Demonic Consultation

Demonic Consultation (黒)
インスタント
カード名を1つ選ぶ。あなたのライブラリーのカードを上から6枚追放する。その後、選ばれた名前のカードが公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上のカードを公開し続ける。そのカードをあなたの手札に加え、これにより公開された他のすべてのカードを追放する。

評価

 "デモコン"の略称で知られる黒の疑似サーチカード。
 たった1マナのインスタントで望むカードを手札に加えられるのはまさに破格の性能。アドバンテージを失うこともなく、締め付け(Stranglehold)のようなサーチ妨害に引っかかることもない。
 まさに最強のサーチカードである。……ある弱点を除けば。

 その弱点は"指定したカード"が見つからなかった場合にライブラリー全てが追放されてしまうというもの。通称"デモコンデス"。多くの場合、最初にライブラリーから追放される6枚の中に指定したカード全てがあった場合に起こる。
 通常の60枚構築であれば同じカードを4枚まで採用できるのでデモコンデスの確率は構築とプレイングでかなり低くすることができるが、こと統率者戦では同じカードが1までしか採用できないため、かなりの確率でデモコンデスを起こしてしまう。

通常の60枚構築の例
 残りライブラリー枚数50枚、指定したカードがライブラリーに3枚あるときのデモコンデスの確率:およそ0.1%
統率者戦の例
 残りライブラリー枚数90枚、指定したカードがライブラリーに1枚しかないときのデモコンデスの確率:およそ6.7%

 上記の確率の差を見れば一目瞭然。統率者戦では非常にリスクの高いカードだということが分かるだろう。
 これほど重いリスクを持つからには、唱えるのはここぞという時だけにしたい。対戦相手が無限コンボで勝ってしまいそうな時や、逆にあと1枚のカードで勝てる時のようなゲームを左右する場面を狙うと良いだろう。

 ……と、ここまでこのDemonic Consultationのリスクの高さをこき下ろしてきたが、それはこのカードを正直にサーチカードとして運用した場合に限っての話である。
 このカードにはもう一つ大きな使い道があり、統率者戦ではむしろそちらの使用法を目当てに採用されることが多い。

 その使用法とは、ライブラリーに無いカードを指定して意図的にデモコンデスを起こし、研究室の偏執狂(Laboratory Maniac)で勝利するというコンボである。
 このコンボは研究室の偏執狂とDemonic Consultationのわずか2枚で(ドロー手段があればより良いが)成立するため、青と黒を含むデッキのお手軽な勝ち手段としてよく採用されている。
 研究室の偏執狂を除去されてしまうと逆に敗北してしまいかねないというリスクもあるコンボだが、その決めやすさは一級品。コンボの詳細は研究室の偏執狂(Laboratory Maniac)の記事を参照。

 ……もう一つマイナー気味なコンボとして、ライブラリーを空にしてから運命のきずな(Nexus of Fate)明日の標(Beacon of Tomorrows)を唱えることで、ライブラリーの中身をそれだけにして無限ターンに入るというものもある。
 しかしどちらもマナ・コストの重たさのために取り回しは悪く、これをメインの勝ち手段に据えているプレイヤーは少ない。ただ、運命のきずなは精神力(Mind Over Matter)寺院の鐘(Temple Bell)のコンボに使えるので、精神力コンボを使うデッキでサブプランとして採用するのは面白いかもしれない。

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最終更新:2018年07月07日 22:16