
 ペルー政府は23日、チリで拘束されているフジモリ元大統領について、ペルー最高裁が認めた17件のうち12件の容疑でチリ政府に引き渡しを申請することを閣議で決めた。地元メディアによると、政府訴訟代理人のマルドナド氏は12件の内訳や申請の日程について明らかにしなかった。

 引き渡し申請の期限は来年1月6日。一部メディアは「28日の予定」と伝えている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1224/007.html

ボリビア:大統領選でモラレス氏の当選確定 [毎日]

 【メキシコ市・藤原章生】ボリビアの選管は21日、18日に行われた大統領選の開票の途中経過(開票率79%)をまとめ、反米左派「社会主義運動」のエボ・モラレス党首(46)の得票率が約54%に達したと発表した。得票率が半数を超えたため、同党首の勝利は確定した。また、貧困対策を主眼に置くモラレス氏の政党、社会主義運動も上下院で過半数に近い議席を確保しそうだ。主に中間層以上が支持したキロガ元大統領の得票率は約29%だった。有権者の関心は高く、投票率は85%に達した模様だ。

 モラレス次期大統領は選挙後、メディアに対し(1)天然ガス部門の再国有化(2)大統領や閣僚、国会議員の給与削減(3)コカ葉の合法栽培地域の拡大(4)米国の対キューバ経済封鎖の停止--に尽力すると語っている。

 米国や周辺国は、左派のモラレス氏が、ベネズエラのチャベス大統領のように急進的な社会開発を実行するかどうか、1月22日の就任以降を注視している。

毎日新聞 2005年12月22日 9時55分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051222k0000e030020000c.html

ペルー最高裁、フジモリ氏引き渡し請求を全件認める [読売]

 【ラパス=中島慎一郎】ペルー最高裁の刑事法廷は19日、チリで拘束中のフジモリ元大統領の引き渡し請求を巡り、検察当局が引き渡しの理由としている計17件の事件について請求の是非を最終的に判断するための審理を終了し、全件の請求を認めた。

 17件の中には、1991年に軍特殊部隊「コリーナ部隊」が住民15人を殺害した「バリオスアルトス事件」、92年に同部隊が左翼ゲリラの拠点と見られていた大学を急襲し、学生9人と教授1人を拉致・殺害した「ラ・カントゥータ事件」も含まれている。2件はフジモリ政権下の人権侵害の代表的事件とされる。

 引き渡し請求は今年末か来年初めにもチリ側に提出される見通し。

(2005年12月20日11時4分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051220i303.htm

ボリビア大統領選:モラレス氏当確 新たな反米政権誕生へ [毎日]

 【メキシコ市・藤原章生】ボリビアで18日行われた大統領選で、「社会主義運動」のエボ・モラレス党首(46)が当選を確実にしたことで、南米にまた一人、市場優先の新自由主義を批判する反米的なリーダーが誕生することになった。

 出口調査によると、モラレス氏の得票率は44~45%で、主に中間層、富裕層が推す親米保守派のキロガ氏は33~34%だった。同国の報道機関数社はモラレス氏の得票は50%に達したと報じた。選管の公式発表は19日以降となる。

 モラレス氏は18日夜、「結果にとても満足し感動している」と語り、キロガ氏は「モラレス氏の勝利を祝う」と敗北宣言した。

 首位の得票が過半数に達しない場合、来年1月22日の就任式を前に新議会が上位2人から新大統領を選ぶ。だが3位候補は「首位が2位より5%以上得票した場合、首位を応援する」と公約しており、モラレス氏の大統領選出は確実と言える。

 アイマラ系先住民のモラレス氏はコカ葉栽培農民の代表として政治運動を始め、02年の大統領選で2位に躍り出た。その後、天然ガス開発の再国有化などを求めた先住民運動を率いた。

 キューバのカストロ国家評議会議長やベネズエラのチャベス大統領の支援で反米の舌鋒(ぜっぽう)を強め、コロンビア、ペルー、ボリビアでの米軍によるコカ葉撲滅作戦の撤退などを公約にしてきた。

 約880万人が暮らすボリビアの人口構成は先住民55%、白人15%、混血30%だが、政権や議会は今も白人が主体だ。このため先住民には「長年搾取されてきた」という思いが強く、選挙戦の終盤、モラレス支持が一気に伸びた。先住民の積極的な投票行動は今後、ペルーやエクアドルなど周辺国に影響を与えそうだ。

 民族革命運動(MNR)推薦の企業家で日系2世、ミチアキ・ナガタニ氏(45)は推定得票率7%で4位だった。同氏は下院選に当選した。

毎日新聞 2005年12月20日 0時24分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051220k0000m030160000c.html

コロンビア:政府と左翼ゲリラ、ハバナで和平会議開始 [毎日]

 【メキシコ市・藤原章生】コロンビア政府と同国第2の左翼ゲリラ組織、民族解放軍(ELN)との和平会議が16日、キューバの首都ハバナで始まった。02年に始まる対ゲリラ強硬派のウリベ政権にとり初の和平会議で、調停役としてコロンビアのノーベル賞作家、ガルシア・マルケス氏をはじめ、スペイン、ノルウェー、スイス政府の代表が参加した。

 ハバナからの報道によると、コロンビアからはウリベ政権のレストレポ和平最高責任者が政府代表として出席。ELNからはアントニオ・ガルシア軍事司令官、コロンビアで収監中のフランシスコ・ガラン広報官に加えキューバに亡命中のラミロ・バルガス幹部も参加した。

 ガルシア・マルケス氏はカストロ国家評議会議長の旧友で、共にコロンビアの左翼ゲリラを支持した時期がある。キューバ政府の依頼で、調停役を引き受けたものとみられる。

毎日新聞 2005年12月17日 10時29分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051217k0000e030019000c.html

