デュエル開始!
- 茜 :ライフ8000 手札5枚
- 啓輔:ライフ8000 手札5枚
「いくぞ、俺の先攻! デッキからカードをドロー!
俺はカードを2枚セットし、こいつを召喚するぜ!」
啓輔がデュエルディスクにカードをセットすると、啓輔の前に
リバースカードが立体映像化(ソリッド・ビジョン)される。
ソレを見た私は嬉しさのあまり今にも叫びだしてしまいそうだけど、
啓輔も「おー」と驚きを隠せないでいた。
「魔導騎士 ルーン、召喚ッ!」
《
モンスターカード》
魔導騎士 ルーン
効果モンスター
★★★★
光属性 /
魔法使い族 / ATK 1400 / DEF 1500
このカードの種族は「戦士族」としても扱う。
手札を2枚捨てることで、相手及び自分の墓地に置かれている
魔法カードを1枚自分の手札に加える。
このカードは戦闘以外で破壊された場合、持ち主のデッキの一番下に戻る。
このカードは自分フィールド上に1枚しか存在できない。
啓輔が再びデュエルディスクにモンスターカードをセットすると、
モンスターがリバースカードと同じようにフィールド上に実体化し、
雄叫びを上げる。
しかもソレはポリゴンみたいなモノじゃなくて、本当にその場に
モンスターがいるかのような錯覚を覚えるくらいにリアルだった。
「すげえ、これが次世代デュエルマシーンの性能か・・・!」
『う~、あまりの興奮にウズウズする~!!』
胸の鼓動が急激に高まるのが、自分でも分かる。
このデュエルディスクがあれば、今までとは違ったデュエルを楽しめる。
ソレを実感できたことで「極貧生活なんてドンとこい!」、そう思った。
『・・・ってゆーかさ、啓輔も魔術師デッキなの!?』
「あぁ、そうだぜ。」
『魔術師デッキは、私の専売特許なのにー!』
「何言ってんだ、お前は。俺の本気は、魔術師デッキにあるんだっての。」
『じゃあ、どっちが魔術師使いにふさわしいか、このデュエルで決めるよ!』
「・・・そこまでムキになる必要ってあるのか?
とりあえず、俺はこれでターンを終了だ!」
- 茜 :ライフ8000 手札5枚
- 啓輔:ライフ8000 手札3枚 モンスター1枚 魔法・罠2枚
『私のターン、ドロー! 私もカードを2枚セットして、未熟な魔術師を召喚ッ!』
《モンスターカード》
未熟な魔術師
効果モンスター
★★★★
闇属性 / 魔法使い族 / ATK 1200 / DEF 1200
1ターンに1度、このカードに魔力カウンターを1つ乗せる。(最大3つまで)
魔力カウンターが3つ乗っているこのカードをリリースすることで、自分の
手札及びデッキから「ブラックマジシャン・ガール」を1体特殊召喚する。
「お前がモンスターを召喚した瞬間、俺はリバースカードを発動するぜ!」
『えっ?』
「リバースカード、オープン! 罠カード、帰還の書物!」
《罠カード》
帰還の書物(ブック・オブ・リバース)
通常罠
このカードは速攻魔法カードとしても扱う事ができる。
自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合のみ、発動可能。
フィールド上に存在する表側表示モンスター1体を選択して、手札に戻す。
『くっ、モンスター除去の罠を張られてたのね・・・!』
「まぁ、コレは除去と言われれば確かに除去カードだな。
場の伏せカードってのは警戒するもんだぜ?」
未熟な魔術師を召喚したことで、私は通常召喚権を失った。
つまり、このターンにモンスターを手札から召喚することはできない。
何もできないのは悔しいけど、啓輔の伏せカードを破壊しようにも
除去カードがないのだからどうしようもないわけで・・・。
『・・・ターンエンド。』
「まぁ、そうスネるな。デュエルはまだ始まったばっかりだぞ?」
『見てなさい、絶対に私が勝ってみせるんだから!』
0啓輔:ライフ8000 手札3枚 モンスター1枚 魔法・罠1枚
「俺のターン、ドロー! 俺は手札より魔法カード、神獣 ユニコーンを発動!!」
《魔法カード》
神獣 ユニコーン
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
装備モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。
相手のフィールド上に「魔導騎士 ルーン」が存在する場合、このカードは
相手フィールド上に存在する「魔導騎士 ルーン」に装備しなければならない。
装備モンスターが戦闘以外の方法によって破壊された場合、このカードを
元々のコントローラーのデッキに戻し、デッキをシャッフルする。
『神獣 ユニコーン!?』
「このカードは攻撃力が500ポイントアップすると同時に、相手に
直接攻撃をする事ができる権利を得るんだ。」
『やばっ!?』
「いくぜ、俺のターンのバトルフェイズ!!
