雨崎ふーこ


「おら、早く始めんぞ――――――――――――」



簡単なプロフィール


名前  雨崎ふーこ/uzaki huko

役職  リグヌ社代表取締役/雨崎家十七代目党首

性別  女性

年齢  乙女の秘密

身長/体重  168㎝/乙女の秘密

特技  猫に変身できる。

属性  重力/無

種族  鬼と人のハーフ/母が鬼、父が人


雨崎家




家紋は紫陽花。

妖怪退治を生業とする、由緒正しき名家。政治家や大富豪、時たま訪れる一般人からの依頼を受けて、世界の裏舞台で活躍する一族――――

――――というのも過去の話。

前党首ふーこママは享年25歳。事故なのか、ふーこパパもその時一緒に亡くなってる。享年同じく、25歳。当時ふーこは生後三ヶ月であったそうな。

その為ふーこに家業を伝えられず、廃れ、現在雨崎家には依頼が来ない。

なので、ふーこの『雨崎家十七代目党首』の肩書きはただの飾り。

大きく背中に『ふ』と刺繍された、両親が遺したと思しき羽織は、

多分、党首の正装であろう羽織は今、ふーこの部屋の奥の方で埃を被っているそうです。


武器




妖刀『天麩羅』


雨崎家に代々伝わる柄も鍔も刃も鞘も、そして恐らく心金も。全部黒い太刀。

雨崎家党首の代名詞と呼ばれたこともある、言ってしまえば使い勝手のいい刀。

中に封印されている妖怪は、人の固定概念が凝縮され産まれたとされる〝悪鬼〟、『雫忌尼』。

黒にひたすら近い紫色の着物と、それに合うよう配色された蛇の目傘を持つ鬼。性別は女性。頭に角はない。

『悪鬼』と呼ばれているが実際は面倒見がよく、今よりも若かった頃のふーこの師として下記の『鬼術』を手解きした。

現在は伊吹という偽名でリグヌ社の名簿に登録されているが、何もしていない。ニートである。

しかし、リグヌが大きなイベントを催した際には会場整理として出向くことがあるそうです。

そんな人間臭い彼女がなぜ、退魔刀『七之命』に封印され、現在。妖刀『天麩羅』の一部と成り果てたのか。


『天麩羅』の武器としての性能は、F~SSSまでの格付けで言うとS+くらい。

まず、固定概念の悪鬼である雫忌尼の特性が刀に沁みこんでいる為『絶対壊れない』。

加えて『七之命』の特性も受け継いでいるので、持つ人によって属性が千変万化する。

火属性の人が持てば赤く染まり、火を噴く。

光属性の人が持てば白に染まり、辺りを照らす。

そんな刄。

ふーこの場合は、普段、重力属性の黒色となっている。

けれどたまに、刀身が『無い』こともあるみたい。


妖刀『残雪』


これもまた、雨崎家に代々伝わる妖刀。

漆塗の黒い鞘、黄色い下げ緒。白殺し色の刃に、朱鷺色の糸で刺繍された皮製の鍔。柄は梅色。

見紛う事なき名刀。人を惹きつける魅惑に満ちた、綺麗な脇差。

ただ、これは『天麩羅』に比べていまいちマイナー。いままでの党首全員が使ってるってわけじゃないそうです。

封印されている妖怪は、自称『白面金毛九尾の狐』の美紅。渾名は玉子。古い友人につけられた。

現在はその玉子の名をリグヌの名簿に連ねている。

けれど雫忌尼同様、彼女は大きなイベントがないと働こうとしない。

水色をバックに、鮮やかな配色のハイビスカスを咲かせた着物を着た金髪の女性。

狐姿の時は自称通り、顔は白く、そこから尻尾に向かうにつれて色が金になっていく毛並み。

尻尾は九本。もふもふ。すごいもふもふ。やぁらかい。

これもまた雫忌尼と同じだけど、基本的に面倒見がいい。というか姉貴肌?世話焼きというかなんというか。

自分が出来て他人が出来ないことを見ると、教えたくなるみたいな。

代わりにやってあげる!!みたいな人。

なので下記の妖狐術をふーこに教えた。

けれど、半人半鬼であるふーこは妖狐術の素養を持っていなくてあまり馴染まなかったのか、途中で断念。

妖狐術はやめてそれからは剣術、戦術等々を教えていくことにしたけれど、超てきとー。

