第11話:新たな戦略、バースト召喚



『ハァ、暇だなー・・・・。』

とある日の昼休み。
昼食を食べてから5限目が始まるまでの間にある休憩時間になると、私は決まって眠くなる。
いつもならこの時間は啓輔や他の子とデュエルして遊んでることが多いんだけど、今日に限って
啓輔も他の子も教室におらず、みんな昼食を取ると同時にどっかへ出掛けていってしまった。
同じクラスの女の子は私みたいにデュエルモンスターズをやっている子がいないから、男の子たちが
いなくなってしまうと、こーゆー状態になって孤独を感じていたりする。
ハァ、やっぱり普段から女の子らしい遊びとかしとかないと駄目かな・・・・。

『みんなどこ行ったんだろ・・・。もしかして、カード買いにいったのかな?』

私たちが通っている高校から歩いて5分ほどの場所に、それなりに大きなデパートがあって、
そこではデュエルモンスターズのカードが結構豊富に用意されているので、昼休みとかの
空いた時間にカードを買いにいく子もいる。カードを買う必要がなくても、デパート内には
カフェとかもあるから、女の子たちはそこで時間を潰してから5限目を受けたりする場合もあるのだ。
別にクラスで女友達がいないってわけじゃないんだけど、私はカードを買うことが多いから、
そういったティータイムとかで使うお金が普段からあまり残ってないわけで。
ちなみに、今月はデュエルディスクを買ったため、極貧なのである。

「お、いたいた。飯食った後に寝てたら牛になるぞ。」

机に突っ伏して膨れていると、啓輔が他の男の子たちと一緒に戻ってきた。
手に袋を持っていることからすると、やっぱりデパートにカードを買いにいってたんだろう。

『お帰りー。カード買いに行ってたの?』
「おう。ちょっと新しいデッキを作ろうと思ってな。新しいパックもちょっと前に
 出てたから、レアカード狙いでちょっと買ってきたんだ。すぐデッキ組むから、
 出来上がったら勝負しようぜ。」
『すぐ組むからって、使ってないカードまで学校に持ってきてんの?』
「んなわけねぇだろ。昨日のうちにネットでいろいろ調べて、ある程度まで組んであったんだ。
 足りない分はアイツらが持ってるらしいから、ソレを譲ってもらえばどうにかなる。」

そう言いながら啓輔は鞄からデッキケースを取り出すと、カードをいじってデッキ調整を始めた。
それを見て男の子たちも啓輔に譲るカードを渡したり、啓輔から逆にカードを貰ったりしている。
私もデッキいじりたいけど、デッキ以外のカードは全部家にあるからいじりたくてもいじれない。

『ねぇ、まだ?』
「よし、完成だ。ここでやるには狭すぎるから、屋上行くぞ。」
『ほぉい。』




――――― 屋上にて。

啓輔とデュエルをするのは、もちろん私。
他の男の子たちはあとでデュエルするということで、先にデュエルさせてもらうことになった」。
さっきまではかなり眠たかったのに、今となってはパッチリ目が冴えている。

「じゃあ、始めるか。」
『新しいデッキだか何だか知らないけど、叩き潰してやるんだからね。』
「できるなら、やってみろ。では、いざ・・・・」



決闘(デュエル)!!!!




デュエル開始!
● 茜 :ライフ8000 手札5枚
● 啓輔:ライフ8000 手札5枚

「俺からいくぜ! 先攻ドロー!
 俺は2枚カードをセットし、ダークロード・ナイト バルバトスを召喚!」

《効果モンスター
ダークロード・ナイト バルバトス
効果モンスター
☆4 / 闇属性 / 戦士族 / 攻 1900 / 守 800
自分のターンに1度だけ、自分のデッキからモンスターカード1枚を墓地へ送ることができる。
このカードがフィールドを離れた時、自分のデッキからカードを1枚ドローすることができる。
この効果を発動した場合、自分は手札からモンスターカード1枚を墓地へ送る。

闇のオーラを纏った鎧の戦士モンスターが、フィールド上に召喚される。
さっきデッキを組み直したって言ってたのに、使うモンスターはやっぱり戦士族って・・・・。
でも、啓輔がこーゆーダークヒーロー的なカードを使うのって珍しいな。

「俺はバルバトスの効果を発動。デッキからモンスター1体を墓地へ送り、ターンエンドだ。」


● 茜 :ライフ8000 手札5枚
● 啓輔:ライフ8000 手札3枚 モンスター1体 リバース2枚
           墓地のモンスター1枚


『私のターン、ドロー!』

以前、神崎とデュエルした時に墓地へモンスターを送ることが無意味じゃないってことは勉強済み。
つまり、啓輔があえてモンスターを墓地へ落としたのにはそれなりの理由があるはず。
墓地で効果が発動する? それか、除外することで効果が発動するとか?

