イザヤ

銀翼の烏天狗



  Data


【名前】イザヤ
【真名】架天山那由他坊
【種族】 妖怪・烏天狗
【性別】 男
【地位】 土地神、千夜グループ
【年齢】 120前後
【身長】 172cm
【学科】 人外歴史科
【属性】 金、風
【能力】『銀烏』(しろがねからす)


  Profile

彼は…妖怪、烏天狗の一つの群れに居た。
妖怪の中の革新派集団『天烏』。
人間に奪われた森を、人間の忘れた妖怪の畏れを、もう一度取り戻す。
人間と妖怪の力関係を逆転し、世界を妖怪が管理する。
このような理念の下、組織は活動していた。

そんな中、彼には友達が出来る。化け狐と、人間の友達が。
最初は怖がり、直ぐに彼等は打ち解けて。
次第にイザヤは疑問を抱く。どうして人間との
共存の道を求めないのか、と。

イザヤは群れの中で懸命にその理念に抗い、そして羽を毟られ、友を無くした。
翼を無くしたその日、彼は自分だけの妖術を手に入れ、長年の住処を捨てた。

求めたのは力と知識。
共存の道を探す為、同族を牽制出来る力と、具体的なその案の為の知識。
そして、まだ未熟な自分を追う同族や妖怪狩りへの対策として、安全な住処。
その全てを、異質の集まるこの都市に求めた。

烏天狗。…のみならず、同じく亀裂を深める全ての妖怪と人間を。
救済せんと、救世の妖怪は再び異質の地へと足を踏み入れる。


  Details

『外見』

基本は黒ずくめの格好で現れる。黒い長髪の下の顔は常に笑顔。黄色の眼。
あまり背は高くなく、細身。背中には薬箱を背負っている。
時々お面をつけているが、つけている日は大抵どこかのお祭り帰りである。


『性格』

お人好しで楽天家、常に笑顔は絶やさない。
何事もポジティブに、楽しくがモットーである。
妖怪とは思えない程の軽さとテンションを持ち合わせる。
だが、自身の勉強に関しては真面目。
友を傷つけられると激しく怒るのは、過去の影響もあるのだろう。
また、自らの住む土地を殊更に大事にしている。

『戦闘スタイル』

主に空中戦を得意とし、魔妖術『銀烏』を駆使して敵を翻弄する。
変幻自在の能力に、予測不能のその動き。
相手を惑わすその姿は正に妖怪であろう。
ただ、能力自体が防御に余り向かないタイプである為、攻められると脆い。

『地位』

これでも土地神である。
神としての名前は【架天山那由他坊】であり、土地の妖力を行使する場合はこの名を名乗る。
土地神として契約したとある山、川、森は小さいが、彼はこの土地と「絶対契約」を結んだ。
土地が死ねば彼も死ぬ、最も重いその契約。
これにより彼はその土地を死ぬ気で護る代わりに、契約者である土地からの多大な妖力供給を 手に入れる事となる。
妖力を使った場合、銀烏は最大十万羽程度を発現させる事が出来、その威力は正に神格。ただし供給を受けられるのは彼が契約地に居るときのみである。
土地に居ない時に土地を「殺された」場合、彼は無力極まりない為、二日に一回は契約地へ赴いて様子を見ているようだ。


  Ability

能力:『銀烏』(しろがねからす)



能力説明

 能力というよりはオリジナルの妖術である。

  • 無数の小さな銀色の烏を具現化し、「造形」によりそれらは集まって何らかの「形」を取る事が出来る。
  • 銀烏はその「形」に従って何らかの特殊な「性質」を「形」に付与する。
  • 「性質」の強さはその「形」に使われた銀烏の数に従って増幅していく。

つまり、銀烏で違う大きさの「剣」を作っても、それが持つ特殊な性質は同じであり、
その威力のみが違う、という事になる。
ちなみに大きさは、それを作るのに集まった銀烏の数に依存する。