ベネズエラ正式加盟 南米GDPの9割近くに 南部共同市場 [赤旗]

 【メキシコ市=松島良尚】ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの四カ国で構成する南部共同市場(メルコスル)第二十九回首脳会議が九日、ウルグアイの首都モンテビデオで行われ、ベネズエラの正式加盟を承認しました。

 メルコスル域内の貿易は原則自由。域外に対しては85%の品目について共通関税を設定しています。ベネズエラは今後一年ほどの間に、加盟国間共通の関税政策や法的枠組みを受け入れる予定。共同市場は南米全体の人口の七割、国内総生産(GDP)の九割近くを占めることになります。

 ベネズエラのチャベス大統領は、「メルコスルは新時代の盾だ」と述べ、エリートや少数特権層による寡頭支配のためのものではないと強調。政治的統合の重要性を指摘し、「メルコスルを貧困のない地域にしよう」と呼びかけました。

 ブラジルのルラ大統領は、ベネズエラがアンデス共同体加盟国であることをふまえ、「(南米諸国共同体という)さらに大きな目標に向かって前進するため、メルコスルとアンデス共同体の統合が強まると確信している」と述べました。

 首脳会議は、メルコスル議会の創設、パラグアイなど小国の社会基盤整備などに充当する共同基金の具体化も確認。アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラは、三国を結ぶ全長八千キロメートルの天然ガスパイプラインの建設について、技術的、経済的な検討にとりかかることで合意しました。
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-11/2005121107_03_3.html

活動家誘拐でもピノチェト元大統領起訴、自宅軟禁 [読売]

 【リオデジャネイロ=中島慎一郎】チリのピノチェト元大統領(89)による軍政下(1973~90年)の人権侵害事件を担当するビクトル・モンティグリオ特命判事は24日、70年代に国家情報局の手で左派活動家ら119人が誘拐・殺害されたとされる「コロンボ作戦」に関与したとして、元大統領を起訴し、自宅軟禁を命じた。

 ピノチェト元大統領は23日に総額13億ペソ(約3億円)にのぼる脱税の罪で起訴されたばかり。

 25日は元大統領の誕生日で、自宅軟禁のまま90歳を迎えることになりそうだ。
(2005年11月25日12時14分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051125i504.htm

ピノチェト元大統領を脱税などで起訴、自宅軟禁命じる [読売]

 【サンティアゴ=中島慎一郎】チリのピノチェト元大統領(89)が海外の秘密口座に巨額の財産を隠し持っていたとする事件で、事件を担当するサンティアゴ控訴裁のカルロス・セルダ特命判事は23日、元大統領を脱税罪などで起訴し、自宅軟禁を命じた。

 起訴状によると、ピノチェト元大統領は1980年から2004年にかけ、海外の複数の銀行口座に計約2600万ドル(約31億円)の資産を隠し持ち、総額約13億ペソ(約3億円)を脱税した。

 ピノチェト元大統領は25日で90歳となる高齢。これまで2度にわたり、健康状態の悪化を理由に軍政下の人権侵害を巡る訴追手続きについては取り消されていた。資産隠しによる訴追は初めて。

(2005年11月24日11時33分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051124i203.htm

フジモリ氏:数々の罪状、7割が「有罪」 ペルー世論調査 [毎日]

 ペルーの民間調査会社ダトゥムが22日発表した最新の世論調査によると、チリで拘束されているフジモリ元大統領がペルー国内で起訴されている数々の罪状に対して「有罪だと思う」と答えた人は70%に上り、「無罪」の18%を大きく上回った。

 フジモリ氏が大統領選に立候補するのに「反対」は65%で「賛成」は32%。一方で「もし明日、選挙が実施された場合は誰に投票するか」という質問に「フジモリ氏」と答えた人は17%で、キリスト教人民党のルルデス・フロレス党首の25%に次いで2位につけた。

 調査はペルー全国で約1120人を対象に、今月12日から15日に実施された。(リマ共同)

毎日新聞 2005年11月23日 10時48分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051123k0000e030014000c.html

フジモリ支持派2千人、リマで拘束後最大規模の集会 [読売]

 【リマ=白川義和】チリで拘束されているペルーのフジモリ元大統領の支持者約2000人が16日、リマのチリ大使館前で集会を開き、フジモリ氏の早期帰国と来年4月の大統領選での選出を訴えた。

 元大統領拘束後では最大規模の集会で、15日には反フジモリ派が大規模デモを行ったばかり。集会は、フジモリ氏の支持グループ「シ・クンプレ」(「確実に実行」の意)が主導。リマと近郊から支持者が集まり、「チーノ(フジモリ氏の愛称)を大統領に」などと叫び、気勢を上げた。
(2005年11月17日14時35分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051117i105.htm

リマで反フジモリ派3千人、ペルーへ引き渡し求めデモ [読売]

リマのチリ大使館前で集会を開く反フジモリ派市民=清水健司撮影 【リマ=白川義和】チリで拘束されているペルーのフジモリ元大統領の同国への引き渡しを求める反フジモリ派約3000人が15日、リマ市内をデモ行進した。

 フジモリ氏拘束後のデモでは最大規模。デモ隊はチリ大使館で、ラゴス・チリ大統領あてに早期引き渡しを求める文書を手渡した。

 デモを主導したのは労働組合の全国組織。フジモリ政権時代の公社民営化や左派組織弾圧を批判する組合員らが「フジモリを監獄へ」「流した血は忘れない」などと叫びながら歩いた。

 反フジモリ派のデモはリマ以外の地方都市でも行われた。フジモリ氏支持者も16日にリマで大規模デモを予定している。

(2005年11月16日10時49分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051116i403.htm
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