『私は手札よりモンスターを特殊召喚する! いでよ、愛の女神 ヴィーナス!』

《効果モンスター》
魔導騎士 ディフェンダー
効果モンスター
☆6 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻 2000 / 守 2500
このカードの種族は「戦士族」としても扱う。
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力は0になる。

「いきなりからディフェンダーを引いていたとは、さすがの神引きだな・・・。」
『さらに私はディフェンダーをリリースして、ブラックマジシャン・ガールを召喚っ!』

《効果モンスター》
ブラックマジシャン・ガール
効果モンスター
☆6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻 2000 / 守 1700
自分と相手の墓地にある「ブラックマジシャン」と「マジシャン・オブ・ブラックカオス」
1体につき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

「うおー、いきなりから小日向さんの切り札登場だっ!!」
『へっへーん、昨日の夜にちょこっとだけデッキ調整してみたんだよね♪
 いくわよ、ブラックマジシャン・ガールでバルバトスに攻撃! 黒・魔・導・爆・裂・波!!』
「甘い、罠カード発動! 死者への宣告!」

《罠カード》
死者からの宣告
通常罠
自分のデッキからモンスターを1体墓地へ送って発動する。
相手フィールド上のカード1枚を破壊する。

「この効果で俺はデッキからモンスター1体を墓地へ送り、ブラックマジシャン・ガールを破壊する!」
『そう簡単にはいかないわ。私は手札から速攻魔法、幻影体を発動!』

《魔法カード》
幻影体(ミラージュ・ボディ)
速攻魔法
相手プレイヤーが「フィールド上のカードを破壊する」効果を持つカードを使った時に発動可能。
自分の手札1枚を捨てることで、そのカードの発動と効果を無効にし、そのカードを破壊する。

『このカードで、死者からの宣告のカードを無効にして破壊するわ。つまり、
 バルバトスに対するブラックマジシャン・ガールの攻撃は通るわ!』
「ぐわっ!!!」

ブラックマジシャン・ガールの放った黒魔導爆裂波が、バルバトスを破壊する。

「くそ・・・。あれ、なんで俺のライフが400も減ってるんだ?」
『私が発動した幻影体の効果で墓地へ送ったのは、このカードよ。』

デュエルディスクの墓地からさっき墓地へ送ったカードを取り出し、啓輔に見せる。

「ブ、ブラック・マジシャンだったのか!?」
「すげえよ、小日向さんっ!」
『ブラックマジシャン・ガールは、墓地にあるブラック・マジシャン1体につき攻撃力が
 300ポイントアップする。これでブラックマジシャン・ガールの攻撃力は2300になったから、
 ライフが400ポイント引かれたってわけ。』
「チッ、死者からの宣告は破壊されたが、デッキからモンスター1体を墓地へ送るのは
 効果じゃなくてコストだから、俺はデッキからモンスターを1枚墓地へ落としておく。
 そして、バルバトスが破壊されたことで俺はカードを1枚ドローし、効果でもう1枚、
 デッキからモンスターを墓地へ落とす。」

このターン、啓輔が自分で墓地へ送ったモンスターは2枚、そして私が破壊したバルバトスが1枚。
これで合計4枚のモンスターが墓地へ送られたけど、何を考えてるのかサッパリ分かんない・・・。

ブラックマジシャン・ガール
攻撃力2000 → 攻撃力2300にアップ(ブラックマジシャン・ガールの効果)

