セイヨウカリン(西洋花梨、学名:Mespilus germanica)は南西アジアまたは南東ヨーロッパ原産の落葉性低木で、果樹として利用される。英語名はメドラー(MedlarまたはCommon Medlar)。かつてはセイヨウカリン属の唯一種とされていたが、1990年にアメリカ中部でもう一種のMespilus canescens(Stern's Medlar)が発見されている。
果実は硬く酸味が強いので、食べる前に霜に当てたり長期間貯蔵したりする必要がある。こうすると表面にしわが寄って(干からびたようにみえるが)内部は柔らかくなり香りもよくなる。果実酒やジャムにもする。古代ギリシアから中世にかけては重要な果物だったが、その後
リンゴやセイヨウナシなどが普及するとあまり省られなくなった。
最終更新:2013年02月21日 13:26