 また、「造形」にはある程度の時間がかかり、更に造形後の形を崩して別の形を作ろうとした場合、
一度造形された形を”バラバラ”に、つまり銀烏単体に分解しなければならない。
(例外は存在する)

 「性質」は一度決まれば以後変更は無く、それは初めて造形により銀烏がその「形」を取った時に
絶対に決まってしまう。
ただし、性質はイザヤがその形に対して思い浮かべるイメージにある程度沿って発現する。
(何の形を取るにしても絶対に何らかの性質が付与される、例えそれがスプーンなどであっても)

 妖術であるにも関わらず、魔力による発動も可能なよう調整されている。
銀烏単体の最大具現化数は、イザヤの魔力・妖力の総量に従って決定されている。
具現化とその「性質」の使用には、魔力・妖力のどちらかが必要である。
なお、魔力のみを用いて具現化する銀烏の最大数は、およそ一万羽である。


技、形態など


鎌形態【天裂地割】(てんれつちかつ)

性質:斬撃をその軌道方向に飛ばし、なおかつ斬れ味を上げる。
 四千羽以上で造形可能な大型の鎌。いたってシンプルな形をしている。
性質による「飛ぶ斬撃」は、使われている銀烏の数でその飛距離、威力を増幅させる。
攻撃に特化した「造形」であり、なおかつ多量の銀烏を使うので、防御面は脆い。
だがその分、その威力は凄まじく、七千羽以上になると通常の鎧は意味を成さない。

技:鈴裂
 使用する魔力・妖力が跳ね上がるが、その一撃のみ、斬撃の質も跳ね上がる。
七千羽以上でないと使用不可能である。

剣形態【纏水落月】(てんすいらくげつ)

性質:設定した対象の中で、「形を見た者」に妖気を「圧」として放つ。

千羽以上で造形される剣。余りに大きくなると剣としての行使が出来ないので、三千羽が限度。
対象の中で、その剣を見た者にのみ、「圧」を放てる。
妖怪の持つ畏れや威圧を増幅し、相手にそのままぶつける事で、精神攻撃を行う。心の脆い者なら金縛り状態になり、そうでなくとも動きが鈍る。
 本来の剣としての用途も十分で、強度が高く素早い攻撃に適し、なおかつ防御に優れる。

槌形態【震峰衝馳】(しんほうしょうは)

性質:空間上のどの「面」も叩く事が出来、叩いた面から垂直に、銀烏の数に従った威力の衝撃が飛ぶ。
 五千羽以上で造形される槌。どこでも「叩く」事が出来、更にその衝撃を攻撃として飛ばせる。
その槌の大きさ、衝撃の威力共に凄まじい物があり、特にその広大な効果範囲故に全体攻撃の無効化において大きな役割を持つ。

扇形態【乱妖嵐舞】(らんようらんぶ)

性質:雷撃を放つ。最大出力は造形時に使われた銀烏に依存する。
 百羽以上で造形される銀の扇。それぞれが独自に動き、雷撃を対象に向かって放つ。
際限無く大きく出来るので、百羽単位で細かく雷撃の威力の指定が出来る、便利な「形」。
一瞬体の自由を奪う程度から、雷による熱で跡形も無くす程度まで、様々な雷撃を用意出来る。

技:妖雷
 銀烏七千羽以上を全て一つの「扇」に造形する事で発動可能。
巨大な扇から放たれる雷撃が、進行方向のあらゆる物質を消し去る。

鏡形態【逆撫鏡】(さかなでかがみ)

性質:数に従ってある威力以下の非物理攻撃を跳ね返す。
 滑らかな膜のような形である。繋がった銀烏の数に従って跳ね返せる攻撃の威力上限が決定するので、
翼や武器などに付属して発動させる事が多い。
ただ、「跳ね返す」という性質上、ある一定の攻撃以上はどうやっても貫通してしまう為、
防御よりも「変則的な攻撃」としての役割が強い。
物理攻撃を止める力は余り無い。