師と弟子の関係より、ちょっと物知りな姉とバカな妹みたいな関係を望んでいたのかもしれない。


『残雪』の武器としての性能はB。

本来『残雪』の性能はSSクラスに及ぶけれど、玉子自身の妖力が異様に高く。

並大抵の使い手だと簡単に狂気に呑まれてしまうので、その分を引いてB。

ふーこは歴代党首の中で、多分十番目か九番目程度の実力者。

データ上ゆえ正確ではないけれどあまり強い方じゃない。『並大抵の使い手』どまりの子。

しかし、上記の『天麩羅』の特性である『固定概念』をある手段を用いて利用することにより、狂気に飲まれず『残雪』を操れるそうです。


妖刀『村正』


昔住んでいた街で女神に貰った、いわずと知れた妖刀の代名詞とも言うべき刀。

ふーこ曰くこれは本物の『村正』ではなく模造品。

というかそもそも本物の『村正』が世に出回ってるわけねえそうです。

でも、この模造品は模造品として、古より歴史を、確と刻まれているので『技の媒体』としては優れている。

まあ中に妖怪が潜んでいないし『妖刀』とは名ばかりゆえ、精々Aクラス。


薄い朱色の刃紋を浮かべた、異様に長い刀身を持つ紫紺色の鞘と鍔と柄の太刀。

地面と垂直に立てれば柄頭がふーこより頭一つ分高いところに来るくらい、長い。


退魔刀『鵠』


くぐいと読む。

ふーこが『遖』に注文して作ってもらった特注の刀。薄い蒼色の刃紋を浮かべている。

退魔刀としては一級品の部類に入るけれど、この街においては、というか異能に対してはその有用性は大したことがない。

異能者が受ける感覚は、ただの斬撃なのに『少しだけ異能が削られている』ような感覚を覚えさせる程度。

その代わり対妖怪戦ではかなり強い。一撃一撃が大砲並みの威力に感じる、とネイディハールに使わせ自身に一撃を貰ったふーこは言う。

一つ上の『村正』と同尺同寸。

完全に対になるよう、『遖』の長を直々に頑張らせたそうです。


異能




『無の能力』


この世に在る事象を拒絶して上書きする能力。

文字面から分かるとおり、高レベルで強力な能力であるが、その分制約は多く。

加えてふーこ本人がこの能力にトラウマを抱えている為、

一度使えば吐き気に襲われ、二度使えば視界に霞がかかり、三度使えば気を失ってしまうので『秘密兵器』と彼女は称している。

具体的な能力は、

テーブルの上に林檎が『有る』という事象を拒絶して『無い』に塗り替える、

もしくは、ここに蜜柑が『無い』という事象を拒絶して『有る』に塗り替える、等々。

無論ないものを作るのに代償は必要で、髪の毛や爪の先が主に代償として支払われている。

が、その程度の代償で起こせる『摩訶不思議』は小規模なものに限られている。

大きな事象、例えば、腹が抉れたと表現するべき傷を負った際、その傷を負ったという事象を否定し、治すなら。

支払うべき代償は、臓器一つ分。そこら辺は本人でないとよくわからないそうだけれど。

因みに、この能力で死者の復活はできるそうです。必要になる代償は、人の命二つ分らしいですが。


『妖術』


妖怪がその力――妖気、妖力と呼ばれるもの――を効率よく振るうために編み出された術。

とは言っても、各種族によって術は千差万別、化け猫には化け猫の、唐傘お化けには唐傘お化けの術がある。

その中、彼女が繰る術は『鬼術』と『妖狐術』の二つ。

それぞれ『雫忌尼』と『玉子』に教えてもらった。


『鬼術』


足元の、遥か下の下。

地の底の国に住んでいるとされる『鬼』を使役する術。

及び、その使役の象徴とされる『蒼』を顕現し操る術。

彼女の『蒼』は火であるので『蒼い炎』を操ることが出来る。

というか『雨崎家党首』は代々、『蒼い炎』の馳し手。

そして、中でも素養がある人は『無』を操れた。

今のところふーこを混ぜて五人。初代、二代目、ふーこママ、ふーこ。+初代の母、いわば零代目?