『私はカードを2枚伏せて、ターン終了よ。』


● 茜 :ライフ8000 手札0枚 モンスター1体 リバース2枚
● 啓輔:ライフ7600 手札4枚 リバース1枚
           墓地のモンスター4枚


「俺のターン、ドロー! 1ターン目から手札が0とは、使い方が荒いんじゃないのか、茜?」
『何とでも言ってなさい。無駄口叩いてたら、いつもみたいに負けちゃうよ?』
「いや、悪いが今日は負ける気がしないんだ。茜、おもしろいモノを見せてやるぜ。」
『おもしろいモノ?』
「あぁ。俺は手札から魔法カードを発動する。魔法カード、魔界の裂け目!」

《魔法カード》
魔界の裂け目
通常魔法
自分のデッキからモンスターカードを3枚まで墓地に送る。

『そ、それは!?』
「ん? この魔法カードがどうかしたのか?」
『あ、いや、ううん、何でもないっ!』

啓輔が今使ったカードは、忘れもしない神崎とのデュエルで使われた魔法カードだった。
あの時はこのカードを使った後に、神崎がアヌビスを呼んだんだっけ。
アヌビス、おもいっきり鬼畜カードだったなぁ・・・。

「なんだ、変な奴だな? まぁ、いい。とりあえず、俺はこのカードの効果で、
 自分のデッキからモンスターを3枚、墓地へ送るぜ。
 これで、俺の墓地には7枚のモンスターカードが溜まったわけだ。」

デッキから取りだした3枚のモンスターカードを私に見せ、啓輔は墓地へ送る。
おもしろいモノを見せてやるって言ってたからこのターンで、何か仕掛けてくるのかな?

「いくぜ、茜! これが俺の新たなデッキの力だ!
 俺は墓地のモンスター6枚をゲームから除外し、デッキからコイツを特殊召喚する!
 いでよ、バーストモンスター、ダークロード・ドラゴン ヴァルファーレ!」

《効果モンスター》
ダークロード・ドラゴン ヴァルファーレ
効果モンスター / バースト
☆10 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻 ???? / 守 0
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地のモンスターを任意の枚数ゲームから除外した場合のみ、手札・デッキ・墓地から特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、特殊召喚する際にゲームから除外したモンスターの枚数×1000ポイントとなる。
このカードは相手プレイヤーがコントロールする罠の効果を受けない。
このカードが攻撃する場合、すべての相手モンスターの表示形式を変更することができる。
このカードがフィールドを離れた時、自分の墓地に存在するモンスターを1枚ゲームから除外することで
このカードを自分フィールド上に特殊召喚することができる。
この効果によって特殊召喚に成功した時、このカードの攻撃力はゲームから除外されているすべての
カードの枚数×1000ポイントの攻撃力を得る。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、デッキからモンスターを1枚墓地へ送ることで
このカードを対象とする魔法及びモンスターの効果を無効にし、そのカードを破壊する。

『バ、バーストモンスター・・・?』
「そう。バーストモンスターは、自分の墓地に存在するモンスターカードを特定の枚数
 ゲームから除外し、特殊召喚することができるモンスター。召喚時にゲームから除外する
 モンスターの枚数は個々によって異なるけど、大抵が任意の枚数を除外する効果になっている。
 茜がちょうどデュエルモンスターズを始める少し前にルールが変更されたんだが、その時に
 発売されたパックで新たに登場したカードなんだ。」
『そうか、どうりで私が知らないモンスターなわけだ・・・。』
「俺が特殊召喚したこのヴァルファーレは、特殊召喚時にゲームから除外したモンスターの枚数、
 つまり6枚×1000ポイントの攻撃力を得る。よって、攻撃力は6000!」

ダークロード・ドラゴン ヴァルファーレ
攻撃力???? → 攻撃力6000にアップ(ヴァルファーレの効果)

『こ、攻撃力6000!?』
「ブラックマジシャン・ガールには悪いが、ご退場願おうか。
 いくぞ、ヴァルファーレの攻撃!」

邪悪なオーラを纏うドラゴン、ヴァルファーレの口が開き、黒いエネルギーが口元に集約する。
コレを食らったら、私は3700ポイントのダメージを受ける。
でも、せっかく召喚したブラックマジシャン・ガールをそう易々と倒されてたまるもんか!