翼形態

性質:使用者の全ての動きを加速させる。
 千羽で発現する、最初に造形された形。烏天狗だが翼の無いイザヤは、これを用いないと飛ぶことは出来ない。
一対で十分な飛翔が出来るが、あえて四対作って銀烏(材料)のストックに使う時もある。
恐らく最も良く目にする形態。手に持った武器と繋げて造形することで、性質の増幅を倍加出来る。
単体で使っても、空中戦という一点では恐らく最高レベルの性能を発揮する。

羽形態

性質:貫通力が増幅していく。
翼形態から造形無しでこの形に移行出来る。羽というより鋭い針の形をしたそれは、
性質の増幅により貫通力が高められている。
十羽以上で発現する、お手軽な全体攻撃手段。

陣(特殊)

銀烏は造形する能力である為、上手く使えば魔方陣を非常に正確に描ける。これを利用して、彼は細々とした生活や研究に必要な魔術、妖術を、陣を使って発動する事が出来る。
大規模な陣を描くには相応の銀烏の量が必要な為、大きさには制限あり。


  Performance

E to S

筋力:B
持久:C
強靭:E
生命:A
俊敏:B
反射:C
技術:D

判断:B
精神:A
知識:B
経験:B

魔力:B
抗魔:C

+α
妖力:S
神通:B




  Skills

E to S

体術:E
  からっきし駄目である。
剣術:B
  ディスに指南中、ほぼ我流。
鎌術:B
槌術:D


陣術:C
魔術:C
  銀烏は魔力で発動可能な妖術であり、魔術ではない。
妖術:A
  銀烏の構築の為に鍛えられた。
神術:E
  修行が足りない。


飛翔:S
  銀烏の翼形態3対による機動、飛翔能力はおそらく最高レベル。
回復:D
  倒れると自動的に回復が始まる。


威圧:B
  本来妖怪として持つ妖気は強い。
陽炎:D
  意識の外に出る。
交渉:C
  妖怪、人間との対話の力。
六勘:B
  第六感?とにかく鋭い。
生活:B
  料理の腕前は中々。



  Others

「嗜好品」

甘味好きであり、それと同時に酒豪。
祭りで売られる駄菓子を特に好み、金平糖やカルメ焼き、べっこう飴などをこよなく愛する。
彼が祭り好きな理由の半分はここにある。
また、酒好きな彼は自分で「天狗酒」を作っており、常に薬箱の中に入れて持ち歩いている。
天狗酒は様々な薬としての効果もあるらしく、彼自慢の一品だそうだ。

「友達」

化け狐と人間の友達がいたようだ。
彼の妖術の基礎も、大半はその友達から教えてもらった物である。
彼の平等な精神性は人間の友に影響された。
今はもう生きてはいないようだ。

「銀烏」

武器だけで無く、スプーンやハリセンといった、日用品?も造形出来る。
ただし、必ず何らかの「性質」が付与される為、使い方を間違えるととんでもない事になる。
ちなみにハリセンには【使われる銀烏の数が多い程、良い音が鳴る】という効果が付与された。
また、造形前の烏単体は、何故か餌を食べる。
ちゃんと餌をやらないとだんだん発現数が減るらしいので、彼の日課に餌やりは必要不可欠である。



  Recent state


  • 妖(あやかし)と人間の共存世界の為には、自身の地位が必要だと黒沢小百合に気付かされ、彼女の所属する千夜グループに近付く。

  • ディスに我流剣術指南中。自身も剣術を教えられる程の腕では無く、手探りで共に剣と異能の融合戦術『包帯剣』を考えている。

  • イザヤと志を同じくする非人間・人間達による組織『陰陽百鬼』を構想中。

  • 大規模妖術『地相同期』を開発中。

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最終更新:2010年09月19日 05:25