第一紀
神々の戦いが終わり、気の遠くなるような年月を経た。
世界はアルヴァールが統治していた、彼らは神々に等しく世界を納めた。灰から生まれた世界を肥大にし、緑を蘇らせた。大自然神
ネイジャスを永き眠りから目覚めさせたのだ。
世界は脈動し大気は吹き荒れ、雲を呼び込み雨を降らせた。空から落ちた雨は緑の平原を濡らし川を産み、海を育んだ。大地にしみ込んだ水は地の奥深くを叩き、突きあがった大地は激しく震え山を築いた。ブラウティル達は安住の地を求め、その山々に住み着き。オルヴェトリ達は平原へ住み着いた。
さらに数世紀が経ち、世界は安定した。各々の種族は交流を持ち、互いの文明を築き上げていた。
アルヴァール達は秘術を幾つも生み出し、世界の理を支配しつつあった。オルヴェトリ達はその多様性により生息区域を伸ばし平原は殆ど彼らの住処となり、火を得てそれをアルヴァールそしてブラウティル達にもたらした。そのブラウティル達もまた山で見出した数々の鉱石を加工する術を得た。
山々を開拓するブラウティル達は、世界を揺るがすものを見出す発見をした。後にオリハルコンと呼ばれるその鉱石は、どんな石よりも堅くそしてアルヴァールの秘術を退けるほどの魔力を自らに秘めていた。欲深いブラウティル達はその鉱脈を次々と掘り当て、加工し武器とし覇権を奪うため勢力を伸ばしていった。
アルヴァールもまた、ブラウティル達を抑えつける為にその秘術を以って攻め入った。その戦いはさらに数世紀続き世界は再び混乱を極めた。ブラウティルの武器の威力はすさまじく、アルヴァール達の勢力は覆されつつあった。だがブラウティルの勢いも長くは続かなかった。
山々の奥深くを掘り進み、ブラウティルは地中深くに巨大な空洞を見つけた。それは地下世界の入り口であり、そこから永く虎視眈々と地上を攻め入る時を狙っていたオーク達が地表に流れ込んできた。
世界は混乱を極め、地表から昼も夜も奪われ光は消失した。
オークはあっという間にブラウティル達を飲み込み、地表を支配した。その際に眠りについていた戦神ロラブを呼び覚まし力を増した。悪神ティアマトもこれを期にまた各所に伏していた竜をはじめとした怪物を呼び覚まし漁夫の利を狙った。
地上に住まう種族は一気に激減し、オークとそしてその他の怪物たちの支配を許した。アルヴァール、そしてブラウティルは休戦協定を結びこれらに対抗すべく終結した。幸いにもオークと竜たちをはじめとした怪物達は団結する事なく互いを傷つけあい争っていた。
二つの種族が眼をつけたのは、オルヴェトリ達であった。彼らの持つ多様性に二大種族は活路を見出したのであった。オリヴェトリから男と双子の兄妹が見出された。一人はアルヴァールから秘術を学びそれを拡大させた魔術師オドァエン。そしてオルヴェトリ達の希望を唱え続ける、アウレオとマーニ。
そしてアルヴァールからは風を裂く弓を持つシルファリス。ブラウティルからは屈強なる戦士であり王子であったモルガンディルがそれぞれ選ばれ、闇の勢力に対抗した。
それぞれは結束し、闇の勢力を削りつつ孤立したそれぞれの種族の拠点を結びあった。すべての点が線と結びそれが拡大しついには、オーク達は地中へと追いやられ怪物達は散り散りになった。
だが、最後の抵抗に悪神ティアマトは自らの落とし子を地表に降臨させ、その希望を打ち砕こうとした。だがそれは完全に打ち砕かれることはなかった。結びあった人類はその団結により善なる神々を眠りから呼び覚ました。
その力添えにより、オドァエン、そしてアウレオとマーニは神と昇華しこの落とし子を滅ぼした。後にオドァエンは
オーダインと呼ばれ魔術の神として、そしてアウレオとマーニは太陽神ソリス、月神
ルナエと呼ばれるようになり、昼と夜を世界に取り戻したのであった。
それを目撃した、シルファリスとモルガンディルはそれを語り継ぐ為に地上に残り、神となる事を選ぶ事はなく。それぞれは混乱する地上を治めた。地表は再び安定を取り戻したのであった。
最終更新:2025年08月23日 22:59