『なら、ヴァルファーレの攻撃の瞬間に私は罠カード、闇よりの鎖を発動!!』

《罠カード》
闇よりの鎖
永続罠
相手モンスター1体を選択する。
選択したモンスターの攻撃力は1000ポイント下がり、このカードがフィールド上に存在する限り攻撃できない。
このカードのコントローラーのフィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、選択されたモンスターは
各プレイヤーのエンドフェイズ時に攻撃力が500ポイントダウンする。
この効果によって攻撃力が0になった時、選択したモンスターを破壊する。

『このカードによって、ヴァルファーレの攻撃を封じるわ!』
「無駄だ。ヴァルファーレはお前がコントロールする罠カードの効果を受けない!」
『う、嘘ぉ!?』
「食らえ、ダーク・グラヴィティ・フォース!!」

ヴァルファーレの口から放たれた衝撃波が、ブラックマジシャン・ガールを一瞬のうちに吹き飛ばす。
くそぅ、1ターン目からブラックマジシャン・ガールを召喚して有利になったはずだったのに・・・・。

「今の攻撃で、3700ポイントのダメージを与えたぜ。
 ちゃんとブラックマジシャン・ガールを守ってやらなきゃ駄目だろ、茜。」
『くそー・・・。予想外のダメージだわ・・・・。』

ヴァルファーレによってブラックマジシャン・ガールが破壊されたことで、私のモンスターは0。
残ってるのはリバースカード1枚だけで、今の私にはモンスターはおろか、手札さえもない。
やばい、いきなりから今までにないくらいピンチかも・・・・・。

「次のお前のターンでモンスターを引かないと、俺のモンスターの攻撃がまともに通っちまうぞ。
 いきなりから手札を使い切るってのは、今後やめといた方がいいぜ。」
『うるさいわね・・・。だって、こうなるなんて思ってもなかったんだもん・・・。』
「その辺がまだ初心者って感じだな。俺は伏せカードを1枚セットして、ターン終了だ。」


● 茜 :ライフ4300 手札0枚 リバース1枚
● 啓輔:ライフ7600 手札3枚 モンスター1体 リバース2枚
           墓地のモンスター1枚


『私のターン、ドロー! 私は手札から、溢れ出る魔力を発動!』

《魔法カード》
溢れ出る魔力
通常魔法  ※ 制限カード
すべてのプレイヤーはデッキの1番上のカードを2枚、墓地へ送る。
自分の手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。

『各プレイヤーはデッキから2枚カードを墓地へ送り、手札が5枚になるようカードをドローする!』
「すごい、小日向さん・・・! この状況で手札増強カードを引くなんて・・・!」

私が引いたカードは転送魔法、死者蘇生、強欲な壷、魔術師の財宝、戦女神 ミネルヴァの5枚。
よし、この手札ならまだピンチを切り抜ける方法はある!

『さらに私は手札から強欲な壷を発動! デッキから新たにカードを2枚ドローする!』
「何!? 今のドローでさらに強欲な壷を引いていたのか!?」

《魔法カード》
強欲な壷
通常魔法  ※ 制限カード
自分のデッキからカードを2枚ドローする。

デッキからドローした2枚のカードは、魔術師の書庫と上級黒魔導師・・・。
うぅ、今回に限って下級モンスターが来ないなんて、なんでこんな時に・・・・。

「どうした、茜? 引いたカードが思ったカードじゃなかったか?」
『そのヴァルファーレをどうやって倒そうか、今考えてるところよ・・・。』
「そうか、そうか。まぁ、そーゆーことにしといてやるよ。昼休みはそんなに長くねぇんだから、
 サッサとしろよな。」
『わ、分かってるわよ、うるさいわね・・・・。』

この手札でどうやってあのヴァルファーレを倒す・・・?
転送魔法、死者蘇生、魔術師の財宝、戦女神 ミネルヴァ、魔術師の書庫、上級黒魔導師・・・・。
あれ、もしかしてコレをこうしてこうすれば・・・・・・。

『私は、手札から死者蘇生を発動するわ。』

《魔法カード》
死者蘇生
通常魔法  ※ 制限カード
自分または相手の墓地からモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。

『このカードで墓地から特殊召喚するのは、ブラックマジシャン・ガールよ!』

死者蘇生の効果で、墓地からブラックマジシャン・ガールが特殊召喚される。
さっき使った幻影体の効果でブラック・マジシャンを墓地へ送っているから、
ブラックマジシャン・ガールの攻撃力は2000ポイントから2300ポイントへアップする。