『蒼』には『侵食作用』がある。

触れたものを四散させたり自由に動かせたり。

これは相手のスペックに関係なく、独自の基準で以って使えるかどうか変わるそうです

最初の基準は意志があるか、ないか。

ほんの少しでもあれば『侵食』のスピードは遅く、効果も薄い。ちょっと動きにくいかな?くらい。

ないなら早い。その物体の大きさが小さければ小さいほど、早い。

炎弾をわざと変な方向に飛ばし、瓦礫に当て、それを操っての不意打ちなどが主な使用方法だそうです。


『妖狐術』


人を化かすことに全てをかけた、妖狐たちの血と涙の結晶。

ふーこが会得したと豪語する初篇と二篇は主に心構え、力の練り方、使うタイミング等々、技の前段階だけ。

なので彼女は『妖狐術』を使えるわけじゃない。

でも、その基本となる教えが彼女の戦術の基本であるので、『妖狐術』を学んだ意味はあるそうです。

後、ふーこが猫に変身できるのは『妖狐術』の代名詞ともいえる『変化の術』を使用しているのではなく、『なんとなく』。


『魔術』


彼女の重力操作の正体である技。また、ネイディハールに織り込まれた『飛翔式』等、『式』と名が付く技の正体。

『妖術』や『異能』とは別の回路を用いて、体内の『魔力』を燃料に起こされる『摩訶不思議』。

大気中のマナとか霊素とか、中の人は難しいことを考えないので詳しい『魔力』の説明はできません。ごめんなさい。

妖気とも異能とも違う、なんか『不思議なパワー』と考えてください。

普段、彼女は自身の魔力を天麩羅に貯蔵してます。

ゆえ、基本的に魔力切れを起こしにくい。


彼女は一属性特化型。

重属性の魔術以外は扱えない、

代わりに、重属性はけっこう得意。


彼女の魔術には二段階ある。

一段階目、『グラビティシリーズ』と彼女が称する魔術は純粋な重力操作系の技。
 ライン
『重力線』と呼ばれる黒い、細い棒を出現させ扱って戦う。

或いは単純に、相手に重力をかける、等々。技の洗濯は多種多様。

中でも彼女が好きなのは『天麩羅』の刃に大気を押し付けて、解放、真空波に似た斬撃を飛ばす技。彼女は『鎌鼬』と呼んでいる。

二段目は『ブラックシリーズ』。

彼女の理論で言う、重力を操るための物質――『黒子』――を操る魔術。

具体的には無茶苦茶小さな『黒い粒々』を扱う魔術。

蜘蛛マンでいう、サンドマンみたいな。ナルトでいう我愛羅みたいな、蠍みたいな。

『黒子』の一度に出せる量は今のところ最大で256/3㎥。ふーこの目分量で半径4mの球一個分くらい。


『アクセス』


人と精霊や妖怪が『心が通じ合っている』場合のみ行使できる特殊な技。

自分の中に存在する『内的宇宙』に飛び込み、そこにいるものの力を引き出す。元ネタはWA2。

具体的にはシャーマンキングでいうOSや憑依合体のような効果が現れる。

彼女は先ず最初に雫忌尼とアクセスし、次に玉子にアクセス。

何の理由があるのか、雨崎家の人は代々、雫忌尼とアクセスしても本来現れる筈の『固定概念』の能力を半分しか引き出せない。


備考




容姿について


普段


トレードマークとも言うべき髪の色は銀髪。目の色は碧。

腰のあたりまで届きそうな後ろ髪を左右に跳ねさせてる。

前髪は目にかからない程度の長さに切って適当にばらけさせてる。

普段は会社に顔を出しているのでシックな黒いスーツ姿。たまに白衣。その時は眼鏡そうちゃく。

身長と体重については最初にも書いてありますが、168cmと乙女の秘密。

乙女の秘密と言うか、中の人が体格に合った体重を知らないだけです。調べんのめんどくさー。

体格で言うと痩せてもいないし太ってもいない、健康的な体型です。結構鍛えてるし。

『鬼』


腰の辺りまでだった髪は伸びて、真っ直ぐに下ろせば地面に触れるくらいに。

服装は鬼化する直前の服に囚われず、絶対に振袖に変貌。靴は柳下駄。

髪、服、下駄、共に色は真白。目だけは紅一点してて、濁った深紅色を放つ。

背丈、体格は変わらない。

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最終更新:2010年03月26日 23:54