創世記
すべては、灰の中から始まった。
多元宇宙を渡り繰り広げられた神々の戦いは、この(宇宙)にて終わりを告げた。
悪しき神々の筆頭であった、悪神を打倒した神々達は、戦いの中摩耗しきりその最後に受けた傷が元で灰となった。すべての神々は死に絶えた。
その灰の中から、気の遠くなるほどの長い時間を掛け、ひとつの神が誕生した。その名は生命の神アース。灰の中から生まれ、灰をかき集め、灰を形作っていった。その中から生まれたのが第二の神である不死の神ネヘオドであった。この発生はほぼ同時であった。
創造神は、意識のみ残された神々の灰を集め多くの神を生み出した。その中から生み出されたのは第三の神、均衡を司る神エイミットであった。
不死と創造、そしてそこに混ぜられた均衡により秩序が与えられ(若い宇宙)が形作られた。
その混ざり合った灰と鉄がぶつかり合い、後のドワーフ始祖神クロムが生まれた。それと同時に生じた魔力の光からすべてのエルフ達の母神ミスティルが生まれた。
アースはこれらの神を慈しみ、我が子のように導き宇宙をさらに広げていった。
初めて(大地)が生まれ、ミスティルから抜け落ちた髪からアルヴァール(古代エルフ)が生まれ。そしてクロムが流した土ぼこりの混じった汗からブラウティル(始祖ドワーフ族)が生まれた。
その一方で、悪意もまた灰の中に眠っていた。泥混じりの灰から黒い神が生まれた。(原初の悪意たるその神)は生まれたばかりの宇宙を平らげようとした、宇宙は悪意に染まりつつあった、その衝撃によって生まれたのがデヴィルとデーモン達であった。
悪意の神々とアース神達の戦争が始まった、名もなき神々は生まれそして散っていった。その際に悪意の灰と、神々が散り砕けた光が混ざりあい、オルヴェトリ(始祖人間)が生まれた。
エイミットははじめ、この人間を追放する事をアースに進言した。しかしアースはこれを拒否した、彼女の慈悲がそれを許さなかったのだ。エイミットは折れて、代わりに彼らに運命と宿命を与える存在を生み出した。それがアルモニアとミラ、運命と宿命を司る神であった。
人間は神側、そして悪意の神側と陣営を分かつ事になった。ブラウティルそしてアルヴァール、オリヴェトリの連合軍からなる悪意の神々との戦いは、苛烈さを増していった。
神々は総力を決して最大の戦力を生み出した。原初の(竜)である。
竜の登場により、神々の戦いは神の陣営に勝利の兆しが見えそうだったが、悪意は勝機を見逃さなかった。罠により原初の竜はその精神を蝕まれ悪意に染まった、その際に竜の中に残る光が蝕まれた体から切り離され後に、高貴なる竜神バハムートと呼ばれる存在が生み出された、残った肉体は完全に悪意に蝕まれの暴虐なる女帝にして悪しき者達の支配者、竜神ティアマトと成った。
竜が二つに分かれた事により、戦力は拮抗した。互いに新たな竜を迎え、しのぎを削りあったがその戦は30000年続く大きな戦となった。この中で大きな戦果を挙げていった神が後の戦神のロラブであった。この時ロラブの力に魅入られた一部のアルヴァールは彼の力を受け入れ、オークと成り軍勢としてロラブを手助けした。
世界は疲弊しきっていた、アースは憔悴しきっていた。そこに付け込んだ悪の神々は総力を動員し、神々の居住地に一気に攻め込んだ。
不死たるネヘオドは、アースにその身を捧げ、アースはネヘオドとの融合を果たし。2人にして一つとなり、悪意の神々達の前に立ちはだかった。こうして一つにして二人なるネヘオド/アース神が誕生した。
その際、悪意の神々に与していたオリヴェトリの男は、デヴィルと成りこれを裏切った。彼は悪意の神を打ち取り陣営に混乱を広め統制を失わせた。彼が後にシャイターンと呼ばれる地獄を統治する神となったのである。
シャイターンはネヘオド/アースに休戦を申し出た、すべての命は摩耗しこのままではまた世界が終わり何も残らないのは本望ではない事を告げたのだ。ネヘオド/アースはこれを受け入れ、戦争は終わった。
残った宇宙は荒れ果てていたが、回復していき。やがてその形を完全なものとした、それが今に至るこの宇宙の誕生である。
シャイターン達は、宇宙のすぐそばに陣を構え。その内乱を納めていった、だが裏切りに不服だったティアマトは暗躍し、宇宙にその身の悪意をばらまいた。これらが数多くの怪物達を生み出した。それと同時に、傍観を決め込んでいた悪意の神々も居た、災厄の神カラ・ミタ、禁忌の神、そしてアンデッドの神ハルートンらである。彼らは生まれ出た宇宙の中で自らの悪意をばらまくために虎視眈々と時を狙うのであった。
最終更新:2025年08月27日 21:33