ルーンでプレイヤーへダイレクトアタックだ!」
魔導騎士 ルーン
攻撃力1400から攻撃力1900にアップ(神獣 ユニコーンの効果適用)
ユニコーンに乗ったルーンが天高く舞い上がり、一気に急降下して攻撃をしてくる。
でも、私だってそう簡単に攻撃を通すはずがない!!
『それなら、私もリバースカードを発動するわ!』
「ほお。」
『リバースカード、オープン! 罠カード、魔力障壁!』
《罠カード》
魔力障壁(マジック・ウォール)
通常罠 ※ 制限カード
相手の攻撃宣言時、合計2000ポイントまで戦闘ダメージを無効にできる。
このカードは発動後、フィールド魔法カードとして扱う。
自分のターンのエンドフェイズ時にライフポイントを500ポイント支払う。
支払わない場合、このカードを破壊する。
このカードの効果は毎ターン使うことができる。
魔力によって編まれた障壁のおかげで、ルーンの攻撃は私には通らない。
神獣 ユニコーンの効果で攻撃力がアップしても、ルーンの攻撃力は1900。
魔力障壁の効果で戦闘ダメージは合計2000ポイントまで軽減できるから、
私への超過ダメージはない。
『このカードの効果で、ルーンからの戦闘ダメージは0になるわ。』
「へぇ、やるじゃねぇか。もう攻撃はできないから、俺はメインフェイズ2で
黒魔術師の従者を召喚しておくぜ。」
《モンスターカード》
黒魔術師の従者
効果モンスター
★★★
闇属性 / 魔法使い族 / ATK 0 / DEF 0
相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードをリリースする事で、
相手ターンのバトルフェイズを終了させる事ができる。
その後、このカードのコントローラーは相手ターンのメインフェイズ2で
手札から魔法使い族モンスターを1体特殊召喚しなければならない。
『うっ、厄介な奴が出てきたな・・・。』
「茜がいつも使ってるモンスターだろ、これ。
これで
ブラックマジシャン・ガールをよく呼ぶもんな。」
確かに、この黒魔術師の従者を使えば、相手の意表をついていきなり
手札からブラックマジシャン・ガールを特殊召喚する事ができる。
でも、このモンスターは相手から攻撃されないと意味がないので、除去カードで
破壊されることも度々あり、私も今までにそーゆー経験は数多くしてきた。
「俺のターンは終了だ。」
- 茜 :ライフ8000 手札4枚 魔法・罠2枚
- 啓輔:ライフ8000 手札2枚 モンスター2枚 魔法・罠2枚
『私のターン、ドロー!! まだ勝負は始まったばかりなんだから!
私は手札から魔法カード、魔力の枯渇を発動!