ブラックマジシャン・ガール
攻撃力2000 → 攻撃力2300にアップ(ブラックマジシャン・ガールの効果)

「おいおい、ブラックマジシャン・ガールじゃ太刀打ちできないのはさっき分かっただろ?」
『確かにね。でも次の啓輔のターン、ヴァルファーレは墓地へ落ちるわ。』
「な、何だと・・・? どうやってそんなことが・・・?」
『次の啓輔のターンになれば分かることよ。私はカードを2枚伏せ、ターンを終了する。』


● 茜 :ライフ4300 手札3枚 モンスター1体 リバース3枚
● 啓輔:ライフ7600 手札5枚 モンスター1体 リバース2枚
           墓地のモンスター1枚


「俺のターン、ドロー! 何を考えてるのか知らねぇけど、このターン、ヴァルファーレの攻撃で
 もう1回ブラックマジシャン・ガールを墓地へ送ってやる! いくぞ、ヴァルファーレの攻撃!」
『この瞬間を待ってたわ! リバースカードをオープン!』
「ヴァルファーレにはいかなる罠カードも通用しないと言っただろ!
 ダーク・グラヴィティ・フォース!!!」

漆黒の波動が、再びブラックマジシャン・ガールを襲う。

『残念、私が発動したのは罠カードじゃないのよね。』
「何だって!?」
『私が発動したのはこれよ!!』

私のカード使用宣言と共に、伏せられていた私のカードがオープンされる。
ソレを見た啓輔は、驚きを隠せなかった。

「な、転送魔法だと!?」

《魔法カード》
転送魔法(テレポート・マジック)
速攻魔法
相手フィールド上の攻撃モンスター1体を選択して発動する。
自分フィールド上の魔法使い族モンスター1体をリリースする。
手札からレベル7以上の魔法使い族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
このターン、選択された相手モンスターはこのカードの効果によって特殊召喚された
魔法使い族モンスターと戦闘を行わなければならない。

『このカードを発動したことにより、私はブラックマジシャン・ガールをリリースし、手札から
 レベル7以上の魔法使い族モンスターを特殊召喚する! いでよ、上級黒魔導師!!!』

上級黒魔導師(マスター・オブ・ブラックマジシャン)
効果モンスター
☆8 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻 3800 / 守 3000
このカードは魔法使い族モンスター3体をリリースした場合のみ、通常召喚できる。
通常召喚に成功した時、相手の手札を確認し、手札にある魔法カードをすべて墓地へ送る。
このカードの特殊召喚成功時、フィールド上に存在するすべての魔法・罠カードを破壊する。
相手が魔法・罠カードを発動した場合、1000ライフポイントを支払うことで、そのカードの
発動と効果を無効にし、破壊することができる。
相手が攻撃力1500以下のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した場合、そのモンスターを
破壊する。(この時、モンスターの効果は発動する。)
このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上のモンスターはこのカードの
レベル×100ポイント攻撃力・守備力がダウンする。
このカードが戦闘以外の方法によって破壊された場合、このカードをゲームから除外することで
デッキ・手札・墓地から「ブラックマジシャン・ガール」を1体自分フィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚された「ブラックマジシャン・ガール」は次の自分のバトルフェイズ時に
相手プレイヤーへ直接攻撃をすることができる。

『上級黒魔導師が特殊召喚されたことにより、すべての魔法・罠カードを破壊する効果が
 適用される!! 効果発動、裁きの稲妻!!』

上級黒魔導師が杖から放った稲妻によって、私と啓輔の伏せているカードがすべて破壊される。
ブラックマジシャン・ガールへと攻撃を仕掛けたヴァルファーレのダーク・グラヴィティ・フォースは
転送魔法の効果によって攻撃対象を失い、上級黒魔導師へと向けられる。

「そうか! 上級黒魔導師はレベルの数×100ポイント相手モンスターの攻撃力を下げる効果がある!」
『このターン、上級黒魔導師の効果でヴァルファーレの攻撃力は5200まで下がるわ!』

ダークロード・ドラゴン ヴァルファーレ
攻撃力6000 → 攻撃力5200にダウン(上級黒魔導師の効果)

