ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №A0063 |
08 / 04 / 28 ~ 08 / 06 / 30 甦った覇道 |
なし | 3人 | 水月LV2 鬼道LV2 剣舞LV3 機雷LV3 (ポイント) |
プロローグ |
大江戸の世に現れた覇王が京の地で眠りについたという事実は、のちの歴史に記されることは無かった。 光秀 「この時代の覇王は消えたか。・・・だが、まだ終わりではないようだな。」 戦国の世に現れた覇王を倒した明智光秀は、懐かしい気配を感じ取っていた。だがその気配は懐かしいだけではなく、苦しい過去も思い出されるものだった。 光秀 「やはりこの時代でもあなたと戦わなければいけないようですね・・・。」 そう呟くと光秀は再び覇王と対峙すべく、歩みを進めるのであった。 |
危険度 ★★★ SC0261 無情なる者 妖狐 1500 / 230 / 230 5/6/5/15/4 敵サポカ 鬼道Lv2×2 鬼道Lv3×1 |
妖狐 「誰かが近付いてくると思ったら、懐かしい男がいるじゃないか。」 その声は山道脇に生えた巨木の上から聞こえてきた。だが光秀はその声の主を確かめようともせず、その場を通り過ぎようとした。 妖狐 「なんだい。無視する気かい?まったく冷たい男だね。昔は色々と楽しんだ仲じゃないか。」 光秀 「・・・再び刀の錆になりたいか?」 妖狐 「なんだい覚えてくれてたんじゃないか。それとも本当に今まで忘れたのかい?」 光秀は苛立っていた。妖狐にではなく、妖狐の挑発に乗ってしまった自分に対して。 敵意の示してこない様子から、明らかに妖狐の目的は時間稼ぎであった。ならば、時間稼ぎをしなければいけない理由とは・・・。光秀が思いつく理由はひとつだけ。懐かしい気配の先にいる人物に会わせたくないのだろう。それが分かるからこそ、光秀は自分に対して苛立っていた。 光秀 「先を急いでる。戦わないならこのまま行かせてもらおう。」 妖狐 「せっかちだね。顔は良いんだから、もっと女には優しくしたらどうだい?」 光秀 「妖怪と馴れ合う気などない。」 妖狐 「わかったよ、それじゃ嫌でももう少し付き合ってもらうよ。」 妖狐はそう言うと静かに光秀に歩み寄った。 |
危険度 ★★★★ SC0260 森蘭丸 覇王への忠誠 1800 / 270 / 240 12/15/10/20/4 敵サポカ 鬼道Lv2×2 鬼道Lv3×3 |
妖狐を退けた後、光秀は休むことなく先を急いだ。 蘭丸 「思っていたよりも妖狐は役に立ったようですね。おかげで少し退屈してました。」 木に寄りかかって暖かい日差しを楽しみながら、森蘭丸は光秀がやってくるのを待ち受けていたのだった。 光秀 「やはり今回も私の邪魔をするか・・・。」 蘭丸 「本能寺では遅れをとりましたが、今回はあのお方の下へは行かせません。」 光秀 「やはり信長は甦っていたか・・・。此度も通させてもらう。」 永い時を超え、一時は同じ主に忠誠を誓ったふたりが再び刃を交える。 |
危険度 ★★★★★ ZS0009 覇王 織田信長 2400 / 310 / 300 12/14/18/25/1 敵サポカ 水月Lv3×2 剣舞Lv1×2 鬼道Lv3×2 |
覇王 織田信長 「この日をどれだけ待ったことか・・・。」 蘭丸を退け、疲労困憊となった光秀だったが、その歩みが遅くなることはあっても止まることは無かった。 そして辿り着いたのだ。懐かしい気配と感じていた元凶の元に。 光秀 「なぜ現世へ戻ったのです。あなたが戻らなければ、私も今この現世にいることも無かったでしょうに・・・。」 その再会は静かで、そして誰も割って入ることのできない殺気が辺りを支配していた。 覇王 織田信長 「この世に残ることが辛いのならば、我が手で黄泉へ戻してやろう。取り戻した我が力でな。」 憎悪の塊と化した覇王は、赤く光るその瞳で光秀を睨んだ。常人であればその視線で気を失うものもいるだろう。 だが光秀は違った。むしろ違和感すら感じていたのだ。 光秀 (以前の信長と違う・・・?いや、間違いなく目の前の男は本能寺にいた信長。ではこの違和感は?) 覇王 織田信長 「我を前にして考え事とは舐められたものよ。」 光秀は考えることをやめた。そんな余裕など与えてくれる相手ではない。 光秀 「あなたを黄泉に送った後、私はゆっくり帰ることにします。ですから、もう迷いでないでください。」 |
エピローグ |
覇王 織田信長 「まっ、またもや貴様によって我が覇道は潰えるというのか・・・。」 光秀の刃をその身に受けた覇王は、片膝をつき胸の傷を押さえながらも倒れることなく光秀を睨み続けた。 光秀 「今度こそ最後です。本能寺の時には無かったこの神鏡により、永遠に黄泉の底に沈んでください。」 光秀の手の中には一切の曇りの無い神鏡があった。 その神鏡を覇王に向けた時、覇王の体を青い炎が立ち昇った。 覇王 織田信長 「こ、この炎は・・・ぐっ。」 光秀 「これはあなたを永遠に滅する神鏡。この時代に生きる尼僧が私に託してくれたものです。」 覇王 織田信長 「まさか、2度も貴様に敗れるとは・・・。度重なる恨み、黄泉で返させてもらおう・・・。」 光秀 「わかりました。黄泉で三度刀を交わしましょう。私もすぐに行きます。」 青い炎は信長を焼き尽くし、そして他の命あるものを燃やすことなく消え去った。 光秀 「本当にこれで終ったのか・・・?」 現世に戻ってから短い間ではあったが、忘れることの無かった目的を果たした。 だが光秀は素直に喜べないでいた。手応えが薄いと感じていたのだ。 光秀 「・・・疲れた頭で考えても答えは見つからないか。まずは神鏡を返すことが先決だな。」 こうしてもうひとりの覇王は、静かにこの世を去ったのだった。 消え去らぬ不安を残して・・・。 |