手札を1枚捨てて、フィールド上の魔法使い族モンスターすべてを除外する!』
《魔法カード》
魔力の枯渇
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
フィールド上に存在するすべての魔法使い族モンスターをゲームから除外する。
『このカードの効果はモンスターを破壊するんじゃなくて
ゲームから除外するだから、ルーンの効果も発動しないわ。』
「クソッ、うまくやりやがったな・・・。」
『さらに私はリバースカードを発動! 魔法カード、死者蘇生!!』
「何!? 死者蘇生だと!?」
《魔法カード》
死者蘇生
通常魔法 ※ 制限カード
自分または相手の墓地に存在するモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを任意の表示形式で自分のフィールドに特殊召喚する。
『私はこのカードで、自分の墓地に存在するモンスターを1体特殊召喚するわ!』
「馬鹿な!? お前の墓地にモンスターカードはまだ1枚もないはずだぞ!?」
『魔力の枯渇の効果で、私は手札を1枚捨てたわよね?』
「まさか!? その時にモンスターを墓地に落としていたのか!?」
『私が死者蘇生の対象にして蘇生するのは、このモンスターよ!!』
さっき墓地に捨てたカードを取り出し、デュエルディスクにセットする。
私がカードをセットすると同時に雷が落ち、地面に魔法陣が浮かび上がる。
そして、眩しい閃光が辺りを包み込むと、閃光の中から魔術師が現れた。
《モンスターカード》
上級黒魔導師(マスター・オブ・ブラックマジシャン)
効果モンスター
★★★★★★★★
闇属性 / 魔法使い族 / ATK 3800 / DEF 3000
このカードは魔法使い族モンスター3体をリリースした場合のみ、通常召喚できる。
通常召喚成功時、相手の手札を確認し、手札の魔法カードをすべて墓地へ送る。
このカードの特殊召喚成功時、フィールド上のすべての魔法・罠カードを破壊する。
相手が魔法及び罠カードを発動した場合、1000ライフポイントを支払う事で、
そのカードの発動と効果を無効にし、破壊する事ができる。
相手が攻撃力1500以下のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した場合、
そのモンスターを破壊する。(モンスターの効果は発動する。)
このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上のモンスターは
このカードのレベル×100ポイント攻撃力・守備力がダウンする。
このカードが戦闘以外の方法によって破壊された場合、このカードをゲームから
除外する事でデッキ・手札・墓地から「ブラックマジシャン・ガール」を1体、
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。(表示形式は任意)
この方法で特殊召喚された「ブラックマジシャン・ガール」は、次の自分の
バトルフェイズ時に相手プレイヤーへ直接攻撃をする事ができる。
「上級黒魔導師を墓地に捨てていただと!?」
『3体生贄で召喚するのは、ちょっと重すぎるからね。私がさっき発動した魔力障壁も
破壊されちゃうけど、ダメージが通ることを思えば安い代償だわ。
上級黒魔導師の効果発動! 裁きの稲妻!!』
特殊召喚された上級黒魔導師がフィールド上の
魔法・罠カードをすべて破壊する。
これで、魔力の枯渇カードと合わせて啓輔のフィールドはガラ空きになった。
上級黒魔導師は一旦場に出ると、除去するのがかなり難しくなるカード。
仮に除去されても特殊召喚されたブラックマジシャン・ガールで攻撃すれば、
攻撃力分2000ポイントダメージはほぼ確定。
しかも、その時に墓地にブラック・マジシャンかブラックカオスがあれば、
さらに与えるダメージは300ポイントずつ上乗せになる。
ちなみにコレは、私が初めてパックを買った時に当てた最上級レアカードなのだ。
『いくわよ! 上級黒魔導師でダイレクトアタック!!』
私の攻撃命令で、上級黒魔導師が啓輔に攻撃を仕掛ける。
上級黒魔導師の杖先に、闇のエネルギーが集約する。
『究極・黒魔導(アルティメット・ブラック・マジック)!!!』
「ぐはあぁぁぁぁ!!」
上級魔導師の黒き波動の攻撃が、轟音と共に啓輔を包み込む。
ソリッド・ビジョンとはいえ、その攻撃はリアルそのもの。
くぅー、やっぱりデュエルモンスターズって楽しい~(≧∇≦)
「・・・へ、へへ、やるじゃねえか、茜。」
