ウメ(梅、学名:Prunus mume)は、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。
アンズの近縁種であり、容易に交雑する。野梅系(やばいけい)の果実は小形であり、果実を利用する豊後系(ぶんごけい)(肥後系(ひごけい)とも呼ばれる)ではアンズとの交雑により大形化している。ただし、完熟しても果肉に甘味を生じることはない。
現在、日本国内では100種類前後の実の収穫を目的とした梅の品種が栽培されているが、特定の地域のみで栽培される地方品種が多く、国内どこでも入手可能な品種は比較的限定される。又、品種によっては花粉が無かったり自家受粉しない品種もあり、その場合は開花時期が重なるように授粉用の品種も必要となる。
豊後(ぶんご):淡紅色の花で一重と八重がある、大実品種、観賞用としても植えられる
白加賀(しろかが):白花、大実品種、繊維分が少ない
南高(なんこう):白花、大実品種、梅干し用として人気品種。日焼け部分が赤くなる
花香実(はなかみ):ピンクの花、八重咲き、中実、観賞用としても植えられる
古城(ごじろ):白花、大実、梅酒やジュース向きとされる
甲州最小(こうしゅうさいしょう):白花、小梅の代表品種
竜峡小梅(りゅうきょうこうめ):白花、信州小梅の中から選抜された品種で種が小さい
花を観賞するほか、果実を梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなどにして食用とする。また甘露梅やのし梅などの菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられる。強い酸味が特徴であり、クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含むので健康食品としても販売されている。果実から種を取り出すための専用器具も販売されている。
最終更新:2013年02月21日 15:00