「だが、それだけじゃ上級魔導師でヴァルファーレを倒すのは不可能だ!」
『えぇ、そうね。でも、私は上級魔導師の効果ですべての伏せカードが破壊される前に、
 もう1枚のカードを発動していたのよ!』
「何だとぉ!?」
『私が発動したもう1枚のカードは、魔術師の財宝!!』

《魔法カード》
魔術師の財宝
速攻魔法
自分フィールド上モンスター1体と、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択する。
選択した自分フィールド上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、選択した墓地のモンスターの
元々の攻撃力分アップする。

『このカードの効果で私が選択する墓地のモンスターは、ブラックマジシャン・ガール!
 つまり、このターン上級黒魔導師の攻撃力はブラックマジシャン・ガールの攻撃力2000ポイント分
 アップする! よって、上級黒魔導師の攻撃力は5800!!』

上級黒魔導師(マスター・オブ・ブラックマジシャン)
攻撃力3800 → 攻撃力5800(魔術師の財宝の効果)

「クッ!! 魔術師の財宝を伏せていたとは・・・!!」
『これで、上級黒魔導師はヴァルファーレの攻撃力を上回った!
 いけっ、上級黒魔導師!!』

ヴァルファーレの攻撃を交わし、上級黒魔導師がヴァルファーレへと攻撃を仕掛ける。
啓輔の場には伏せカードもないし、手札からカードを使われてもライフを支払えば無効化できる。

『究極・黒魔導(アルティメット・ブラックマジック)!!!!』
「ぐわあぁぁぁ!!!」

魔術師の杖よりほとばしる黒き閃光が、ヴァルファーレを包み込む。
この迎撃で啓輔の強力モンスターを破壊すると同時に、600ポイントのダメージを与えることに成功。

『これで、啓輔の切り札的存在は倒したわ!』
「くっそー・・・・と、見せかけて。」
『え? な、う、嘘でしょ!?』

啓輔のフィールドを見た私は、自分の目を疑った。
だって、そこには今倒したばかりのヴァルファーレが何事もなかったかのように佇んでいたんだから。

『ちょ、ちょっと何してんのよ、啓輔! 上級黒魔導師で破壊したんだから、サッサとカードを墓地へ
 置きなさい!! ゲームのルールも守れないなんて、デュエリスト失格なんだからね!』
「おいおい、何言ってんだ。俺はルールを破ってなんかいないぞ。」
『でも、今破壊したじゃん、ちゃんと!』
「ヴァルファーレは、フィールドを離れた時にある条件を見たすことで、蘇生させることができるのさ。
 その条件とは、墓地のモンスターを1体ゲームから除外すること。」

そう言いながら、啓輔は墓地からモンスターカードを1枚出してきて私に見せる。
でも、確か啓輔はヴァルファーレを特殊召喚する時に墓地のモンスターを全部除外したはずじゃ・・・・。

『そんな! 啓輔の墓地にはもうモンスターが残ってなかったはずじゃ・・・!?』
「俺はさっきまでのターンで墓地へ7枚のモンスターカードを送っていたんだ。そして、ヴァルファーレを
 特殊召喚する時に除外したモンスターは6枚。こーゆー事態を考えて、1枚だけ残しておいたんだよ。」
『う、ぐぅ・・・・。』
「さらに、ヴァルファーレは自身の効果で特殊召喚に成功した時、ゲームから除外されているカードの
 枚数×1000ポイントの攻撃力を得る。俺がさっき除外したモンスターを合わせると、除外されている
 カードは全部で7枚。つまり、 ヴァルファーレは7000ポイントの攻撃力を得る。」

ダークロード・ドラゴン ヴァルファーレ
攻撃力???? → 攻撃力7000にアップ(ヴァルファーレの効果)

『そ、そんな・・・。』
「これで、上級魔導師の効果を受けてもヴァルファーレの攻撃力は6200までしか下がらない。」

ダークロード・ドラゴン ヴァルファーレ
攻撃力7000 → 攻撃力6200にダウン(上級黒魔導師の効果)

『で、でも! 次のターンで絶対逆転してみせるんだから!』
「いや、悪いけど茜、お前のターンはもう来ない。」
『え・・・?』
「このターンで勝負は決まる。茜、今回ばかりはお前に勝利の女神は微笑まないぜ。」



to be continued・・・・・・



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最終更新:2008年12月25日 03:21