『上級黒魔導師がいる限り、モンスターを召喚する以外の手は封じられたわよ。
もっとも、攻撃力1500以下のモンスターを召喚か特殊召喚しても破壊されるけどね。』
「・・・確かに、そいつは厄介なカードだ。
だが、俺はこの瞬間に手札からカードを使うぜ!」
『何言ってんの。この時点で発動できるカードなんて存在しないはずよ。』
「いや、それがこのカードはできるんだよな。罠カード、緊急帰還の書を発動!」
《罠カード》
緊急帰還の書
通常罠
自分が3000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時、このカードは手札から発動できる。
このカードの発動後に相手のバトルフェイズを終了させ、自分が受けたダメージと同じ
数値(=攻撃力)になるように自分のデッキ・手札・墓地から魔法使い族モンスターを
特殊召喚する。(表示形式は任意とする。)
このカードの発動と効果は、いかなるカードによっても無効化されない。
『そ、そんなカードがあったなんて・・・。』
「茜が知らなくて当然さ。このカードは第2期の頃のカードだからな。」
『第2期?』
「あぁ。今のデュエルモンスターズはちょうど第4期だから、2世代前の
パックで収録されてたカードさ。昔はレアでもないのに強力なカードとかが
普通に収録されててな。あまりに強いから禁止になったり、制限になった
カードが多いんだ。俺の記憶だと大体は禁止になったままで、規制が緩和された
カードってのはこのカードとあと数種類くらいだったと思う。」
『そうなんだ・・・。でも、ずるいよ、啓輔だけそんなカード使って!!』
「俺はデュエルモンスターズが初めて発売された第1期の頃からやってたからな。
そんなこと言われても、どうにもできないぞ・・・。
昔からやってるデュエリストは、これより強いカード持ってたりもするしな。」
『むぅー、やっぱりずるい・・・。』
「まぁ、そう言うな。とりあえず俺は、デッキと手札から戦闘ダメージ3800と同じに
なるように攻撃力を調整して、モンスターを数体特殊召喚するぜ。」
啓輔が場に出したのは、異次元の魔術師、魔術学校の生徒、魔導書整理人の3体。
モンスターを3体揃えたってことは、上級モンスターの召喚が狙い?
《モンスターカード》
異次元の魔術師
効果モンスター
★★★★
闇属性 / 魔法使い族 / ATK 1400 / DEF 1200
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
戦闘以外の方法によっては破壊されない。
相手及び自分がモンスターの特殊召喚に成功した時、
自分はデッキからカードを1枚ドローする事ができる。
《モンスターカード》
魔術学校の生徒(マジカル・チルドレン)
効果モンスター
★★★★
闇属性 / 魔法使い族 / ATK 1500 / DEF 1100
このカードの攻撃力・守備力は、このカードの
コントローラーの手札の枚数×300ポイントアップする。
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、
戦闘以外の方法によっては破壊されない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分はデッキからカードを1枚ドローする度に
ライフポイントが500ポイント回復する。
《モンスターカード》
魔導書整理人
効果モンスター
★★★
闇属性 / 魔法使い族 / ATK 900 / DEF 1500
このカードは特殊召喚された場合、
次の自分のターンに守備表示になる。
このカードが相手のカードの効果で破壊された場合、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚に成功した時、自分のデッキから
魔法カード1枚を手札に加えることができ、
相手プレイヤーに自分の手札の数×500ポイントの
ダメージを与える。
このカードが戦闘で破壊された場合、自分の墓地から
魔法カード1枚を手札に加える。
「茜、俺の勝利の布石は揃った。このターン、驚きのコンボを見せてやるぜ。」
- 茜 :ライフ8000 手札3枚 モンスター1枚
- 啓輔:ライフ4200 手札0枚 モンスター3枚
to be continued・・・・・・
- 新たに出来たので初めから読んでます コメントが1行しか出来ないので見づらくなるかも 魔力障壁が制限に入ってませんでした それだけです -- (要亜希) 2008-11-23 17:02:48
最終更新:2009年02月28日 05:23