異能都市の地下空間に存在する非合法な闇市場。
武器、麻薬、美術品、取引禁止の動植物、奴隷など多様な品が高値で取引されている。
正確な位置は分からないが、市場中心部には古いミサイルサイロ跡と思われる吹き抜け状の空間が広がっており
その周りの古いパイプや換気口の隙間を縫うようにして狭い通路が縦横に根の様に広がっている。
その存在は一般市民に存在を秘匿されており、
たどり着くには港湾部の倉庫や閉鎖された工場跡など
都市の様々な場所に配置された魔法陣から転移しなければならない。
その性質上、訪問者は犯罪者や賞金稼ぎなどが大半だが
地上では見つける事のできない貴重品を求めて上流階級の人間や
物好きな好事家が足を踏み入れることも少なくないという。
市場は治安がよく、上流階級のみが立ち入るこのができる『上層部』と
その他――主に悪党連中が巣食う『下層部』に分けられる。
上層部はいくつかの組織によって共同管理されているため治安もよく、
高級ホテルや貴金属店、オークション会場などが軒を連ねている。
下層部はそれこそ、なんでもありの万魔殿と呼ぶにふさわしい。
上層部と下層部のちょうど境、『中層部』と呼ぶべき地点には
この暗黒街一番の目玉である闘技場――『地獄の釜コロシアム』が存在する。
ここでは夜な夜な剣闘奴隷同士の非合法な賭け試合が行なわれており、これだけを目当てに足を運ぶ者も多い。
コロシアムは体育館程度の広さの円形の空間であり
壊れた2階建てバスやコンテナなど、いくつかの障害物が置かれている。
また、過去に流出した
イデアの箱庭の
データを元にした仮想現実システムが使われており
対戦する剣闘奴隷のデータをコロシアム内に投影して試合を行なう。
これは戦闘によって観客が傷つく事が無い様、
客席まで攻撃が届かないようプログラムにて制御するためだが、
本家『イデアの箱庭』を完全にコピーするには至らず、
投影されたデータが受けたダメージは本体にも同じように伝達される。
そのため、剣闘奴隷には死人が絶えない。
外部の人間も闘技場に参加し戦闘する事自体はできるが
死亡した際の隠蔽処理が面倒なため例のコピーに後付けで搭載された
ダメージカットを行なう保護システムを使用しなければならない。
この場合、保護システムの維持費捻出のため使用料を要求される。
ただし保護システムもイデアの箱庭ほど完璧ではなく、
ダメージに比例して体にある程度負荷が掛かるようだ。
観客席は市場と同じく、コロシアムを見下ろせる位置に設けられ
バーカウンターを備えた富裕層向けの上層部観客席と
コロシアムとフェンスのみで仕切られた下層部観客席に分かれている。
最終更新:2011年10月31日 00:57